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2003年12月07日 大阪・大阪ドームスカイホール
メインイベント 6人タッグマッチ60分1本勝負
永島千佳世 ライオネス飛鳥
カルロス天野 アジャ・コング
浜田文子 ダイナマイト・関西
×永島千佳世(14分35秒、スプラッシュマウンテン〜エビ固め)ダイナマイト・関西○
関西組(特にアジャ)は、なぜかゴング前から天野に照準。
序盤から両軍激しく動き回る展開の中、天野とアジャのヘッドバット合戦は双方相譲らず。飛鳥は天野と永島を捉えると、2人まとめてブレーンバスター。文子は関西組の攻撃を、ことごとくトラースキックでストップさせる。
終盤、新王者・関西に的を絞った永島組は、フットスタンプを代わる代わる3連発。更に永島が前宙フットを狙うも、関西はこれをかわし、逆に重爆フットスタンプ。悶絶する永島を捕らえた関西はスプラッシュを狙うが、永島は抜け出し、丸め込んだり、振り回したりと関西をかく乱してカウントを狙う。しかし最後は、動き回る永島をスプラッシュで叩きつけ、関西が勝利。
セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負
里村明衣子 豊田真奈美×
(16分26秒、スコーピオライジング→体固め)
4・7横浜以来となるシングル戦は、豊田がぐるぐるエルボーで先制。更に里村を場外に連れ出すと、観客のカメラを奪い、倒れた里村をパチリ。
リングに戻っても、デスロックからの弓矢固めや、はりつけキックなどのレパートリーに加え、久々に“自分が攻めておきながらの「こしゃくなマネをしやがってー」”も飛び出し、ペースを掴む。
中盤、張り手とローキックが交錯しだしたあたりから試合はヒートアップ。豊田はクレイドル、クロスアーム、ミサイルキックと攻め込むも、里村はすぐさまヘッドスプリングで起き上がり、オーバーヘッド。
各種得意技を返しあった終盤には、両者消耗しながらも、大魔神ポーズ合戦を見せる。
勝負の分かれ目になったのは、尻餅をついた豊田の後頭部にかました里村のソバット。これが強烈に決まり、豊田の動きがストップ。里村は正面からのソバットを挟んで、スコーピオライジングを放つ。
里村は豊田のヒザがガクつき、やや体勢不十分だったと見るや、豊田の起き上がりしなに、強引にもう一発。これも浅いと見るや、トドメに脳天にもう一発叩き込んでカウント3。
里村は豊田戦シングル初勝利。豊田はタイトル戦に続き、シングル連敗。
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負
×山田敏代 尾崎魔弓
(11分20秒、エビ固め)
ポリスに続き、KAORUも欠いて1人ぼっちになった尾崎。対する山田のセコンドにはWW軍がズラリ。
尾崎はリング下をランバージャックのように取り囲まれ、チェーンを使おうとしても関西に下から阻止され、「ちくしょう、キタネェぞ!」
更に、持ち込んだ凶器もことごとく伊東レフェリーが厳しくチェック。ほとんど使わせてもらえず「なんなんだよ!」
ところが、ここから尾崎は驚異の粘り腰。山田と互角に戦いつつも、セコンド、レフェリーをかいくぐって凶器攻撃。張り手と裏拳の意地の張り合いも制するなど、ハンディ戦?に大奮闘。
最後はリバゴリをカウント2で返し、そのまま下からクルリと丸め込んでカウント3。珍しく観客の声援を受けた尾崎は、頭を指差して退場。ちょっと、格好良かった!
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負
×カルロス天野 デビル雅美
(12分46秒、ファイアーバレー〜体固め)
ゴングが鳴り、天野が独特の構えを見せると、デビルは「気持ち悪いんだよ!」
観客を和ませ、前の試合の雰囲気を追っ払ってから、腰をピシャッ!と叩いて試合を締めなおす。
場内の反応を伺いながらの探りあいは、やはりデビルが一枚上手ながら、天野は徐々に腕に狙いを定め、中盤を有利に進める。
しかし、天野の攻めにスタミナを消耗しながらも、最後はファイアーバレーでデビルが逆転勝ち。デビルは息を切らしながらも、両手を挙げてガッツポーズ。
第1試合 タッグマッチ30分1本勝負
輝優優 広田さくら
植松寿絵 長与千種
×広田さくら(6分29秒、足4の字固め)植松寿絵○
ここ2試合、植松にヒザを狙われっぱなしの長与は、久々にチーム・エキセントリックで出陣。独特のペースにハメて、好き勝手させないのが作戦か。
ところが、エキセントリックのダンス中を植松&輝が奇襲し、またも長与のヒザに集中砲火。この日直のピンチに、班長は勇躍リングインするや、コーナーによじ登って倒立。植松組は逆さまでプルプルする広田を無視して、長与のヒザを攻めまくる。
足四の字で捉えられた長与が助けを求めると、広田は冷却スプレーを手に救出。スプレーを長与に手渡すと、ポカンとする長与に「それで叩け!」と指示し、長与は缶で植松を殴打して脱出。
しかし、エキセントリックワールドはここまで。植松組はコミカルには付き合わず、まず長与を戦闘不能にすると、続いて狙いを広田のヒザにスイッチ。ヒザへのボディプレスなどでダメージを与え、座れる状態にした椅子に広田の足を宙吊り固定すると、輝が手にした椅子でガツン!そのまま植松が四の字に捉えてギブアップ勝ち。
そして、セコンドのシュガーが広田を介抱していると、植松はシュガーの負傷した左ヒザに低空ドロップキック!これに顔色を変えた永島がすぐさまケンカキックで蹴散らすも、植松はニヤニヤ、輝はニヤリ。
またも観客から「つまんなーい」の声が飛ぶと「わかってやってんだよ、バーカ」と腐れ文句を残して退場。
なお、バックステージで2人は「(HS600では)客の望む試合をやるかどうかは、わかんない」とコメント。
ぼんやりとチームとしての骨格が見えつつある植松&輝組のカラーは、どうやら一点集中攻撃と、レフェリーチェックを外しての反則(前回の輝のチョークは除く)。特に後者が、堂々と凶器を使うD-FIXとの大きな違いか。