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2003年04月20日 大阪・大阪ドームスカイホール
観客動員数:800人
第1試合 タッグマッチ30分1本勝負

ダイナマイト・関西

輝 優優
vs
浜田 文子

植松 寿絵
×輝 優優(12分29秒、ドラゴンスープレックスホールド)植松 寿絵○
 浜田&植松組は幾つか合体技も見せるなど好連携。植松は懐かしの雪崩式ダブルリスト、羽折首固めや、最近見せる“Fromコーナーtoコーナー(の少し手前)”で輝を追い込み、文子のスピンキックからドラゴンを決めてフォール勝ち。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負

×広田さくら
vs
デビル雅美○
(0分03秒、ラリアットから片エビ固め)
再試合:5分限定試合:×広田さくら(4分58秒、エビ固め)デビル雅美○
 試合前、広田はアジャ−堀田戦に習い、この試合を5分限定マッチとして行うことを要求。しかも広田が勝ったり、時間切れで引き分けた場合には「元全に入る」と勝手に宣言するが、これを元全の4人は瞬時にダメ出し。しかし「私は昔、全国ソフトボール連盟に所属する中学校のソフトボール部にいた。いわば私も元全」と変な理屈をつけ「デビル、ビッシビシ行くからな!」と突進。ところが、待っていたのはカウンターのラリアット。ヒットと同時に試合開始のゴングが鳴るが、そのままフォール負けを喫し、プロレス史最短タイの3秒で敗北。
 泣きを入れての再戦は予定通り5分限定マッチとして行われ、広田はもはや名人芸の域に達した「よっしゃ行くゾー」を連発したり、わざとダウンしたり、挙句の果てには逃げ回ったりと、何とか5分粘ろうと抵抗。セコンドの長与も「逃げ回れ!」と、なぜか広田の元全入りをアシストするが(ホントはヤなの?エキセントリック…)、残り2秒でデビルが何とか丸め込み、薄氷の勝利。
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負

×山田 敏代
vs
カルロス天野○
(10分07秒、エビ固め)
 シングル初対決は序盤、山田の蹴りを天野がキャッチし、アンクルホールドを狙う展開。中盤、山田が強烈なダイビング延髄を叩き込みフォール狙うと、天野は下からアームロック。更に強引なぶっこ抜きのジャーマン、ヘッドバット、タイガーとたたみ込むと、山田はスクリューキックで反撃。
 終盤、天野の飛びつき十字を山田が反転して逃れようとすると、天野はクルスフィックスのような態勢から遠いほうの腕を取って手前に絞り上げる。これがかなり長時間決まり、勝負あったかと思われたが、山田はなんとかエスケープ。更に天野はスタンドで卍のようなストレッチ技狙い。これを山田が振りほどいて腰投げのように投げると、天野はその反動を利用して丸め込んでカウント3。
 喜ぶ天野と憮然とした表情の山田。セコンドの長与は「ヤマ、今日は一本やられたなぁ」といった感じの表情で山田の背中をポン。
セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負

里村 明衣子

永島 千佳世
vs
ライオネス飛鳥

アジャ・コング
○永島 千佳世(12分00秒、エビ固め)アジャ・コング×
 序盤、飛鳥と里村はグラウンドの攻防。これは飛鳥が有利なポジションをキープ。飛鳥からアジャにスイッチすると、アジャは当たりの激しい打撃技で里村を攻め込む。一転、里村から永島にスイッチすると、アジャは体重差をフルに生かしたプロレスを展開。局面局面でスタイルを素早くスイッチするあたりは、ベテランならではの上手さか。
 しかしながら、前日に不覚のフォール負けを喫しただけに終盤のアジャは永島狙い。ところが、永島はアジャの裏拳をスルっとかわすと、その腕を取り、サムソンクラッチのように丸め込んで、あっという間にカウント3。よもやの2日連続ピンフォールに本人もビックリした様子。
 正式なタッグではないとはいえ、SSU時代の初結成以来、未だ無敗を誇った飛鳥&アジャ組に黒星をつけた永島。残る課題は“2つ言いたい事”のトンチだけか。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

豊田 真奈美

デビル雅美
vs
尾崎 魔弓

KAORU
×デビル 雅美(17分18秒、片エビ固め)KAORU○
 白のつなぎにスキンヘッドという、かなりガラの悪い出で立ちで登場したD−FIXは、前日に続き奇襲。しかし、元全はあっという間に劣勢を挽回すると、D−FIXをリング中央に追い詰め、デビル、豊田、アジャ、飛鳥が四方から詰め寄る。これは怖い!
 D−FIXは元全にスキンヘッドをベチンベチン叩かれながらも、文体で痛めた豊田の肩を集中攻撃。最初は腕固めなど正攻法の範疇で攻めるも、次第にチェーンや椅子でガンガン肩を狙うかなり荒っぽい展開に。豊田は肩へのダメージで本領を発揮出来ず。
 しかし終盤、KAORUがスチールチェアーを振りかざし、それをデビルがかわすと、またも振り下ろしたチェアーがロープに当たり、反動でKAORUの頭部を直撃。スキンだけに前回よりダメージ大か。
 チャンスを掴んだ元全はデビルが木刀をブンブン振り回し反撃。尾崎の喉に木刀をあてがい、スリーパーで絞め上げると、そのままネックハンギングのように宙吊りにする拷問技を披露し、更にKAORUにフットスタンプを投下。セコンドの飛鳥まで加わり、会場から「アジャも飛べ!」の声がかかるが、これはポリスが泡を食って阻止。最後はセコンドが入り乱れてリング上が混乱する中、デビルのライガーボム狙いをKAORUがDDTのような態勢で巻き込み、エビに固めて強引にカウント3。
 またもD−FIXはスタコラ退散し、バックステージで意気揚揚と椅子に座って記者にコメント。ところが、そこを怒りの元全が急襲!資材置き場にD−FIXを追いやると、資材は投げつけるわ、搬入カートでひき殺そうとするわ、広田が置いていった“すっぽん”を尾崎の頭に吸い付けるわの大暴れ。尾崎&KAORUは「汚ねーぞ」「試合は終わってるだろ」と資材の山の中をジャングルジムに追い込まれたいじめられっ子のようにオロオロ逃げ惑うばかり。ポリスはポリスでアジャに客席に引き戻されてボコボコにされたらしく、騒ぎが終わった頃に伊東レフェリーに背負われてヘロヘロの状態でバックステージへ。
 元全とD−FIXによる抗争開始の雰囲気が漂う中、心配なのは豊田の肩。欠場レベルではないにせよ、D−FIXが負傷箇所を狙ってくるのは確実だけに、黄色信号点滅か。