GAEAISM記者会見 GAEAISM ―Decade of quarter century―

GAEAISM 4.29 大田区総合体育館大会メインイベント記者会見(要約)

中島「これより、GAEAISM4.29大田区総合体育館大会の記者会見を行います。 ここにある3本のベルトはGAEA JAPAN解散後、15年間封印されていたAAAWシングル王座・タッグ王座のベルトとなります。 AAAWはALL ASIA ATHLETE WOMEN'S の略称で、1996年11月2日GAEA JAPAN シンガポール大会でタイトルが創設され、長与千種選手がAAAW ヘビー級シングル、里村明衣子選手がAAAWジュニアヘビー級タッグの初代王者となりました。 以後、同タイトルはオール・アジア・アスリート協会が管理し、1998年7月に名称をAAAWシングル王座、AAAWタッグ王座に変更し、ベルトのデザインを一新。 タイトル戦は年2回のビッグマッチと後楽園ホールを中心に開催され、GAEAの歴史の中核となりました。 2005年4月10日、GAEA JAPAN解散興行においてシングル・タッグの最終王者がタイトルをGAEAに返上。 ベルトはシンガポールのAAAW協会に返還しておりました。 そこから約15年が経過した今年、2020年後楽園大会が延期となり4.29大田大会が決定した折、元AAAW協会の理事より連絡があり、AAAW王座もぜひ復活させ、女子プロレスの発展に生かしてほしいとのメッセージを頂き、 AAAW王座をGAEAISM事務局に一任するとの了解を頂きました。このような経緯を以て今回、長与千種選手、里村明衣子選手も幾度となく巻いたこのベルトの封印を15年ぶりに解き、 GAEAISM 4.29大田区総合体育館大会で復活させることを決定しました」

中島「4.29GAEAISMのメインイベントは仙女とマーベラス、両団体の選抜選手による団体対抗戦とし、メインベントの勝利団体に、この3本のベルトを含むAAAW王座の全権利を譲渡します。 今回運営事務局として4.29でAAAW王座を復活させる理由は3つ。 1つはGAEAISMという形のない概念が、両団体の若い選手にとってもファンの皆様にとっても、ベルトという目に見える形になること。 1つは仙女とマーベラス、GAEAの血を受け継ぐ両団体の決着戦の舞台にGAEA10年の歴史そのものであるAAAW王座を賭けることで、このメインイベントがGAEAの過去と未来が融合する闘い、まさにGAEAISMを体現する試合となる意味を持つ事。 そして最後の1つとしてAAAW王座を託すことで、4.29そして以降の女子プロレス界の発展に生かして頂きたいという願いを込めて。 それでは以上の件につきまして、センダイガールズ代表・里村明衣子選手、マーベラス代表・長与千種選手から順番にコメントをいただきます」

里村「このシングルベルトは2000年にアジャコング選手から初めて取ったベルトですね。 このベルトが私を強くしてくれたし、里村明衣子の格を上げてくれたと思っています。 私の青春そのもの。10代から20代まで全てを懸けたベルトでした。 あれから15年経って(プロレス界の)ベルトの形や価値は変わってきてますけど 「里村明衣子が持っていたベルト」という価値は落としたくないので。 その価値はメインで闘う選手たちがしっかりと紡いでいってくれると思います。 私はGAEAが解散した2005年から15年間センダイガールズで活動してきて、 GAEAISMに里村明衣子ISMというものを加えて自分の団体の若手を指導してきたつもりです。 若手が今回、GAEAの歴史、過去の重みを知ることによって、もっと強くなれる試合になると思いますし、 だからこそセンダイガールズとしては負けられないという意識があります」

長与「久々にこのベルトを見て感無量です。 あの熱い熱い10年間のGAEA JAPANの闘いの中で、このベルトを主軸に様々な選手たちが闘いを繰り広げ、その腰にベルトを巻いてきました。 すべての試合がその選手たちのプライドだったと思います。 里村選手がアジャ選手から3カウントを奪ってやっと勝てた時の、あの川崎市体育館、覚えています。 手に負えないようなベルトがきましたが、これも運命だと思います。 そして…センダイガールズのチャンピオンは橋本選手、ジュニアはうちの星月が巻いていますが…どうせなら全部ほしいです。 それくらいマ―ベラスはベルトに縁がない、ベルトを持つことをしなかった団体です。 取りに行くときは欲張りなので全部ほしいという気持ちにもなります。 勝負を賭けていきたいと思います。 私は欲張りなので頭の中で構想も膨らみます。 今こうやってベルトを横目に見ていますが、人に巻かれた形跡がない。 解散の時とそのままの形をしています。 ベルトも巻かれたがっているのではと思います」

――仙女にはすでにタイトルがあるが。

里村「長与さんがマーベラスを旗揚げした時から、仙女ももっと団体としてしっかり確立していかなくてはと思っていました。 今、同世代の選手が増えてきて、バチバチした対抗意識も芽生え始めたところで。 これが去年のGAEAISMだったら、まだそこまででもなかったと思います。 1年経って選手も成長して対抗意識が熱くなってきている中での権利を懸けた試合、私はすごく熱くなるんじゃないかと思います。 今までのすべて、GAEA JAPANの歴史までを勝ち取っていくつもりです。 これを取った暁には神聖な道場で神棚代わりに飾りたいですね。 歴史を継承することで選手たちのプロ意識も更に高まっていくと思います」

――マーベラスが取った場合は?。

長与「私は回していきます。こんなに美味しいベルトはございません。 そして欲深い人間なので(ジュニア以外の)仙女のベルトももらおうと。 その全部を日本なのか他国なのか…いろんな展開が頭の中に浮かびます。 ですから全部ほしいです。回していきます。」

中島「最後に全権利の譲渡ついて補足します。3本のベルトを含むAAAWに関するすべて…タイトルマッチの開催権や後ろのフラッグも含め全ての権利を勝利団体に譲渡しますので、 団体公認のベルトとして運用する、ダブルタイトルとして運用する、ベルトを争う団体の枠を超えたトーナメント大会を開催する…等、運用は勝利団体に委ねます。 里村選手が申し上げていたようにベルトではなく象徴として扱って頂いても、極端な話、別の団体に譲渡して頂いても…そこは両団体への信頼の元、いかようにもお任せいたします」