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2003年08月03日 埼玉・本川越ペペホール
観客動員数:800人
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負

○植松寿絵
vs
広田さくら×
(9分03秒、エビ固め)
 久々に前説の鬼と化した広田は、序盤から絶好調。快気祝いとばかり、初公開の河津落とし2連発から、3発目は前方に倒れ、植松とともに仲良く顔面を痛打。最後はエビ固めで植松が勝利。取り合えず試運転といったところか。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負

○カルロス天野
vs
KAORU×
(15分09秒、片エビ固め)
※スワントーンボムからフォールに来たところを体を入れ替えて
 序盤の天野の素足をめぐるコミカルな攻防を経て、中盤からはシリアスに。最後はエクスカリバーからスワントーンボムを決め、勝利を確信したKAORUのフォールをくるりと切り返して天野が逆転勝利。この組み合わせは、今後、GAEAの新ブランドになる可能性を秘めていると思います。
第3試合 タッグマッチ45分1本勝負

○永島千佳世

輝優優
vs
デビル雅美×

ライオネス飛鳥
(10分56秒、ハーフネルソン・スープレックスホールド)
 試合の主軸はデビル-永島の攻防。特にこの日のデビルはいつにも増して圧倒的な存在感。飛鳥と輝の絶妙のスパイスもあり、ほぼノンストップの攻防は、輝の延髄からハーフネルソンを決めた永島がデビルに2連勝。
セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負

○アジャ・コング
vs
尾崎魔弓×
(11分12秒、裏拳から片エビ固め)
 3人がかりのD-FIXに対し、カートでポリスを轢くなど、アジャはリング内外で大暴れ。尾崎はアジャ缶を発射台にシャイニングヤクザを狙う機転を見せるが惜しくも失敗。これに乗じてアジャが押し切り、最後は強烈な裏拳一発。
 試合後、アジャはマイクでD-FIXをクソミソに。すると永島が登場し「今日でデビルに2回勝った。3回目はタイトルマッチで勝ちたい」と、タッグ王座戦をアピール。パートナーには里村を指名。
 ここでアジャにボロクソ言われたD-FIXがマイクを奪い「勝手に話に入ってくんな!アレは元々ウチらのベルト!レンタルしてただけだから返せ!」などとギャーギャー横ヤリ。しかし、アジャはD-FIXをまったく無視して、永島に「よし、わかった」と返答。それでもD-FIXが「レンタル期限切れだ!」などと食い下がると、バカ負けしたのか、アジャは「じゃあ、2チームで決定戦やって下さい」
 ちゃっかりタイトル戦線に入り込んだD-FIXは、再びアジャのマイクを奪うと、今度は矛先をセコンドの豊田に向け「いつまで休んでんだ!タイトル返上しろ!何でマイクが1本しかないんだ!」と久々に理不尽全開。それを受け、アジャはいきり立つ豊田を制止するかと思いきや「好き勝手言ってんじゃねぇと言いたいところだが…一理ある。そうだ、返上しろ」と、意外なマイク。更にデビルと飛鳥もこれに同調して拍手。味方から裏切られた形の豊田は「信じらんない、この人たち…」といった表情。しかし、返上については「やだ」。
 以降、「返上しろ」「やだ」の押し問答のような状態になり、見かねた木村社長が上から妥協案を提案。その内容は本来、豊田に返上の義務はないことを踏まえた上で、一旦、現有メンバーで暫定王者を決め、豊田の復帰後、リアル王座戦を行うというプラン。
 これに豊田はやや渋々ながら「要は私がそれに勝てばいいんでしょ」と納得。アジャも暫定王座獲得のチャンスにニヤリ。しかし、尾崎だけは理解出来なかったようで、マイクを掴むと「おい…暫定ってなんだよ!?」
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

里村明衣子

×カルロス天野

浜田文子
vs
長与千種

ダイナマイト・関西○

山田敏代
(スプラッシュマウンテンからエビ固め)
 メインは「お中元です」とつぶやいてからの天野の奇襲ヘッドバットで幕開け。6人の中では長与が突出した存在感を見せ、回転エビ固め他、普段は見せない引き出しを開けまくり。特に里村との尖がった攻防は独特の緊張感を醸し出す。終盤は一進一退が続く中、関西が爆発。天野をスプラッシュの体勢に抱えたまま、カットに入った里村の頭を片手で鷲掴み!最後はスプラッシュ、ブレーンクロースラム、フットスタンプ、スプラッシュと波状攻撃で天野を粉砕。
 試合後、関西は暫定王座獲得を高らかに宣言。すると長与も「真奈美、俺とやるぞ」と、事実上の参戦宣言。山田も「豊田ともう一回やる」と発言し、飛鳥もバックステージでタイトルに色気。
 昭和vs平成の構図は、D-FIXのチャチャ入れで意外な展開へ。8・17後楽園ではタッグ王座への挑戦権を賭け、永島&里村vsD-FIX戦が決定。シングル暫定王座は、昭和世代のエゴが飛び交い、同世代での潰しあいの気配。

 おまけ:全試合終了後、客出しテーマが流れる中、撤収が始まったリング上に広田が登場。「なんかシングルだ、タッグだ、暫定王者だと色々言ってるけど、みなさん一番大事なベルトを忘れちゃあいませんか?こうなったら、私もHHHベルトを復活させるぞ!ぶっちゃけ、今何代目で誰が王者かわかんないけど、誰とでもやってやる!!」と高らかにアピール。しかし、選手は広田を無視して淡々とリング撤収。観客も長与サイン会の列へ。どうなる、HHH王座!?