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2003年09月23日 東京・後楽園ホール
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負
○カルロス天野(8分55秒、エビ固め)山田敏代×
序盤、天野のヘッドバットに対し、山田は足を踏んで対抗。最後は天野が山田の下にもぐりこんで倒し、そのままリバゴリ着地後のような体勢で固めてカウント3。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負
×輝優優(11分02秒、ドラゴンスープレックスホールド)植松寿絵○
エルボーとパンチの応酬を経て、切り返し合いを制した植松がドラゴンでフィニッシュ。
第3試合 タッグマッチ30分1本勝負
長与千種、ライオネス飛鳥 vs 尾崎魔弓、KAORU
○ライオネス飛鳥(10分55秒、貴子乱入→反則勝ち)KAORU×




スペシャルマッチとしてラインナップされた同カード。
ポリスが追放されたことにより、カートを自分たちで押しながら入場するハメになったD-FIXに対し、クラッシュは南側観客席からド派手に登場。
別格の歓声の中、ペンダントを投げ、リング上でポーズを決めるとドル札が宙を舞う。
それを尾崎は不機嫌そうにビリビリ破り、KAORUはいそいそ拾って胸元へ。
試合はD-FIXの奇襲でスタートするも、飛鳥が尾崎をバルコニーから宙吊りにするなど、逆襲に成功。
正拳、ハイジャックパイル、マンハッタンと定番連携でペースを握る。
ところが、飛鳥がLSDの体勢に入った瞬間、バチバチッという電気音とともに、疾風のように井上貴子が乱入し、飛鳥にスタンガン!(しかも長時間)
その直前、尾崎に巻き込まれた伊東レフェリーは気づかずにカウントを取るが、長与が2で手を止め、猛抗議。
これで貴子の存在を確認した伊東レフェリーはゴングを要請し、D-FIXの反則負けを宣告。
試合後、納得のいかない両軍が揉み合う中、怒りの長与はクラッシュvs尾崎・KAORU・貴子によるハンディキャップ・ノールール戦を要求。 同カードは次回10・13後楽園でのラインナップが正式決定。
一方のD-FIXはバックステージで「2vs2でも勝てる」「この間から、向こうの要求ばっかり飲むな」と、その前の10・5大阪でのリマッチを要求。これも正式に決定。

ポリス追放からわずか一週間で早々に次の手を打ったD-FIX。貴子にとってもクラッシュはおいしい獲物だけに、利害一致の合体か。 そして、D-FIXとの連戦モードに突入し、これまでの“特別出場”から“本格参戦”へとシフトチェンジしたクラッシュ2000。討伐成功の先には、何が待つ?
セミファイナル 第2回BPM開催記念・スペシャルプロモーションマッチ45分1本勝負
×広田さくら(19分59秒、のんのんハンター)納見佳容○
HHHベルト持参で登場の広田は、かなりセイブルを研究したと思われる細かい動きを披露。女性ファンから「広田可愛い!」と声援が飛んで気をよくするが、同じ人から「でも、納見はもっと可愛い!」と追撃され、ガックリ。DIVAがファンに翻弄されてどうする。
メゲずにマイクを持つとまずは高岩・後藤・ヒロ斉藤ネタ。そして「今日はどんな汚い手を使ってでも、このベルトを納見の腰に巻かせてやる」と決意表明。ベルトの後ろをわざわざマジックテープ止めにするなど、地味に全女流出への意気込みを見せる。
試合前、納見は普通に握手を求めるも、広田は対抗心を燃やし、無意味なお色気ポーズを連発。しかし、この時点でディティールがやや雑になり、セイブルというよりは風間さんになっていたのは減点2だ。
序盤、納見は広田を倒すと、ガッチリ押さえ込む、全女式体固めを連発。何とかしの いだ広田は、素の表情で「それはやめろ!」
そして「起きろ〜!」とか言いながら下から突き上げるような片足ドロップキックをひたすら連発する、新人攻撃で対抗するが、何年もやっていなかったため、逆に息切れ。逆エビに捕まって苦しむ。
何とかインディアンデスロックの体勢に切り返した広田だが、得意げに受身を取ると、自らの腰にさっきの逆エビのダメージ。キャメル、四の字の不毛な攻防を経て、広田はフェースクラッシャーからLOVEポーズ。更に「よっしゃ行くゾー!」からのカンチョーを決めて、もう一度LOVEポーズ。なぜ、武藤!?
納見はプランチャ、ボディプレス、ジャーマンで攻め込むが、広田は「よっしゃ行くゾー」と叫んでバックに回ると、JOサイクロンの体勢から、そのまま前方に倒れて相手の顔面をマットに打ちつける新兵器(本人談)を公開。腕をクロスされたまま、顔面を打った納見は思わぬダメージ。しかし、広田も腕をロックしたまま倒れたため、同じく顔面に大ダメージが。単に支えられなくて崩れただけ説、濃厚。
終盤はダブルリスト、フィッシャーマンといった納見の得意技攻勢を広田が必死にキックアウト。しかし最後はのんのんハンターに捕獲され、王座転落。ベルトは広田の目論見通り、全女マットへ。
まったりしつつも見せ場多数の19分59秒。広田はあと1秒でデビュー初のシングル20分台突入でした。
メインイベント AAAWタッグ選手権試合60分1本勝負
デビル雅美、アジャ・コング vs 永島千佳世、里村明衣子
×アジャ・コング(21分04秒、スコーピオライジング→エビ固め)里村明衣子○




序盤は王者組が攻勢。永島を捕まえ、デビルはリフトアップスラム、アジャはパイルドライバー。
場外乱闘のさなか、アジャの突進を止めた里村は場外で大外刈り。更に2人でコーナーに上がって場外のデビル、アジャへそれぞれフットスタンプを繰り出すが、里村が着地の際に足首を負傷してしまう。
再びペースを掴んだアジャはラリアット、バックドロップ。代わったデビルも攻め込むが、里村はパワーボムを三角絞めに切り返す。
里村のアームブリーカーを切り返したデビルは、胴絞めスリーパーから首四の字。里村はこれを倒立で脱出し、永島にスイッチ。
アジャの裏拳誤爆を誘った永島は、デビルにジャーマン。しかし、続いてロープに飛ぶと、待っていたのはカウンターのファイアーバレー。
終盤は、ほぼ里村とアジャの一騎打ち。アジャのシャイニング・ウィザードを叩き落した里村は、カカト落しからデスバレー。続いて掌底連打からオーバーヘッドを叩き込むも、アジャはラリアット、ダイビングエルボー、裏拳で猛反撃。
里村はソバットでヒザをつかせると、一気にスコーピオ・ライジングを決めるが、これはデビルがカット。しかし、ダウンするアジャに永島が強烈な回転フットスタンプ。
里村は再度スコーピオを狙うが、アジャは飛び込んできた里村を抱え上げるとデスバレーで叩きつけ、再び裏拳。両者ともにフラフラ。
最後はカットに入ったデビルのパワーボムを、永島がフェースバスターで切り返すと、その永島を踏み台に、里村がアジャにスコーピオ・ライジングを叩き込み、カウント3。
永島組が新王者となった。