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2003年02月02日 神奈川・横浜アリーナセンテニアルホール

第1試合 チャリティーマッチ30分1本勝負

○新井
vs
広田さくら×
(6分37秒、ランニングスリーからエビ固め)
 何故かチャリティーマッチと銘打たれたこの第1試合。
 新井は広田に呼び込まれて入場するも、いつものような愛嬌はなく、明らかに不機嫌な立ち振る舞い。ゴングが鳴ると華麗なアームホイップから素早くバックを取り、グラウンドで広田と互角に渡り合うなど、今までとは別動物のような動きを見せる(しかし、ぬいぐるみとグラウンドテクニックが互角の広田って…)。
 更に新井はカバーされると頭部だけを180度回し、仰向けとうつぶせを瞬時に入れ替えることでフォールカウントを回避するという、今までにない頭脳プレーで広田を翻弄。場内に「なんか前回の人と違うぞ…」という空気が流れる中、新井は二ールキック、二段蹴りにトライするも、足が短く失敗。…あれ、この技って…。
 そしてフィニッシュ。新井が広田をパワーボムの体勢に担ぎ上げると、勢いで頭がスポン!その中身は……。着ぐるみから汗ダラダラの顔を露出させた女子プロ界のカリスマ(38)は、そのまま広田をランニングスリーでほっぽり捨ててカウント3。
 果たしてこれは班長・広田の命令だったのか、あるいは本人の希望だったのか、それとも会社からの何かのペナルティだったのか…背中に哀愁を漂わせながら、新井はノーコメントで森へと帰っていった。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負

×デビル 雅美
vs
尾崎 魔弓○
(12分39秒、ジャックナイフ式エビ固め)
 ペナルティによりセコンドがフェンス内に入れないD-FIXに対し、元全サイドは飛鳥、豊田がセコンドにつき、尾崎にわざと凶器を渡そうとするなどして、チクチクとD-FIXを挑発。一方のD-FIXは、外野から汚い野次を飛ばすポリスをデビルがド突こうとすると「客に手を出していいのかよ!」と、“お前らが言うなよ!”と突っ込みたくなるような屁理屈で応戦。
 リング上では凶器・乱入を封じられた尾崎が、開始早々、空中でコブラツイストを決めるという隠し技を披露すれば、一方のデビルは雪崩式ブレーンバスター狙いを切り返し、逆にコーナーに座ったままの状態で尾崎をリフトアップ(すげぇ!)。最後は尾崎が下からデビルをチョコンと蹴り上げ、怯んだところをジャックナイフで固めて勝利。
 試合後、納得のいかない元全は4人がかりで尾崎をフクロに。これにポリスは「オメーら、汚ねぇぞ!」と、またも“お前が言うなよ!”と突っ込みたくなるような野次。
 ちなみに元全とD-FIXは実質上、この試合が初接触。中でも次回後楽園でのシングル対決が決定している豊田は、試合後、体格にモノを言わせて強引に尾崎を組み伏せ、必要以上に勝ち誇り。対抗戦時代は色々あった両者だけに、注目!
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負

×アジャ・コング
vs
KAORU○
(13分34秒、ラ・マヒストラル)
 試合前の凶器チェックで、前回のチュッパチャップスに続き、今回はチョコレートを見つかったKAORU。この日はやることなすことアジャのパワーに圧倒され、“セコくて情けないヒールっぷり”を全面に出しつつも、終盤にいきなり不知火風のコーナー技を繰り出すなど、相変わらず油断の出来ない試合運び。最後はアジャのマヒストラルを抜け出し、逆にスルスルッとマヒストラルを決めてカウント3。
第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負

長与 千種

山田 敏代

カルロス天野
vs
ダイナマイト・関西

里村 明衣子

浜田 文子
×カルロス天野(18分31秒、腕ひしぎ十字固め)里村 明衣子○
 試合の軸となったのは里村と天野の強烈な意地の張り合い。これに誘発されるように関西と山田もムキになって打撃を繰り出し、試合は殺伐とした展開に。張り手で口の中を切られた天野は、里村にかなり強引な引っこ抜きジャーマン。これに里村も強烈なオーバーヘッドで応戦し、続けてデスバレーを狙うも、天野はHS600でも見せた例の三角絞めで里村を捕獲。そのままグラウンドへ引きずり込む。しのいだ里村は腹刈り腕十字と見せかけて、下から十字の体勢に。しばし抵抗した天野だが、首もコントロールされ、ついにタップ。
 なお、試合後、タイトル戦への抱負を聞かれた里村は「自分には冷静さが必要。冷静と情熱の間、それをコントロール出来るかどうか」と静かにコメント。
セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負

○永島 千佳世
vs
植松 寿絵×
(12分36秒、コルバタからエビ固め)
久々のシングル対決は、残念ながら特に大きな盛り上がりがないままに幕。最後は植松の雪崩式レッグロール狙いをうまくすり抜けた永島がスパイダージャーマン。起き上がって突っ込んできた植松をそのままコルバタで振り回してカウント3。
メインイベント タッグマッチ 60分1本勝負

シュガー佐藤

輝 優優
vs
豊田 真奈美

ライオネス飛鳥
×シュガー佐藤(20分58秒、LSDIIIから片エビ固め)ライオネス飛鳥○
中盤、輝のジャイアントスイング狙いを飛鳥が逆に本家で振り回せば、輝も負けじとエアプレーンスピン。豊田もエアプレーンを切り返してローリングクレイドルを繰り出すなど、両軍、回しっこに固執。
最後は飛鳥が珍しいテキサスクローバー風の固め技から、タワーハッカー→LSDIIIとつないでシュガーからカウント3。