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WAR CRY
 2004年02月01日 静岡・アクトシティ浜松 観客動員数:720人
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負
山田敏代 尾崎魔弓×
(4分57秒、押さえ込み→体固め)
入場するや否や、いきなり尾崎に突っかけ、押さえ込みにかかった山田。年末に「豊田と一緒」にされたことを、まだ怒っているのか?
とにかく“押さえ込み”が豊田限定技でないことは確かなようだが、これは開始前なのでレフェリーがブレイク。
ムッとした尾崎がチェーンを投げつけると、山田は投げ返してストレッチマフラーでグルグル振り回し、中腰の尾崎にキックをボコボコ。ギクシャクした攻防に、尾崎は「何だよ、コイツ…」とでも言いたげな表情。
最後は尾崎が裏拳連打で山田をフォールすると、これを返した山田が唐突に押さえ込み。フイを突かれた尾崎は身動き出来ず、あっさりカウント3。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負
カルロス天野 広田さくら×
(9分25秒、カルロスゴーン→体固め)
この試合は広田いわく“ときボラ対決”らしく、試合前、2人は久々に気合の儀式を見せる。
序盤は激しい腕の取り合いから、凄まじいロープワークの攻防を見せ、まったりと進行。
中盤に入っても、天野のサミングを広田が手刀でガードすれば、広田のサミングは天野が頭で潰すなど、両者相手の二手三手先を読んで一歩も譲らず、やはりまったりと進行する。
しかし、終盤はカルロス・ゴーンの連打を広田が意地で受ける意外な展開。丸め込み合戦でも、両者互いの隙を突いてあわやのシーンを作るが、最後はカルロス・ゴーン×3で天野が勝利。
試合後、広田の額には“冷えピタ”が。そして、それをはがすと、もの凄いことに…。
ちなみにこの2人、2・17後楽園では長与を加えた注目のトリオで登場。天野&広田=ときめき・ボラギノール。広田&長与=エキセントリック。天野≧広田>長与イコール天野>長与?果たして、どうなることやら…。
第3試合 タッグマッチ30分1本勝負
長与千種 デビル雅美
×林ひとみ ダイナマイト・関西
(11分29秒、ファイアーバレー→片エビ固め)
関西と林は力比べ。なんと、これを林がズンズン押し込む。関西はうまく体を入れ替えて林をロープに押し込むが、ちょっと驚きの表情。
関西はブレーンクローで林の突進を止めるが、長与が「やり返せ!」と激を飛ばすと、林は関西のこめかみをムンズと掴み返す。
更にデビルと向き合い、「行け!」と言われると、気合を入れて、猫だましからカニばさみ。変な奴……。 更に更に、関西を押さえる長与に「来い!」と言われると、長与ごとタックルをかまし、まとめて吹っ飛ばす。関西は思わず「お前、ムチャクチャやな…」
デビルは長与に対し、雪崩式ブレーンバスターからパワーボム。長与はデビル・関西に両腕でラリアットを打ち込むが、2人とも倒れず。
すると、またも林が長与の後ろからタックルをブチかまし、3人まとめて吹っ飛ばす!すげぇ…。
しかし、最後は孤立した林にデビルがファイアーバレー。もちろんこれは返せず、一発でカウント3。
第4試合 シングルマッチ30分1本勝負
×里村明衣子 輝優優
(12分20秒、ランニングエルボー→体固め)
輝のセコンドには植松。しかし植松は、手を出しそうで、出すフリだけ。里村の気を散らす作戦か。
これにペースを狂わされたか、里村は終始散漫な攻め。輝も、もう一つ攻めの焦点を絞りきれず、最後は里村が植松の牽制に気を取られ、振り返ったところに輝がランニングエルボー。やや唐突に輝が勝利。
セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負
×永島千佳世 植松寿絵
(10分40秒、逆さ押さえ込み)
不完全燃焼に怒る里村に輝と植松が襲い掛かると、永島がダッシュで登場し、そのまま試合開始。
植松は永島の右膝へ集中攻撃。ネッチリとした各種足攻めから、ボディプレス。
更にレフェリーのブラインドを突いて指に金具を装着し、ぐるぐる腕を回してからヒザに一撃。そして足四の字。これは永島なんとかエスケープ。
永島は所々で反撃するも、ヒザを蹴られると動きが止まり、全て単発に。最後はセコンドの里村と輝が乱入する中、里村と永島の同士撃ちを誘うと、素早く逆さ押さえ込みを決めてカウント3。
試合後、植松は「植松ごときに負けて、それでタッグチャンピオンか?」とマイク。バックステージでも「輝は実力、私は運」と言い切るなど、自虐キャラ開眼か?
メインイベント 6人タッグマッチ60分1本勝負
浜田文子 ライオネス飛鳥
シュガー佐藤 アジャ・コング
×カルロス天野 豊田真奈美
(22分14秒、ダイビングエルボードロップ→片エビ固め)
試合はアジャと文子の先発でスタート。両者手の内は知り尽くしているだけに、タイトル戦を前に探りあいに終始。
シュガーも飛鳥とのシングル戦を控えるが、特に大きく意識した仕掛けはなし(残念!)。
逆に、この日一番目立ったのは気合入りまくりの天野。中盤、豊田に張り手をかまして試合を荒れ模様にし、派手な場外乱闘を誘発。
終盤にはアジャの大技攻勢を食らいながらも、裏拳を頭で受けてブロックし、ジャーマン、十字で反撃。更にカルロス・ゴーンの連打でアジャを追い込むが、コーナーからダイブしたところを裏拳で迎撃され、最後は重爆エルボーに轟沈。
終始気合を漲らせ、最後も自ら勝利したアジャは、文子の眼前で再びベルトを巻くポーズを見せる。
マイクを持てば弁は立つが、基本的にアジャ・コングというのは、言語を必要としないレスラー。
いつもと違い、一度もマイクで言葉を発しなかったのは、“全てはリングで見せる”という無言のメッセージか。