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猛毒隊 (マッドドッグ・ミリタリー) 1995.7〜1996.5



FMW女子を牛耳っていたヒールユニット・猛毒隊はシャーク土屋を大ボスに、バッドナース中村(引退)、里美和(引退)、クラッシャー前泊(引退)の4名により構成された典型的な悪者集団。知能犯・土屋の神経を逆撫でするような嫌がらせの数々が、GAEAファンのヒートを買った。

長与は当時デビュー1年目の永島をパートナーに抜擢してこの戦いに臨んだが、抗争がFMWマットとリンクしてからはコンバット豊田と超党派コンビを結成。しかし、95年11月、土屋に屈辱の失神KO負けを喫し、更には豊田が引退問題に揺れたことで、一度は猛毒隊の軍門に下る形となった。だが、豊田引退の舞台となった96年5月の川崎球場で、土屋とストリートファイトルールで再戦を果たし、非情の腕折りでリベンジを達成。去り行くコンバットへの餞とすると共に、自身の抗争に終止符を打った。

 GAEAとFMW両マットで同時並行したこの抗争は、長与が豊田と共闘する一方で、工藤めぐみ(引退)とは限りなく敵対に近い緊張関係を築くなど、3者の人間模様が複雑に描き出され、クライマックス・川崎球場で、長与は土屋討伐、工藤は電流爆破と、道は違えどそれぞれのアプローチで豊田に惜別。足掛け1年に渡るヒューマンストーリーは、壮絶かつ感動的にその幕を閉じた。