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2003年10月25日 福岡・博多スターレーン
観客動員数:880人(満員)
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負
×山田敏代 KAORU○
(13分39秒、首固め)
KAORUは次に試合を控える尾崎を帯同して登場し、後入場の山田を奇襲。リングに戻るとスチールチェアでヒザを叩き、珍しい足四の字。
山田は引っくり返って逃れると、逆にローキック。足を痛めたかに見えたKAORUだが、これは三味線。レフェリーが両者を分けるとブートを叩き込み、全然ヘーキとばかり、足をブーラブラ。
そして山田がバックドロップ連発で反撃すると、KAORUは今度はダウン。客席から「仮病だ!」と突っ込まれると、チッ!と舌打ち。
終盤、KAORUのマヒストラルを返した山田は、意表を突いて逆に丸め込み。更にKAORUの毒霧を机でブロックし、エルボーを狙うも、KAORUが突進をうまく首固めに切り返し、カウント3。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負
○デビル雅美 尾崎魔弓×
(12分37秒、ローリングセントーンから片エビ固め)
尾崎がゲバ棒で奇襲をかけるも、デビルは木刀で迎撃。木と木がガキッ!とぶつかりあう。
ゲバ棒を捨てた尾崎はデビルの髪を掴むも、業界一の毛髪力を誇るデビルは、逆に毛根と首の力で尾崎を振り回す。更に場外ではKAORUが髪を掴んで加勢するも、デビルは鬼の形相で二人まとめて引きずり回す!
チェーン裏拳連打でペースを掴んだ尾崎は、619→Sヤクザと繋ぐ、得意の連携“619-893"を決めるが、これを返したデビルは「博多女をナメんなよ!」と叫び、起き上がりこぼしラリアットで反撃。
最後は2日連続のチェーン誤爆から、デビルがライガーボム。更にコーナー上からブレーンバスターで担ぎ、顔面からマットに叩き落すと、ノシノシとトップロープに登り…ローリングセントーン!!
年に一度当たるか当たらないかのプレミアム技が尾崎のドテッ腹を直撃し、文句なしのカウント3。フィニッシュの沸きようは凄かった!
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負
×植松寿絵 アジャ・コング○
(12分20秒、ダイビングエルボードロップから片エビ固め)
植松はアジャの重い攻撃に何度も吹っ飛ばされながらも、隙を突いては持ち技で反撃。ナックルやジャーマンでいいところまで追い込むが、アジャは強烈な垂直落下で反撃を断ち切る。最後は磐石のダイビングエルボードロップ。
重いアジャと軽い植松というレイアウトが、キッチリと観客席まで届く試合でした。
第4試合 AAAWタッグ王座次期挑戦者チーム決定戦 タッグマッチ30分1本勝負
浜田文子 カルロス天野
輝優優 広田さくら
×輝優優(17分31秒、雪崩式逆十字固め)カルロス天野○
前夜は真面目に戦った広田は、今宵もドロップキックで先制を狙うも、文子組は無視してスカし、天野にダブル攻撃。
怒った広田は輝にカンチョー。更にフェースクラッシャーを狙うがスッポ抜ける。それでも広田は構わずLOVEポーズ。
中盤、文子と広田はルチャの攻防。しかし、微妙に広田テイストが入り、文子はペースを掴めない。更に広田はコーナー倒立を狙うが、バランスを崩し、変な角度に腰が折れ曲がってダメージ。
中盤以降、天野が軸になるとシビアな攻防にスイッチ。広田は文子にあわやの逆さ押さえ込みを決め、観客をどよめかせるも、3人の素早い攻防には入り込めず。
それでも勝敗の分かれ目となったのは、広田。終盤、輝と天野のシーソーゲームに割って入ると、カットを狙い輝に接吻。しかしこれが天野に誤爆し、天野はピンチに。それでもめげずにランニング・カルロスゴーンを叩き込むが、輝はキックアウト。
最後はコーナーに上がった輝に対し、広田がぴょんと飛びつき、コーナー上で接吻。激しく動揺した輝に天野が雪崩式逆十字を決めると、広田はカットに入った文子の唇も強引に奪って押し倒す好フォロー。
分断された輝は、しばし耐えるもついにタップ!これにてタッグ王座の次期挑戦者は天野組に決定。
掴んだチャンスを広田のキスで逃した輝は、悔やみきれない痛恨の敗戦…。そして、そんな輝の無念をファンに感じさせる隙すら与えず、マイクをおっぱじめてリングを自分一色に染めた広田は、何気にキラー。
いつか、バチが当たりますように。
セミファイナル AAAWシングル王座次期挑戦者決定戦 シングルマッチ45分1本勝負
×長与千種 ダイナマイト・関西○
(15分27秒、グリーンフォールから体固め)
序盤5分は手四つ→バックの取り合い→グラウンドの静かな展開。
長与のニールキックが静寂をやぶると、関西はエルボー合戦を制し、雪崩式ブレーンバスター。しかし、長与は関西より先に起き上がり、二段蹴り!
中盤、関西はサソリ固めを長時間決めると、今度は執拗にブレーンクロー。じわじわと長与のスタミナを奪う。
関西は更にキックを狙うも、長与はこれをキャッチするとドラゴンスクリュー一閃!そして関西の蹴りにあわせ、下からカウンターの掌底突き。関西、これでグラリとくるも、2で返す。
終盤、関西はスプラッシュ。しかし、長与は永島のように腹筋で起き上がり、エビ固め。バックエルボー、ニールキック、デスバレー2発で追撃するも、これも2。
関西は長与の体重を持て余し、スプラッシュの不発が続くが、コーナーに登ったところをついに捕獲。長与はこれを後方に着地してなんとか逃れるが、関西はすぐさまグリーンフォールにスイッチ。
汗で滑ってやや体勢が崩れるも、むしろこれが受身の取りづらい角度となったか、長与は返せずカウント3!
紆余曲折ありながらも、豊田への挑戦権を獲得した関西は、博多のファンへベルト奪取を約束。
メインイベント スペシャルタッグマッチin博多 60分1本勝負
永島千佳世 豊田真奈美
里村明衣子 ライオネス飛鳥
○永島千佳世(23分02秒、回転フットスタンプからエビ固め)豊田真奈美×
ようやく本線復帰の豊田は序盤、ぐるぐるエルボー(!)で里村を挑発。やられた里村は「久しぶりだ!」と叫びながら、ホントに久々に飛鳥にぐるぐるエルボー。返す刀でコーナーの豊田にもぐるぐるエルボー。
豊田は“正調"よっしゃ行くゾー!から鎌固め、更にボーアンドアローから足の力で永島をグイグイ吊り上げる。
中盤、豊田が里村をローリング・クレイドルで回すと、代わった飛鳥もジャイアントスイング。長旅の疲れも重なったか、里村はこれでしばしグロッキーに。
終盤は飛鳥が永島にライガーボム、アイコノクラズム、机フットと得意技連打で大暴れ。永島は代わった豊田の隙を突き、雪崩式フランケンを狙うも、豊田は踏ん張って一人スーパーパワーボム!更に飛鳥とのダブルインパクト式ミサイルキックからサイクロンを決めるも、永島は肩を上げる。
永島はフィッシャーマンで豊田に反撃するが、豊田は大魔神ポーズ。しかし、魔神の起き上がりしなの隙を突き、里村がスコーピオライジング!完全にフイを突かれた豊田が崩れ落ちると、続けざまに永島が前宙フットを叩き込み、一気にカウント3!
豊田は肩こそ不安はないものの、勝負勘がまだ戻りきらない様子。年内に行われるであろう、関西戦は大丈夫か!?