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2003年08月17日 東京・後楽園ホール
第1試合 HHHトーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
○広田さくら(7分21秒、逆さ押さえ込み)ファング鈴木×
 久々復活のHHH王座は、第55代王者決定トーナメントとして開催。
 その微妙な人選は、広田曰く「あの霧吹き…あれはどう見ても(WWEの)HHH。つまり、HHH王座挑戦への意思表示と解釈した」(植松)、「ぶっちゃけ、何で入ってんだ?このあと5時から道場マッチなのにいいのか?」(ブラディ)、「アイツは柔道出身。言わば、プロレスを背負う私が田村で、柔道出身のファングは吉田。これはプロレスのリベンジマッチ」(ファング)とのこと。
シウバもびっくりの必要以上の巻き舌コールでファングを呼び込んだ広田は、4分の1ぐらい豊田の宿ったファイトぶりでファングを翻弄。重いチョークスラムやサマーソルト、ラリアットを食らいながらもカウント2で返し、最後はへなーラと見せかけての逆さ押さえ込み!HHHだけに、紙が宿ったか。
第2試合 HHHトーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
×植松寿絵(8分54秒、変形ヨーロピアンクラッチ)ザ・ブラディー○
 ゴングが鳴ってもモチベーションの上がらない両者。すると本部席の広田が、実はベルトに賞金が仕込んであることをアピールする。
 「金じゃ動かないよ!」と返す植松だが、ブラディは「お金欲しい!」とやる気マンマン。
 終盤、ブラディはGAEAマットに悲鳴を起こすブラディEXで勝負を賭けるが、植松は噛み付いて脱出。セントーンも返し、2度目のEXも小手投げの要領で切り返すが、ブラディはリストをキープしたまま、あれよあれよとヨーロピアンクラッチを決め、技ありの勝利。
第3試合 HHHトーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
×広田さくら(6分08秒、ブラディーEX)ザ・ブラディー○
 ブラディは前の試合に続く連戦。休養十分の広田は、新兵器・半蔵倒立で会場をどよめかせるが、バランスを崩し、股間をロープに痛打。もはやその股間芸は女子世界一の域と言っても過言ではないだろう。しかし、ロックミシン(カマキリ拳法からのサミング)を狙うも、ブラディの目の細さに目標が定まらず、最後は沖縄固めを下からEXで捕獲され、敗退。
 第55代王者ブラディはベルトを破り、賞金袋だけをゲット。その中身は22205円プラス某焼肉店の割引券。広田が長与の財布からギッたのだとか。

 試合後、D-FIXがリングに登場。「シングルトーナメントに私たちの名前がない。混ぜろ!」「暫定って格好いいし」「関西、どうせお前ら負けるんだから棄権しろ。代わってやる」と、自分たちからタッグ挑戦をアピールしながら、やっぱりシングル挑戦に代えてと、無茶苦茶なアピール。
 そして関西・山田とD-FIXが小競り合う中、なぜか天野が登場し、「だったら、シングルのベルトはオバサンたちに任せて、メインは若いモン同士でどうですか?」と、D-FIXにカードのバーターを提案。尾崎はもちろん「バーターって何だ?」
 結局、永島組も了承し、入れ替わる形で、D-FIXはシングル予選へ、天野&輝はタッグ王座挑戦者決定戦へエントリーが決定。
第4試合 AAAWシングル暫定王者決定トーナメント 出場者選定タッグマッチ時間無制限1本勝負
ダイナマイト・関西、山田敏代 vs 尾崎魔弓、KAORU
○ダイナマイト・関西(17分10秒、スプラッシュマウンテン〜エビ固め)KAORU×
 序盤、D-FIXは山田に的を絞り集中攻撃。山田は額から流血し、苦戦。ようやく交代した関西は怒りの表情で重爆キックを連打。
 終盤は関西とKAORUの一騎打ちとなり、619、毒霧から首固め、エクスカリバーといった硬軟織り交ぜたKAORUの攻撃をしのいだ関西がラリアットを放つと、KAORUの体が半回転し、脳天からマットにグサリ。最後は関西がKAORUをスプラッシュの体勢に捉えると、カットに入った尾崎にKAORUを担いだまま(!)アイアンクロー。ポリスには振り回したKAORUの足を叩き付けて蹴散らし、たっぷりタメてのスプラッシュでカウント3!
 これで関西・山田はトーナメント出場権獲得。完全に墓穴を掘ったD-FIXはシングル・タッグ両権利を喪失。
セミファイナル AAAWシングル暫定王者決定トーナメント 出場者選定タッグマッチ時間無制限1本勝負
長与千種、アジャ・コング vs デビル雅美、ライオネス飛鳥
○アジャ・コング(16分17秒、裏拳〜片エビ固め)ライオネス飛鳥×




 スタートは長与・デビルの間合いの攻防。デビルと飛鳥が場外落ちると、長与は観客をたっぷり煽って、コーナーからプランチャ!更にアジャがトペで続くもこれは誤爆。すると飛鳥がすぐさまトペで追撃し、デビルは場外ダイブは拒否するも、コーナートップからのローリングセントーンで長与を圧殺。以降、長与がアジャとダブルの正拳突きを決めると、デビルと飛鳥はダブルの逆水平で対抗するなど、両チームはベテランらしいケレン味を駆使。
 最後はアジャが雪崩水車、裏拳、シャイニングウィザード、素手裏拳と、フィニッシュブローを惜しげもなく投入し、飛鳥からパーフェクトなカウント3!
 この結果により、トーナメント1回戦(8・23大阪)は関西vs山田、長与vsアジャの2試合に決定。
メインイベント AAAWタッグ王座次期挑戦者チーム決定戦 タッグマッチ60分1本勝負
里村明衣子、永島千佳世 vs 輝優優、カルロス天野
○永島千佳世(20分45秒、回転フットスタンプ〜エビ固め)カルロス天野×




 序盤は輝と里村が打撃の攻防。里村はキック、掌底のコンビネーションでリードし、更に流れるようなサイドスープレックス。2人は中盤にも張り手も交え、またも意地の打撃合戦。里村のオーバーヘッドに対し輝は強烈なランニングエルボー。
 天野は里村にアームロック、STF、更に足4の字を決められながらもヘッドバット!永島の畳み掛けに対しても、絶妙のタイミングで切り返しの三角絞め。終盤にはここ一番の雪崩式腕ひしぎも決め、永島をギブアップ寸前に追い込む。
 しかし最後は永島がフィッシャーマンから切り札・前宙フットスタンプ。天野からカウント3を奪い、挑戦権を獲得。