toppage ・・・ database ・・・ result ・・・ 2005年



ETERNAL LAST GONG
 2005年04月10日 東京・後楽園ホール
長与千種バックステージコメント


今の気持ちは?
長与千種:いやもう、レスラーとしてね、プレイヤーとしては、
やるべきことを、これだけしか出来なかったけれども、
これだけ一生懸命やってこれたかな、という気持ちです。
本当にあの、15歳からずっとワケも分からず、プロレスのリングに立って、
なーんか良く投げ飛ばされていたのを、
ほーんと昨日の事のように思い出しますね。
今はもう、レスラーとして余力がないです。使い果たしました。

走りきったという感じ?
長与千種:うん。もうね、ガソリン残ってない。一滴もないな。ない。
だからあの…よくここまで身体がもってくれたって感謝したいなって。
本当に、四半世紀近い時間をレスラーとしてやってきたので、
普通の女性としては残せなかったものはたくさんあるけども、
レスラーとしてはこうして残せるものがたくさんあったと思うし、
そっちのほうがよっぽど自分らしい生き方なんじゃないかなと納得も出来てるので。
プロレスはね、女子プロレスは不滅ですよ。絶対に不滅です。
たとえどれだけ冬の時代が来ようと、決してなくなることはないでしょう。
プロレス頭の計算がすぐ出来たよ、終わった瞬間に。クセよね。それはナイショ。
はー…やっとゆっくり眠れるかな。今日の最後の試合はすいません。
自己満足の試合をしたかったんです。そうしないと悔いを残すと思ったので。

そのためにあえてシングルで対戦のなかった里村選手を指名したという形になったのでしょうか?
長与千種:うん。意地もプライドもすべて、(倒れずに)リングで立ってるということに凝縮したかったし、バンプを取ればその分だけ、何て言うのかな、ある意味で楽ではあるんだけども、この身体ひとつでどこまで立っていられるのかなっていう部分で。
もうないですよ。思い残すことないですよ。
レスラーとして本当に良く頑張ってこれたんじゃないかと思います。
今の夢はですね、チケットを買って席で観たいです。
プロレス、女子プロレスをお客さんの目線で観てみたいです。
すべての団体を一度ぐるっと観て行きたいです。
その時に、若い選手達、これからの選手達にアドバイスが出来るんじゃないかなって思うので。
…あーっ、疲れた。

まだ先の人生が半分ぐらいありますが?
長与千種:どうだろうね、まだ、漠然としてるんだけども、もし結婚しなければ、ずっとプロレス頭計算してると思う。
ただ潰さないよ。なくさないよ女子プロレス。それは言っとく。なくすつもりもないし。
そうしないと自分達がやってきた道がすべてそこで終わってしまうことになるし。

それは今後も仕事として女子プロレスにかかわる可能性があるということでしょうか?
長与千種:頭が働けば。心が動けば。
今はもうとりあえずは、とりあえずはゆっくりします。身体もちょっと治したいし。
やっぱりもうプレイヤーじゃないですからね。
じゃあプレイヤーとしてやり残した事はないかっていったら、まだあるのかもしれないけれども、でも、一生懸命ここで結果出してきたと思うから、もう満足。
いろんな人に言われるんですよ。
『もうちょっとどうにかしたほうがいいんじゃない?』『いろいろ力になってあげたら』とかいろいろ言われるけども、今はですね、もう本当に休みたい。
一回プロレスをポンっと、ポンっと切りたいです。
そうしないとね…自分の中の発想なんてたいしたもんじゃないですよ。

今日の解散について、GAEAの大将という立場でどのように思いますか?
長与千種:粋なことをしたなと思います。自分は粋だと思ってます。
まず、自分も経験したことはなかったし、長い間プロレスやってても、
一度経験するかしないかって事でしょ。
旗揚げもちゃんと告知し、そして最後のファイナルも告知しましたんで。
本当にプロレスラー、プロレスやって良かったね。
今度は、次生まれ変わったら男子プロレスラーになりますよ。
男子プロレスラーになって、新日も全日もNOAHも揺るがすぐらいの団体作ります。必ず(笑)。
当ったり前じゃないですか。女子も男子もプロデュースします。
いやー、一つだけ悔いが残ったって言ったら、男子プロレスのリングに呼ばれて立つ事がなかったって事かな。
それは悔いが残るかな。本当に。
絶対、なんか互角とは絶対無理なんだけど、戦ってみたかったな。それは生まれ変わってするわ。本当だよ。本当。
あー…やっとこの重装備から(開放される)。
…でもね、女子プロはこのまんまじゃ終わらないから。みんな見たでしょ。選手達。
選手がそこにいる限りね、なくなることはないんだよ。
全女だってそうでしょ。そこに選手がいる限りなくならないんだよ。



 >>> T O P