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STORM SIGNAL
 2004年07月11日 東京・後楽園ホール:
セミファイナル タッグマッチ30分1本勝負
ライオネス飛鳥 尾崎魔弓
シュガー佐藤 植松寿絵
広田さくら 輝優優
○シュガー佐藤(11分12秒、雷電〜エビ固め)尾崎魔弓×
終始乱戦模様の試合は、流血の広田が奮闘。なぜか一年に一回くらいのペースでこういう試合をする広田は、尾崎に裏拳を乱打したり、丸め込みであわやのシーンを作ると、最後は飛鳥の逆回し蹴りのアシストを受けたシュガーが、この日2発目の雷電で尾崎からフォール勝ち。
メインイベント AAAWタッグ選手権試合60分1本勝負
アジャ・コング 長与千種
アメージング・コング
(王者組)
永島千佳世
(挑戦者組)
○アジャ・コング(8分10秒、足4の字固め)長与千種×
王者組2度目の防衛成功
ダブル・コングが奇襲をかけて試合がスタート。戦前の予告通りに、徹底的に長与の左ヒザに的を絞る。
アジャがニーブレスが捻じ曲がりそうなストレッチマフラーを決めれば、アメコンは長与の左膝に全体重を乗せてギロチンドロップ。
途中、永島がウラカンやジャーマンでアメコンを翻弄し、前回フォールを奪った回転フットを叩き込むが、アメコンはこれをクリア。
アジャは長与に裏拳を叩き込むと、ギシッという感じで足四の字。長与は痛みに絶叫しながらロープエスケープ。
掌底で一瞬、アジャの動きを止めた長与はデスバレー。不意打ちの一発から、続けて2段蹴りを狙うが、踏み込んだ際に左ヒザがガクッと崩れ空振り。長与が苦悶の表情でヒザを押さえると、アジャは再び四の字。これにも長時間耐えた長与だが、なんとアメコンが四の字を決められた長与の上にコーナーから降ってきて圧殺。長与はついにギブアップ。

試合後、長与はリング下でマイク。
「ギブアップはしたけどな、まだ自分で立てるぞ。俺を潰すんじゃなかったのか?潰れてねぇよ、次もまたお前らとやってやるよ!それからな、引退を決めるのは、お前じゃない、俺だ!」
これに対し、アジャがヒザに攻撃を加えると、飛鳥がフォローに入るが、アジャは「言っとくが、飛鳥はダメだぞ。クラッシュにはもう勝っているからな」と通告。すると豊田が後ろからアジャに無言でド突き蹴り。蹴られたアジャは「蹴ったな、オイ。お前と長与が組むのか?でもな、2人ともタイトル戦に負けてるから、ベルトを賭ける価値はないな。ノンタイトルならやってやる」長与&豊田vsアジャ&アメコンは、ノンタイトルで8・15後楽園が濃厚。

さて、無言ゆえに真意は図りかねるものの、豊田のスタンスは「長与を助ける」というよりは、「ダブル・コング、ムカツク」といったところか。 ある種必然性をスッ飛ばしてまで長与と組むのは、女王復権への第1歩の意思表示と信じたい。そしてヒザを引きずりながら、昼のGAEA、夜のジャガー興行に出場した長与千種。自身の生き様を提示し、数少ない先輩の生き様を感じた長い一日を終え、その心には何が去来したか…。

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