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2003年11月16日 宮城・ZEPP SENDAI
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負
○デビル雅美 尾崎魔弓×
(10分25秒、ローリングギロチンから体固め)
序盤から試合に介入するKAORUをアジャ、関西が捕まえ強制退場。
中盤、尾崎が回転エビに失敗し、ダメージで動きが止まると、デビルはファイアーバレー、ライガーボムと大技攻勢。しかし、ステージからKAORUが再び登場し、カットだけするとスタコラ退散。
最後はデビルがコーナーに座ったまま尾崎をリフトアップ。そのまま叩き落して、博多に続くローリング・セントーンで尾崎に連勝。
なお、デビルは11・30後楽園でのお船選手(K-DOJO)との対戦が決定。興味深いコメントを残した。
◆デビルコメント要約「たまたま週刊誌を見たんだけど、面白いこと言う選手だなと。だったら、あなたのやりたいプロレスを私の前でやって下さい。出来るんならね」
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負
×輝優優 KAORU○
(13分27秒、ヴァルキリースプラッシュから片エビ固め)
序盤のKAORUはコミカルテイスト。輝にペースを取らせているようで取らせない。
KAORUのムーンサルトプレス、スワントーンをしのいだ輝は、ダイビングニー、グリップを外さずにブレーンバスター3連発。これは尾崎がカット。
最後は尾崎の介入を見かねたシュガーが、KAORUがコーナーから飛ぶのを阻止。輝はこのチャンスに雪崩式の技を狙うが、レフェリーが尾崎・シュガーに気を取られた隙にKAORUがコーナー上で毒霧。
落下した輝にすぐさまヴァルキリースプラッシュを決めて、KAORUがズル勝ち。
第3試合 タッグマッチ30分1本勝負
カルロス天野 里村明衣子
広田さくら 植松寿絵
○広田さくら(13分15秒、逆さ押さえ込み)里村明衣子×
ゴング前、広田は里村を前に「たのもぉ!」。里村は明らかにムッとする。
植松に河津落としを決めた広田は2発目を狙うが、植松が踏ん張ると、天野→里村が次々フォロー。河津が4連結するが、前に倒れてしまい、全員仲良く顔面を痛打。
里村だけはスックと立ち上がり、何事もなかったかのようにコーナーに戻るが、広田は赤くなった鼻を押さえながら「ヤセ我慢すんな!」
中盤、植松が場外落ちると、広田はダッシュしてのスライディングキック。しかし、サードロープに股間を痛打し、悶絶。
めげずに植松のバックを取り、鬼の形相で「俺ごと刈れぇ!」(チョット古いネ…)と叫ぶが、天野はマイペースにフライングラリアット。これが誤爆し、例によって口論を始める。
代わった里村はドロップキック3連発。更にキック連打からマッケンローのように天野の足を刈り倒す。
広田は里村に対し、どさくさにまぎれてデスバレー狙い。しかし、重さで潰れる。
里村は怒ってキックを見舞うが、広田はこれを両手でブロックし、手をブラブラさらせながら「折れた〜」とやって、火に油を注ぐ。
終盤、天野が里村を肩車すると、広田はコーナーへ。ダブルインパクト式の何かを狙うかと思いきや、そのまま半蔵倒立。
里村は倒立を崩してそのまま肩に担ぎ、デスバレーを狙うが、広田はブロックして裏拳一閃。更にロープに走り、下からのドロップキックで里村のアゴをカチあげる。
そしてフィニッシュ。広田がバックを取り、里村が踏ん張ると、そこに天野がダッシュしてのカルロス・ゴーン。フラつく里村に、広田はへなーラを決める。
返した里村が天野に気を取られると、広田が後ろから肩を叩き、振り向くと頬に広田の指がグサリ。シュールな空気が流れた一瞬の隙を突き、広田はスクールボーイ。返した里村が怒って広田に掴みかかると、今度は天野が後ろから里村の肩を叩き、振り向いたところにサミング。
里村は視界不良のままハイキックを見舞うが、天野は蹴り足をキャッチ。すると、背後から忍び寄った広田が合掌式の浣腸、その名も“ボラギノール”を無防備な里村のケツにグサリと突き刺し、そのまま逆さ押さえ込みを決めて、カウント3!
ある意味過去のどんな敗戦よりも屈辱を味わった里村に対し、広田はマイクを持ち「里村殿、ベルトは頂くでござる」と挑発。
更に「ベルトを奪取して、チーム名を発表する」とチームプランを明らかにし、「里村、最後のコレ(ボラギノール)、今は平気かも知れないが、2週間後にはかなり悪化してるぞ。首じゃなくて、患部を洗って待っとけ!」と、イヤな捨て台詞。
広田組はこのところ、試合ではあまりムキにならなかった里村をおちょくり倒し、精神的に圧勝。エキセントリックと違い、どんなにふざけていても、“勝ってしまう”のではなく、“勝ちを狙っている”のが、このチームの怖いところ。
一方のチャンピオンチームは、恐怖の2週間殺し予告を受けた里村のコンディション的不安(実は試合中には足首も負傷)に加え、永島も不調。残る名古屋大会で立て直しを図れるか?
セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負
豊田真奈美 ダイナマイト・関西
ライオネス飛鳥 山田敏代
○豊田真奈美(7分28秒、J・O・クインビーボムから体固め)山田敏代×
前日に続き、豊田と関西はお互いを意識しまくり。
関西はゴングと同時にラリアットを放ち、またも豊田を一回転させる。
一方の豊田は、関西を意識しすぎたか、山田に攻め込まれる場面も。それでもJOサイクロン、そして関西を指差してのクインビーで前日に続き連勝。
結果的には王者の貫禄を示すも、ここ2戦、豊田ペースのプロレスがほとんど出来なかったのは、タイトル戦に向けての修正点か。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負
永島千佳世 長与千種
浜田文子 アジャ.コング
×永島千佳世(15分01秒、ダイビングエルボードロップから体固め)アジャ.コング○
手四つを制したアジャは、ブリッジで耐える文子の上にドスン。それでも文子はブリッジを堅持。
文子はウラカン、スイングDDTと攻め込むが、張り手合戦はアジャが打ち勝つ。
長与と文子のコンタクトは、文子の蹴り足をキャッチした長与が、指をチッチッとやってから、ドラゴンスクリュー。
エルボー合戦を経て、文子はパワーボム。これを三角絞めで切り返した長与は二段蹴り&ランニング・スリーで追撃。
永島は長与に雪崩式フランケン、フットスタンプ。しかし、ワンハンドバックブリーカーで流れを止められる。
アジャは垂直落下から雪崩水車を狙うが、永島は切り返しのパワーボム。
これを返したアジャは強烈な裏拳で永島を吹き飛ばし、最近、フィニッシュ率の上がっている重爆ダイビングエルボーで決着。
試合後、アジャが「どうした、チャンピオン!」と挑発すると、永島は血相を変えて突っかかったが、場内のリアクションは鈍く、チャンピオンとして、くやしさよりも見苦しさが先立ってしまったのは大きなマイナス要素か。
何気に長与組のセコンドについていた広田は、これを見てニヤリ(その後、アジャに小突かれる)。
とにかく、チャンピオンチームは残る名古屋のタッグ戦で立て直しを図りたいが…相手はアジャ&豊田。実力的には天野組より何枚も上手で、立て直しどころか、どうやって勝つかのほうが問題というのが現実か。