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2003年03月09日 東京・後楽園ホール
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負

×ポリス
vs
広田さくら○
(2分56秒、へなーラ・サンセットからエビ固め)
 「新井の中身は控室でジャンケンをして決めているに違いない!!」と、リング上で自信満々に断言した広田は、元全の控室で盗み聞きでもしたのか、今回の中身をてっきり飛鳥だと思い込んでいたが、リングインした新井がいきなり頭を取ると、中身はなぜかポリス。前回、いきなり試合を組まれた腹いせ?
 取り合えず試合はそのままスタート。ポリスはライターで新井の皮を燃やそうとしたり、新井の頭の内側に唾をぺっぺっと吐いたりと、直接、広田にはダメージのない攻撃を連発。しかし、唾を吐いた直後に頭をスポンとかぶせられて悶絶するハメに。最後は後ろを見せたポリスに、広田が投げ捨てへなーラを決めてピン。
第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負

ダイナマイト・関西

浜田 文子
vs
山田 敏代

植松 寿絵
○ダイナマイト・関西(17分28秒、グリーンフォールから体固め)山田 敏代×
 中盤、山田と関西がローキックの我慢合戦。これは関西がやや優勢。植松と文子はお座りキックのスカしあい。関西はブレーンクローのまま植松をチョークスラムのように抱え上げ、そのままヒザの上に落とす荒技を披露。最後もグリーンフォールで山田にフォール勝ち。
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負

×輝 優優
vs
ライオネス飛鳥○
(14分15秒、LSDIIIからエビ固め)
 中盤、飛鳥が場外ジャイアントスイングで輝を振り回すと、輝も飛鳥をエアプレーンで振り回し、そのままバックフリップ。リングに戻ると飛鳥はコーナーに机を渡し、ライガーボム狙い。これは輝が阻止し、逆に雪崩のバックフリップ。終盤、輝はエルボーでラッシュ。飛鳥は強烈な逆回しで動きを止めると、強引にLSDを決めてカウント3。
セミファイナル タッグマッチ 45分1本勝負

長与 千種

カルロス天野
vs
尾崎 魔弓

KAORU
×カルロス天野(13分30秒、スーパーパワーボムから体固め)KAORU○
 処分期間明けのD−FIXは、アーミーパンツに黒のタンクトップ、肩からはライフル銃を掛け、口にはもちろんチュッパチャップスという出で立ちで、わざわざ南口から登場。自らクラッカーをパンパン鳴らし、ささやかに処分明けを祝う。ポリスは、青コーナーから凶器をバカバカ詰めた買い物カートを転がしながら登場。
 試合はセコンドのポリスと広田も交え、終始乱戦。KAORUがカートを手にすると、尾崎がカゴの上にピョコンと飛び乗り、そのまま突進。逆に長与組は二人でカートをリフトアップしてそのままD−FIXにぶつける。中盤、長与がグロッギーになると広田が乱入し、長与の眼前でエキセントリックポーズ。すると、長与が見る見る蘇生し、広田とともにエキセントリックを決める。
 終盤、KAORUの椅子攻撃を天野がかわすと、振り下ろされた椅子がロープに当たり、そのまま反動で跳ね返ってKAORUの顔面を直撃!ホントにホントだ!ところが、痛恨のボーンヘッドにもメゲず、KAORUは場外へのスワントーン・オン・ザ・デスクを長与に決め、リングに戻ると天野に集中砲火。最後は首にチェーンをくくりつけたままスーパーパワーボムを決め、カウント3奪取。
 やりたい放題で復帰戦を飾ったD−FIXは、勝ち名乗りだけでは飽き足らず、ビールで祝杯。しかしその時、ピンクの影がリングに登場!「…タバコは吸うわ、ビールは飲むわ、お客様には手を出すわ……これは誰かが天罰を下さないとなぁ…Fat?4・6横浜!お前らの相手は!お望み通り!チーム・エキセントリックだ!!」とアピールし、勝手に文体のカードを決定。
 「別に望んでないって!」と突っ込みを入れるD−FIXだが、時すでに遅く、ピンクの影はお構いなしに「ルールは!お前らの!お望み通り!敗者髪切り戦だ!しかも、坊主じゃ済まさねぇ…スキンヘッドだ!」と、自らGAEA史上初の髪切り戦を要求。
 「だから、望んでないって!」と、またも突っ込みを入れるD−FIXだが、「髪は女の命なんだよ!」「長与は一回坊主になってるから割が合わない」と、得意の理不尽節で反撃し「他に賭けるものないの?」と逆要求。
 これに対し、広田はHHHベルトを提示するが、あえなく却下。すると「よし、分かった。ウチらが負けたら週プロの新井、ゴングの原、伊藤雅奈子、その他の記者も坊主になる!」と、自信満々にマスコミに責任転嫁。更に「足りない」と言われるや、セコンドをチラリと見やり、「文子の髪も賭ける!」と豪語。……個人的感情入ってない?
 悪ノリした尾崎は「ウチらが勝ったら長与ファン10人も坊主になれ!」と、更にムチャクチャな要求。しかし、もはや引っ込みのつかない広田は「上等だ、やってやる!」と迷わず了承。
 どこまでがリアルなのか定かでないままに、とにかく横浜でのエキセントリックとD−FIXによる敗者スキンヘッド・タッグ戦が正式に決定。「KAORU、飲めないのに無理してビール飲むな!」の一言で、壮絶なマイク合戦を制した広田は、久々の決め台詞「ユーアーノット・アイ!」で会場を一体にし、悦に浸りながら控室へ。
 そして、日直・長与はこのやりとりの間、一言もしゃべらせてもらえず、ただ目の前を通り過ぎて行く光景を呆然と見つめるばかりだった…。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

豊田 真奈美

デビル 雅美

アジャ・コング
vs
里村 明衣子

永島 千佳世

シュガー佐藤
○豊田 真奈美(20分28秒、J・O クインビーボムから体固め)里村 明衣子×
 何にカチンと来たのか定かではないが、とにかく豊田が控えの里村の顔面に掌を正面からブチ込み、里村は口を裂傷。
 以降、両者ともストンピングといい、蹴りといい、打撃が顔面を痛打する感情的な展開となり、更に“つっぱり”等で会場を沸かせていたシュガーがヒザの負傷で戦闘不能になったことで、試合はますます“いびつ”に。
 フィニッシュは人差し指を左右に振ってのクインビー3連発。結果的には豊田が里村に完勝。しかし、試合後にマイクを取った豊田は「お前、ムカつくんだよ!お前から先に潰す!私のベルトに挑戦する気があるか!?」と里村を挑発。ここで以前なら顔を真っ赤にして「やってやるよ!」と飛び掛る里村だが、今回は冷静な口調で「無きにしも非ずだ…」とポツリ。会場は爆発。これに対し、豊田も「承知致した!」と絶妙に言い返し、両者の横浜でのタイトル戦が決定。
 里村にとっては、“何もさせてもらえなかった”屈辱の初シングル対決から、5年越しの雪辱戦。今回ばかりは狙うはベルトよりも、豊田の首か…。

 なお、メイン終了後、客席通路から堀田選手が乱入。静止を振り切ってリングに上がると、アジャとなじり合い。木村社長が場を収め、堀田選手はそのままバックステージで緊急会見。昨年の8月から燻る一連の問題。結末は、どうなる?