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SSU (スーパー・スターズ・ユニット) 1999.2〜1999.9



 飛鳥、アジャ、Ozアカデミー(尾崎&シュガー&永島&中山)、ラスカチョ(下田&三田)と、まさに“スーパー・スターズ・ユニット”の名に恥じない豪華メンバーで構成されたこのユニットは、まず元々同盟関係にあった尾崎とアジャが98年末に飛鳥に密約を持ちかけ、GAEAマットで結託。明けて99年2月にラスカチョも合流し、一気にGAEA制圧へと動き出した。

このユニットが他のユニットと決定的に違ったのは、団体を潰すのではなく、乗っ取ることが目的であった点。そのために年末から緻密な計画を立て、4月の横浜大会では団体の全権を賭けさせることに成功。長与と飛鳥による権利マッチに飛鳥が勝利し、誕生からわずか2ヶ月でGAEAそのものを制圧した。団体運営の権利を獲得したSSUは以降、マッチメークの直前変更、長与の前座落ち&強制欠場など権利を楯にやりたい放題を繰り返し、我が世の春を謳歌。しかし、あまりにも自己主張の強い面々が揃いすぎたため、影で舵取りを巡る不協和音が発生。アジャ&尾崎が極秘に長期欠場を続けていた北斗と接触を図り、7月の後楽園でクーデターを敢行したことで飛鳥&ラスカチョと、アジャ&北斗&OZの2派に分裂した。分裂した2派は権利の所在を巡り、8月の大阪で権利マッチで対戦し、勝利した飛鳥派が9月の横浜でGAEAとの再度の権利マッチへと臨んだが、飛鳥が長与に敗れ権利を喪失。これにラスカチョも愛想をつかして飛鳥に三行半を叩きつけ、SSUは完全崩壊した。

 とかく血で血を洗いがちな軍団抗争にあって、SSUの存在は一言でいえばクール。あれほどの猛者が揃いながら、いたずらに腕力に頼るのではなく、謀略を巡らし緻密かつ大胆にGAEAを翻弄した手腕は、間違いなく女子プロ史上に残るものであろう。実働半年ながら当時の首謀者・飛鳥をして「ある意味芸術だった」と言わしめる、半ば伝説のユニットである。


1999年2月 結成 [飛鳥・アジャ・尾崎・シュガー・永島・中山・下田・三田]
1999年7月
 2派分裂 [飛鳥派…飛鳥・下田・三田]
 [OZ派…尾崎・アジャ・シュガー・永島・中山]
1999年9月 崩壊