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横浜 FINAL IMPACT
 2005年04月03日 神奈川・横浜文化体育館
クラッシュ2000バックステージコメント

長与千種:あの、本当にありがとうございました。本当にあの、クラッシュとして、かなり、かなり長い道を歩いてきたんじゃないかなと思います。本当にワケわかんないまんま、歩いてきた道もあったし、お互いにお互いを避け合って歩いてきた道もあるし、そしてまたお互いがお互いを求め合って、こうして、あの、歩いてきた道、なんか3つの道があるような気がします。
だから今は、こうやって隣同士にいることが、違和感なく感じられて、自分達で言ったらおかしいんですけど、名投手と名キャッチャーだと思っています。彼女の球はどんな球でも自分は受けられるし、自分のサイン通りに必ず投げてくれるのがこの人だったんで。本当にあの、感無量です。彼女の隣にいられることが、感無量です。もうクラッシュとしては燃料が空になってしまいました。もう終わりです。
えーと、彼女はすぐ泣くので、隣にいるともらい泣きをしそうなので・・・飛鳥、泣いたから一万円だよ?

ライオネス飛鳥:なんでだよ!

長与千種:泣いた人、うるっと来た人一万円ですから。

ライオネス飛鳥:そういう約束だったんで、今日(笑)。最初に五万円投資してれば泣き放題だったんですけど。

対戦相手は未定のままですが、特に望む選手は?
長与千種:ライオネス飛鳥。…って言っても、もうここ出た瞬間から北村智子さんになっちゃうから(笑)。でも、今日もそうですけど、相手してくれた選手達にはね、リスペクト、敬意を表したいと思います。本当にありがとうって。彼女達は自分達を観てたときは小学生だったんですけど、その人たちに、相手としてね、受けてもらったことは本当にありがたいです。一週間後は、自分を受け止めてくれる人だったら、誰でもいいですよ。自分を受け止めてくれる人だったら。だってお前(飛鳥)いないじゃん。

ライオネス飛鳥:うん。下で待ってる。

長与千種:北村さんって呼んであげてね。絶対、飛鳥さんって言っちゃダメだよ。

ライオネス飛鳥:なんでだよ!

長与千種:やっぱプロレスって凄いよね。なんか感動するよね。いっぱい感動することばっかりだったよ。今年に入って凄い感動ばっかりしてる。

ライオネス飛鳥:本当だね。

長与千種:(天井を見て)あそこに蛍光灯があるんだけど、どうしようかな。

ライオネス飛鳥:それはもういいから!

長与千種:一発喰らってみる?

ライオネス飛鳥:いや…もう、もうやめよ、それは。

長与千種:バカだねぇ。気持ち良かったのに(笑)。
…後はあんた一人でしゃべってなよ。じゃあね。
…だって泣くんだもん。せつなくなるんだもん。



(長与、控え室に去る)

改めて、引退試合を終えて今の気持ちは?
ライオネス飛鳥:そうですね、やっぱりこう、出のときに、『本当にこれが最後なんだな』って。
昨日とかは、あまり緊張とかもなく、割とおだやかに時間をすごしてたんですけど、やっぱり出陣する瞬間は『あ、本当にこれがもう最後なんだな』って、少しちょっとうるっとしましたけど、気合入れなおしてリングに上がりました。
でも、千種が対面するシュガーと永島とリング上で握手した時に、みんなに向かって、私にも向かって、たぶん自分自身に向かってもだと思うんですけど、『さあ、楽しもうぜ!』って一言言ったんですよ。その言葉で、その、なんか重くのしかかっていた物っていうか、何か形に出来ない緊張感がスッと抜けましたね。『そうだ、楽しくやろう』って。本当にあの、楽しかったです。実際。

個人の引退をユニット、クラッシュのラストで迎えたということはどうでしょう?
ライオネス飛鳥:そうですね、クラッシュ2000を組んだ時点では、形にはなってなかったですけど、 まあ、いつしかやっぱり引くときには自然にクラッシュ2000だっていうことは、無意識に思っていたと思います。クラッシュ2000を組むという意味では、もちろんいろんな責任も生まれてくるし、やらなければいけないことも生まれてきたし、またそれがすべて形になり得たかといったら、それはクエスチョンマークなんですけど、確かに自分達の中では、後輩達にバトンを渡したつもりですし。まあ、そういう意味では、クラッシュ2000を封印という形で、あの、リングを降りることが一番、けじめがつけられるなと。でも、本当に個人に関しては、いい意味でも悪い意味でも、本当に、いいことも悪いことも、凄くいいことも凄く悪いこともですね、すべてやり切ってきたので、リング上で。だから本当に個人の部分では全く悔いはないです。なんか先週のNEOの時に、机割った瞬間に、もう私の守護神と言ってきた、机を使うのは最後なんだなという。
あの時の机、皆さん気づいてないと思うんですけど、最後に作った机は、千種のサインが入ってるんですよ。千種のサインと、マークの横に千種のサインと落書きが一個ずつ入っています。それはあの、取ってあります。割っちゃいましたけどね。割りましたけど、それだけは。

オークションに出すとかは?
ライオネス飛鳥:オークションで見つけたら、今、飛鳥ちょっと苦しいんだなって(笑)。でもやっぱりね、隣にやっぱり長与千種がいるという、まあ、千種も言ってくれましたけど、やっぱり生涯のパートナーであるという部分では、お互いに気持ちは変わらないんですけど、実際にリング上で隣に彼女がいてくれる、千種がいてくれるっていうのは、これが最後なんだなと思うとやっぱり、ちょっとまあ、悲しいというか寂しいというか。
昨日ね、リング上でも言ったんですけど、千種にメールしたんですよ。『なんか不思議とおだやかなんだ。ただ、もし崩れちゃったらごめんね』って入れたら、本当に速攻『大丈夫だ。隣にいるから』って返してきてくれて。今まで本当にお互いに避けてた時期もあったし、お互いにそんな言葉さえも避けてて…。それを今、普通に口に出して言える2人になれたことを凄く嬉しく思いますね。本当に多分、一生パートナーなんだと思います。きっと交わらない、個人でやってきた時期でも、多分千種の中にもあったと思うんですけど、やっぱり私の中に千種という存在は常にありましたね。

明日から北村智子さんだが?
ライオネス飛鳥:はい。なんか飛鳥として生きてる時間のほうが長いから、『北村さん』とかって呼ばれても…病院でしか呼ばれないから(笑)。

今後、自主興行などで関わっていくという話もありますが?
ライオネス飛鳥:やっぱり時期もありますし、その一瞬一瞬があるから、いついつやりますっていうのは(分からない)。まああの、ある程度の青写真は立ててますけど、青写真を立てて行く中で、周りの状況も変わってくるんで、まあ、本決まりになったときには皆さんにお伝えします。確かに何かをやらなければいけないという事で、キャンバスを作ったというのは確かな事なんで。

年内には一回はやりたいということですが?
ライオネス飛鳥:年内には一回やりたいと思いますね。希望としては。なんかでも、本当にさっきも後輩達に言いましたけど、やっぱこれだけ女子プロレスを観に来てくれる方が、クラッシュ封印という形があれど、まだやっぱりこの横浜まで足を運んでくださる人がこんなにたくさんいるわけですから、今後ともマスコミの皆さんも、女子プロレスを温かく、また厳しくですね、応援してもらえたらと思います。
私個人もフリーになってからですけど、プロとしての自分の中での定義とか、こうあるべきだという主張とか、まあ、それはやっぱり皆さんに伝えて、自分のやりたいこと、やらねばいけないこと、すべて皆さんに伝えて文字にしてもらう、映像にしてもらうというという意味では、すごくこの10年間本当に、マスコミの皆さんに助けてもらってきたと思っています。本当にありがとうございました。来週、GAEA JAPANが解散しますけど、残った選手が本当にプロレスを愛していけば、何かのプラスになっていくんだなという風に思います。
来週は本当に、今日は千種がしっかりしてくれたんで、私がリング下からしっかりと、GAEA JAPAN解散と自分の引退というものも背負う千種をしっかりとそれを見届け、迎えてあげたいなと思います。
本当に皆さんありがとうございました。


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