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2003年05月25日 大阪・大阪ドームスカイホール
観客動員数:900人
第1試合 タッグマッチ30分1本勝負

×長与千種

山田敏代
vs
ダイナマイト・関西

広田さくら○
(11分16秒、エビ固め)
この日、なぜか前説の鬼と化した広田は、リングに上がると観客に掛け声の重要性を説き、「盛り上がるまで始めない」と、前説とは思えぬ倣岸不遜な態度でレクチャーを開始。自らには南席「さくらー」→北席「かわいー」→東西席「だいすきー」の順で次々にコールさせ、関西の入場の際には低い声で「ダイナマイトォー」、長与には「チー坊ォ」、山田には「やまだとしよがんばれー」のコールを送るよう強要した。試合は広田ペースでゆるやかに進行。片ヒザをついた長与に対し、広田はシャイニングウィザードかと思いきや、ヒザに乗ってそのまま素通り。しかし、乗る際に必要以上に体重を掛け、ヒザを負傷中の長与に地味にダメージを与える。更にヒザを取ってのドラゴンスクリューと見せかけ、すかさずローブローをお見舞い。悶絶する長与をパワーボムの態勢に捕らえると、文子戦同様、そこから目の覚めるような逆さ押さえ込みへとスイッチし、またもあわやのカウント3。最後は長与が、カットに入ってきた関西にスピアを決めると、そのまま広田が素早くエビで押さえ込んでカウント3奪取。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負

○浜田文子
vs
KAORU×
(12分41秒、横回転十字固め)
序盤、KAORUが髪を掴んで投げると、文子は「髪の毛!」とレフェリーに抗議。KAORUも投げられた際に「髪の毛!」と抗議するが、レフェリーに「ないだろ!」と却下される。レフェリーのブラインドを突き、テーピングで首を絞めるという古典的な反則攻撃でペースを掴んだKAORUは、スチールチェアを取り出して振り回すが、またもロープへ誤爆→反動で頭を強打。それも2回続けて。しかし、ポリスの巧みな介入で再びペースを奪い返し、エクスカリバー!そしてカウント2で自らカウントを止め「まだ終わらねーよ」。文子はライガーボムで反撃するも、またもポリスの介入にあい、劣勢に。最後は机攻撃からKAORUが久々にヴァルキリースプラッシュを繰り出すが、ヒットした直後に文子が十字固めで切り返して押さえ込み、逆転のカウント3。文子はポリスもトラースキックで蹴散らし、貫禄の勝ち名乗り。KAORUはポリスに八つ当たり。
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負

×カルロス天野
vs
尾崎魔弓○
(13分59秒、アンクルホールドを切り返してエビ固め)
ゼスチャー付きでプリプリ怒るKAORUを尻目に、尾崎はダルそうに煙草を吸いながら入場。あのー、ドーム内火気厳禁なんですけど…。
ゴング後、天野が尾崎の足に噛みつくと、尾崎も逆に足を取り、素足の天野の足の裏をわざわざ拭いてから、噛みつきで応戦。
一方の天野は、ゴチンゴチンとヘッドバットを連打。度々乱入するKAORUとポリスもヘッドバットで退け、続けて尾崎にもう一発お見舞いすると、尾崎は額から流血。
終盤はセコンドも交えての目まぐるしい展開。文子のミサイルキックが天野に誤爆すると、すかさずKAORUの619から、尾崎がシャイニングヤクザを叩き込み、ダメ押しのライガーボムへ。天野はこれを返すと、尾崎のSヤクザをキャッチして、アンクルホールドへ。更にこれを逃げられると、テキーラで追撃。これを返した尾崎は、裏拳からSヤクザを決めるも、これは文子がカット。最後は尾崎のSヤクザを天野が再びアンクルに捕らえようとするも、尾崎が更にこれを丸め込んでカウント3。
セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負

×植松寿絵

輝優優
vs
デビル雅美

ライオネス飛鳥○
(12分59秒、逆回し蹴りから片エビ固め)
デビル組に終始押され気味の植松組は、要所で反撃するものの、最後までチャンスらしいチャンスは掴めず。
植松は羽折り首固めを飛鳥に返されると、ハイキック2発からの逆回し蹴りの前に敗北。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

里村明衣子

永島千佳世
vs
豊田真奈美

アジャ・コング○
(21分39秒、裏拳からエビ固め)
中盤、里村はコーナーに座った状態からアジャにカカト落としを叩き込み、裏拳をブロックするや、STOの態勢へ。そこに永島が灯油缶をセットするも、アジャは踏ん張って逆に缶の上に里村を叩きつけ、ピンチを脱出。
代わった豊田が里村にローリングクレイドルを仕掛けると、里村は回転途中で切り返し、負傷した肩にワキ固め。豊田はバックドロップホールドで反撃するも、里村は再び十字、ワキ固め、腕固め、腹固めと豊田の肩に集中攻撃。これを豊田が耐え抜くと、代わった永島は右腕にエグいフットスタンプを投下。アジャが豊田を引きずり再びスイッチすると、永島とアジャが真っ向勝負。永島はデスバレーのアシストを受け、回転フットスタンプを繰り出すが、アジャは何とかクリアし、裏拳。永島をダウンさせながらもダメージの大きいアジャに対し、里村はスコーピオ・ライジングを叩き込み、永島を引きずってアジャに覆い被せるが、これは豊田が何とかカット。4選手のダメージが蓄積する中、永島は丸め込みで勝負を賭けるも、最後は豊田のフォローを受け、アジャが裏拳2発でカウント3。
終盤のシーソーゲームに館内は大きな盛り上がり。しかしながら、結果はまたも元全の勝利。試合後の両軍のマイクによる主張は、後楽園とほぼ同じ内容。しかし、アジャが長与にマイクを振ると、長与は「本当に成仏させることが出来るのか?出来るんならやれ。上の選手全部成仏させろよ。忘れるなよ。」とマイク。永島達は無言のまま、長与の横をすり抜けて退場。少し遅れて長与は関西、山田と、元全はリングで勝ち名乗りを挙げてから退場。
試合後の元全はリングにも増して、正論かつ辛辣なコメントを連発。そして豊田は「今でも勝てるけど、自分の体調を万全にして、改めてアイツらを叩く」と語り、右肩手術のため、しばしのオーバーホールを宣言。復帰は夏頃か。