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2003年02月11日 東京・後楽園ホール

第0試合 シングルマッチ30分1本勝負

○ダイナマイト・関西
vs
ポリス×
(4分59秒、ラリアットから体固め)
 大会オープニングにポリスが登場し、ズケズケとリングに上がるや、この日をもって謹慎処分が解けたことを観客・フロント・東スポに毒づきながらアピール。すると、木村社長がマイクを持ち、「だから、試合を組んであげました」とポツリ。すかさず関西のテーマが流れ、急遽、関西vsポリス戦が決定。不測の事態にオタオタするポリスは、キック、ブレーンクローで関西に散々ぼてくりこかされた末、ラリアットに轟沈。ほうほうのていで控室へ。
第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負

長与 千種

山田 敏代

シュガー佐藤
vs
永島 千佳世

植松 寿絵

輝 優優
○シュガー佐藤(16分42秒、雷電ドロップからエビ固め)永島 千佳世×
 この試合で光ったのは、ジャーマンをブリッジで交わすなど、トリッキーな動きで相手チームを翻弄した植松。長与は輝と対峙すると、カチっと空気を仕切り直す。最後においしいところをさらったのはシュガー。ダウンする永島を尻目に四股(!)を踏み、ジャンプ一番・お尻からドスン!初公開・意表突きすぎの雷電ドロップでカウント3。いいなぁ、シュガー。この調子で、どんどんわかりやすく行ってほしいなぁ。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負

×カルロス天野
vs
ライオネス飛鳥○
(11分36秒、チキンウイングフェースロック)
 素足で登場した天野に対し、飛鳥もシューズを脱ぎ、静かにスタート。
 試合スタイルは、いわゆる“ポジションのとりっこ”ではなくではなく、90代前半ぐらいまでによく見られた“関節のとりっこ”。ヒザ十字とアンクルロックで何度かエスケープを奪った天野を、飛鳥はチキンウイングフェースロックで絞ってギブアップ勝ち。
 派手な6人タッグと、コミックマッチに挟まれた中で、大会のいいスパイスに。
第3試合 特別試合・つぼ原人変人7番勝負最終戦30分1本勝負

○つぼ原人
vs
広田さくら×
(12分09秒、エビ固め)
誠に遺憾ながら、私の筆力でこの試合の何たるかを表現するのは無理というものです。G−PANIC!をご覧下さい。
第4試合 シングルマッチ30分1本勝負

×ダイナマイト・関西
vs
KAORU○
(12分38秒、ウラカン・ラナ)
前回のアジャ戦に続き、関西に押されっぱなしのKAORUは、試合をボイコットして帰ろうとするなど、のらりくらりペース。
ここ最近見せている、意図的に試合ペースをダウンすることで相手の機先を削ぐ戦法を取るも、今回は相手の関西もスローペースだっただけに、ややもったりとした展開に。それでも最後は一風変わった入り方のウラカン・ラナで関西を丸めこみ、謹慎3連勝。
セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負

×豊田 真奈美
vs
尾崎 魔弓○
(13分58秒、エビ固め)
やっぱり合図になったのは、あの時と同じ、豊田の“挨拶代わりの”顔面ドロップキック。
以降は髪の掴み合いやら、張り合いやら、両者感情に任せた展開。
豊田は尾崎を一方的にいたぶり続けておきながら、「こしゃくなマネをしやがってぇ!」と無実の罪を着せ、強烈な張りつけキック。
尾崎も裏拳とシャイニングヤクザを連発し、気づけば豊田の目の上はプックリ。 しかし、数度目のシャイニングヤクザに伊東レフェリーが巻き込まれてダウンし、尾崎のテキーラ、豊田のクインビーはともにカウントされず。くやしがる豊田が背を見せた隙に、尾崎は伊東レフェリーを踏み台に後ろから豊田に飛びつき、ロープ際で無理やり丸め込んでカウント3。セコンドの飛鳥が「ロープブレイクしてただろ」と抗議するも、裁定は変わらず。
 不透明なフィニッシュながら、尾崎は現役王者・豊田からシングルで勝利。大阪で待ち構える飛鳥をも突破するか?
メインイベント AAAWタッグ選手権試合 60分1本勝負

里村 明衣子

浜田 文子
vs
デビル 雅美

アジャ・コング
×里村 明衣子(19分01秒、裏拳からエビ固め)アジャ・コング○
 最後に入場した里村は、いつものコーナーアピールはせず、ジャンピングインから片ヒザをつき、そのまま相手を見据えて静止。
 以降、ベルトが返還されようが、紙テープが乱れ飛ぼうが、片ヒザポーズのまま視線を外さず、ただ一人無の境地へと到達。
 試合が動き出したのは中盤、文子とアジャの張り手合戦から。里村のデスバレーをアジャが1で返すと、アジャはスコーピオライジングをキャッチし、逆にデスバレー。オーバーヘッドと裏拳の相打ちを経て、文子のスピンキックのフォローから里村がアジャにスコーピオライジング。王者組はここが最大の勝機だったが、これはデビルがカット。最後はスコーピオライジングを失敗し、バランスを崩した里村の後頭部へデビルがラリアット。前のめりになった里村に続けてアジャが裏拳を放ち、カウント3。
 試合後、ベルト奪取にマイクで勝ち誇るアジャ、デビルに対し、里村は「汚い言葉を使うんじゃない」と一喝。更に「人を誹るは、鴨の味」(後日確認)と、謎に満ち満ちたマイク。これには「現国は5だった」というデビルも訝しがるばかり。ともあれ「巻くべき奴のところに自然に来る」というアジャの言葉通り、ベルトは元全が独占。デビルはGAEAマット初戴冠。里村&文子の今後は?