| ■ メインイベント クラッシュ2000ファイナルマッチ&ライオネス飛鳥引退試合 60分1本勝負 |
| 長与千種 |
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シュガー佐藤 |
| ○ライオネス飛鳥 |
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永島千佳世× |
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(19分43秒、LSDIIIから片エビ固め)
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クラッシュの歴史を振り返るビジョンを受け、まずはシュガー&永島が入場。
控えめな2人の、精一杯の決めポーズなのだろう。代々木の時と同じく、花道の途中で永島がシュガーの肩の上にピョンと飛び乗った。もちろんクラッシュほどの派手さはない。それでも、リングインの瞬間の2人の表情は、かつてないほど精悍にして自信に満ちていた。
一方、クラッシュは花道の“タテ”だけではなく、ステージの“ヨコ”まで使って存在をアピール。ドル札が舞う中、ジャガーがロープを開けると、胸に拳を当ててからリングイン。
コール時は大量の赤と青の紙テープ。特別レフェリー・和田京平には、大音量の“キョーヘー”コールが飛ぶ。
試合は長与と永島の先発。じっくりとした探りあいが続く。飛鳥とシュガーに代わると力比べ。これはシュガーが制する。クラッシュに正拳を食らったのを合図にしたかのように、永島組は10分過ぎから勝負を賭け、長与に対し、裏投げ、雷電、STO、前宙フットと、大技の波状攻撃。飛鳥のカットに助けられた長与は、スーパーフリークで反撃し、ブレーンバスターを狙うが、永島は逆にフィッシャーマンで叩きつけて追い込む。
これをしのいだクラッシュは、飛鳥が永島にジャイアントスイング。更にダブルサソリにつなぐと、クラッシュタイムに客席は大歓声。クラッシュは長与の2段蹴りから飛鳥のタワーハッカーで勝負に出るが、永島はこれを自力でクリア。永島は逆転の雪崩式フランケンを狙うが、飛鳥はこれを踏ん張って、そのままスーパーパワーボム。永島は物凄い衝撃音でマットに叩きつけられたが、これまた驚異の粘りで肩を上げる。
フイを突いた雷電で長与を圧殺したシュガーは、返す刀で試合権利のある飛鳥にボディアタック。ここで永島は、最後の勝負・前宙フット2連発から飛鳥を押さえ込むが、長与は飛び込んでこれをカットし、永島を担ぐや一気にランニングスリー。続けて飛鳥がLSDを決め、ついに勝負ありかと思われたが、シュガーがギリギリでカットに成功する。
逆回しでシュガーの動きを止めたクラッシュは、大ダメージの永島をとらえ、飛鳥がライガーボムで担ぎ上げると、そこに長与がネックブリーカーをあわせる合体技、オーバー・ザ・クラッシュを決めて、今度こそフィニッシュを確信。ところが、永島はこの一撃をも、自力でキックアウトする。しかし、勝負にかける気迫で肩は上げたものの、4人の中で圧倒的に小さい体で、大ダメージのボム系を食らいまくった永島に、もはや反撃の余力はなし。最後は飛鳥が会場を見渡すかのように間を取り、2度目のLSDを叩き込んでついにカウント3。
試合後、シュガーは子供のように泣きじゃくって2人と抱擁。逆に永島は、最後まで気丈に振舞い、クラッシュと握手&抱擁を交わすと、シュガーの手を取り、誇らしげに胸を張ってリングを去った。
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そして、残ったクラッシュがマイク。
「めちゃ苦しかったけど、勝利で終わることが出来ました。これでクラッシュ封印と思っていましたが、皆さんの希望もあったので…一曲。一曲だけ歌ってからクラッシュを封印します」
会場に流れたのは“炎の聖書”。ギャルズ当時を再現するかのように、赤と青のボンボンやペンライトが見受けられた。
歌い終わると長与がマイク。照れているのだろう、時折ジョークを交えながらも、最後は「相棒がいなければ、この歳になるまでレスラーをやってなかったと思います。最後だからカミングアウトします。一生、側にいる。ありがとう。大好き！」と飛鳥に抱きつき、「じゃあ、行くね」と最後の言葉を残して、花道へと去っていった。
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飛鳥はピンスポットの中「クラッシュギャルズを卒業し、ブランクの後に復帰しました。苦しい思いをした時期もありましたが、これまで関わって来た選手、ファン、家族、GAEAのみなさんに感謝を込めて…ありがとうございました！」とマイク。そして、テンカウントゴングが鳴らされ、大量の青い紙テープが舞うと、名曲“RIOT”が流れる中「今日会場に来て頂いたみなさん、女子プロレスはこんなに面白いんです。これからも女子プロレスを応援してください！」と、ラストメッセージを残してリングを去った。
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花道では、待っていた長与が花束を渡し、飛鳥の肩に青いガウンをかけて、2人で最後のクラッシュロード。ステージで、封印の儀として、炎の中にガウンを投げ入れると、炎は一際高く燃えさかった。
最後に、入場ゲートで長与と飛鳥が最後のクラッシュポーズを取ると、後ろからはまばゆい光。クラッシュは、伝説としてまさに光の中へと消え去った。
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