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2003年11月23日 愛知・昭和スポーツセンター
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負
×山田敏代 デビル雅美○
(9分55秒、ファイアーバレー→体固め)
久々に対戦の両選手、例の子供の声援にデビルは「うるせっ!!」
じっくりペースの試合は、デビルのカカト、ギロチンあたりから動き出し、デビルは一気にファイアーバレー。だが、これはややタイミングが早かったか、山田はカウント2で返す。
山田はエルボーで反撃を試みるも、勝利に結びつく大きなダメージは与えられず。2発目のファイアーバレーに沈む。
第2試合 タッグマッチ30分1本勝負
浜田文子 ライオネス飛鳥
輝優優 ダイナマイト・関西
×輝優優(12分14秒、スプラッシュマウンテン→エビ固め)ダイナマイト・関西○
タイトル挑戦を控えた関西はまずまずのコンディション。ブレーンクロー、バックドロップなど、得意技を繰り出す。
最後は輝のエルボーにあわやのシーンはあったものの、強烈なニーリフトで動きを止め、スプラッシュマウンテンでカウント3。
タイトル戦を控えた最後の試合に、静かに勝ち名乗り。
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負
○植松寿絵 長与千種×
(4分52秒、足四の字固め)
植松は奇襲をかけて長与を場外に落とすも、長与はすぐにリングインし、ラリアット。
しかし、長与の突進を左ヒザへのドロップキックで止めた植松は、コーナーからヒザへのミサイルキックを叩き込み、更にもう一発低空ドロップキック。この3発で、長与は分厚いサポーターの巻かれた左ヒザを押さえて苦悶の表情。
植松は場外に出ると、鉄柱への足打ちつけ×3、鉄柱への四の字、鉄柱とのサンドイッチイス攻撃で追撃し、リングに戻るとドラゴンスクリュー、レッグブリーカー、ヒザへのダイビングボディプレスと、一点集中砲火。
最後は四の字でギリギリ絞り上げ、長与が耐えると、何気に隠し持った鉄棒(?)を足の隙間にギュッとねじ込んでギブアップ勝ち。この反則プレーはレフェリーはおろか、大部分の観客も気づいていなかったのでは…。
戦法の是非はさておき、ノーマークの試合で長与から一本取った植松。後楽園では長与とタッグで当たるが、この日のような非情さを貫徹出来るか?
セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負
カルロス天野 尾崎魔弓
広田さくら KAORU
×カルロス天野(19分21秒、シャイニングヤクザ→片エビ固め)尾崎魔弓○
中盤、尾崎がローリングセントーンを自爆すると、広田と天野は指を差して失笑。尾崎は屈辱の表情。広田と天野にツラれ、KAORUもつい(?)指を差して失笑すると、尾崎はタッチの際に、KAORUをピシャッと叩く。
向かい合ったKAORUに広田が「あーっ!」と後ろを指差すと、KAORUは気になって気になって仕方がない様子。尾崎が「振り向くな」と忠告するも、欲望に負けて振り返ってしまい、そこに天野がサミング。
完全にKAORUを自分のペースにハメた広田だったが、拝み渡りの途中で手を離され、そのままロープに股間を強打。しかし、KAORUがコーナーに登ろうとしたところをボラギノールで突き上げ、すぐさま同じ箇所にダメージを与えてお返し。
更に、相手を一瞬ときめかせた後、後悔の記憶を植えつけることから命名された、接吻攻撃“ときめきメモリアル”でKAORUの動きを止めるが、尾崎への“ときメモ”は天野に誤爆。天野は一瞬ときめいた後、後悔の記憶を植えつけられる。
一人シビアに戦う尾崎はシャイニングヤクザを放つが、天野はこれをキャッチしてアンクルホールド。続けてカルロスゴーンからタイガーを放つが、尾崎は2で返す。
勝負所と見た天野組はコーナーを駆使しての連携プレーを狙うが、広田がまた倒立。チャンスから一転、孤立した天野はボコられるハメに…。
最後はKAORUの毒霧を“ときメモ”で吸い取った広田が逆噴霧。しかしこれが天野に誤爆し、最後は尾崎がシャイニングヤクザを叩き込んで、カウント3。
天野組はタッグ王座挑戦を前に、ついに黒星を喫するも、広田は「天野が不甲斐なくてすみませんでした」と、責任を全てパートナーに押し付ける始末。 一方のD-FIXは、相手の世界に付き合った上で、地力を見せてキッチリ勝利。例によって「勝ったんだから挑戦権よこせ!」とムチャを言うかと思いきや、悠然と退場。心はタッグ王座よりも後楽園の6人タッグ戦にありということか。
なお、KAORUは負傷箇所の検査・治療のため、大阪大会より欠場。箇所については「復帰した時に狙われると困るから、絶対言わない」とのこと。これ、ホントかなぁ…。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負
永島千佳世 豊田真奈美
里村明衣子 アジャ.コング
○永島千佳世(15分14秒、変形コルバタ→エビ固め)アジャ・コング×
序盤、豊田組は永島をとらえ、腰に集中攻撃。アジャはキャメル、豊田は弓矢固めから脚力でグイグイ吊り上げ、永島の腰を強烈に反り返らせる。
豊田はローリング・クレイドル、ムーンサルトプレスなど、定番ムーブで中盤を組み立てつつも、何気に里村の顔面にミサイルキック。悶絶する里村に、アジャもラリアットや垂直落下で追撃。
返した里村はオーバーヘッド、デスバレーに続きスコーピオ・ライジングを繰り出すも、アジャはこれを叩き落してシャイニング・ウイザード。
里村は裏拳からのカバーを永島のカットに救われると、スコーピオ・ライジング。返したアジャは転がってロープ際にエスケープを図るが、そこに永島が前宙フットスタンプ。更に豊田のキックがアジャに誤爆すると、永島が変形コルバタから後ろに滑り込んで丸め込み、カウント3。
押され気味ながらも、タッグ王者組はなんとか勝利。前週は結果が出なかっただけに、この一勝は精神的に楽になったのでは。
また、シングル王座戦を控えた豊田は、一つ一つの技を確かめるように繰り出していたのが印象的。仕上がりは磐石か。
ちなみに、タイトル戦は両試合とも通常の60分1本勝負として挙行されます。