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横浜 FINAL IMPACT
 2005年04月03日 神奈川・横浜文化体育館
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負
○ジャガー横田 水村綾菜×
(11分03秒、押さえ込みから体固め)
序盤はじっくりとした展開。ジャガーは基本的なテクニックでキャリアの浅い水村を攻め込む。
中盤、水村は肩固め。ジャガーがエスケープしようとすると、ローリングして中央に引き戻す。
更にセコンドの長与と飛鳥もロープを引っ張り、ジャガーのエスケープを阻止。逆に水村が捕まると、今度はロープを押してエスケープの手助けをする。
水村の下からの腕ひしぎ、ワキ固めで腕を痛めたジャガーだが、痛む腕でのラリアット一発で形成逆転。カカト落とし、ローリングセントーン、そしてボディスラムから、GAEAマットで全女伝統の押さえ込みにかかる。
何とか肩を上げた水村は、ボディスラムから、お返しとばかり、逆に全女式押さえ込み。そのガッチリぶりに場内が沸く。
しかし、最後はジャガーが浴びせ蹴りから、再度ガシッと押さえ込み、年季の違いを見せてカウント3。
女子プロ最年長のジャガーと、デビュー半年・17歳の水村。“キャリアの差”が面白さに転換した好勝負となった。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負
×広田さくら 下田美馬○
(11分04秒、オースイスープレックスホールド)
広田は久々のスクリーントーク。
「下田美馬、略して下馬。目黒区出身のクセに下馬とは何事だ。お前と私は同類だ。知ってるぜ?お前もビッグマッチには相当弱いんだろう?」
と、下田を挑発。確かに下田はビッグマッチで緊張したのか、そういえば入場時に、1人だけ間違えてメインの選手が使うはずのセンターゲートから堂々と入場していた。
更に広田は「お前がプレミアムレスラーを名乗っていた時期、よく調べたら私のほうが試合数が少なかった。よっぽど私のほうがプレミアムレスラーだ」と、痛いところを突きまくり、下田の精神に揺さぶり。
最後は「お前に負けるなんて下の下。今日は心のプロレスを教えてやる」と、“あの人”の名言を引用し、“あの人”のポーズ。すると場内にオロ・デ・レイが流れ、北斗コスプレの広田が登場した。
4度目にして過去最高の出来のガウンで登場した北斗さくらだが、般若の面で前が見えなかったのか、花道からリングに入る際、マジで足を踏み外し、危険な角度でリング下に落下。セコンドの飛鳥が血相を変えて駆け寄るなど、半径1m以内は一時騒然となったが、幸いにもケガはなし。まったくもってムダなところで、デンジャラスクイーンぶりを発揮した。

その北斗さくら、ガウンを脱ぐと、実は中身は三田のコスプレ。長与が観戦に来ていた本物の三田を、無理矢理リングサイドに連行し、偽者のセコンドにつかせると、高さ30cm以上はあろうかというシークレットシューズを装着し、トップロープをまたいでリングイン。
ゴングが鳴ると三田本人を目の前に、独特のかすれた叫び声を再現して、ほぼそれだけで試合を組み立てる。まさに無礼ジングチョップ。
下田はイスを出せば、座ろうとしたところを広田にイスを後ろに引かれて転倒し、懐かしのフェンスプレスを狙えば、立ち上がってフェンスの間をすり抜けられるなど、まったくペースを掴めず。
終盤、広田はランニングときメモを狙うが、下田が避けるとこれが村山レフェリーに誤爆。女子レスラーには散々汚物扱いされてきたときメモだが、硬派・大値はこの一発でデレデレになり、下田が攻めてもニヤニヤしてフォールにいかず、逆に広田がへなーラが決めると、大値アクションから高速カウント。それでも最後は、下田が“投げてからブリッジする”オースイ・スープレックスでカウント3。
第3試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
ダイナマイト・関西 尾崎魔弓
AKINO 浜田文子○
×GAMI アメージング・コング
(25分52秒、APクロスから体固め)
青コーナーは、D-FIXのテーマで入場。“黒”文子、アメコンに続き、尾崎・ポリスと共に有刺鉄線松葉杖をついたKAORUが登場すると、場内からは大歓声が上がる。
試合はヒールサイドがペースを握り、GAMIをつかまえて流血に追い込むが、ベビーサイドはAKINOがかき回して流れを変えると、大砲・関西が大爆発。尾崎をキックで蹴散らし、アメコンとは互角の肉弾合戦。更にコーナーに上がったアメコンの巨体を十字架の体勢に捕獲し、豪快にスプラッシュマウンテンで叩きつけ、これを返されると、重爆フットスタンプを2発。
凌いだアメコンは強烈な裏拳一閃。そして文子がスピンキック3連発で関西を追い込むが、ここでGAMIが蘇生。顔面を血に染めながらも尾崎にランニング・メガホンを決め、文子には両者トップコーナーに立った状態から、飛びついての雪崩式フランケン・シュタイナーを決める。
このハイ・インパクトな一発で会場を味方につけたGAMIは、ラリアットからアディオス・アミーガで勝負に出るが、最後の最後でポリスがカットに入り、場内は大ブーイング。すかさず尾崎がKAORUから受け取った机片をGAMIの脳天で叩き割り、文子がこの日2発目のAPクロスを決めてカウント3。


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