toppage ・・・ database ・・・ 2002年





2002年12月15日 東京・後楽園ホール

第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負

長与 千種

植松 寿絵
vs
尾崎 魔弓

KAORU
○植松 寿絵(5分55秒、エビ固め)KAORU×
チュッパチャップスを舐めながら余裕の入場のD-FIXに対し、被害者コンビ・長与&植松は赤青両花道から同時に入場してD-FIXを挟撃。場外で流血させ、リングに戻ってもほぼ一方的にD-FIXを制裁。尾崎は形勢逆転を狙い植松にチェーンを投げつけるも、KAORUに誤爆。すかさず植松がKAORUを丸め込んでカウント3。
成す術なく完敗した(と言うか、いつも負けてるけど…)D-FIXは、長与&植松に凄まれ、「悪かった」「調子に乗りすぎた」「もうしません」と、コーナーにヘタり込んだまま、これ以上ないぐらい情けない表情で謝罪。これにバカ負けしたか、長与組は髪切りの仕返しはせず、勝利をアピールしただけで退場。
ところが、長与組の退場を見届けるや、D-FIXはまたもバリカンを取り出し、近くにいた加藤園子を捕獲。不快な振動音の中、マットにはバサバサと髪の毛が…。長期欠場者への蛮行に客席からは怒号。駆けつけた輝と天野がD-FIXを蹴散らしたものの、新型バリカン(多分、業務用っぽい)の威力は凄まじく、加藤の頭は地肌がむき出しになるほどのムゴい惨状……。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負

○広田 さくら
vs
新井×
(3分42秒、エビ固め)
いつものチャイナドレスで入場した広田はマイクを掴むと、実は新井に対抗し“仲居”として着ぐるみでの登場を画策していたことを独白。しかし、クリスマスシーズンのため、ト“ナカイ”の着ぐるみが全てレンタル中だったとかで断念。そしてお詫びのしるしなのか、なぜかリング下から“おでん”を取り出し、観客へプレゼント。昆布やら大根やらのタネをだし汁とともに小分けし、ビニール袋に詰めたものをリング上から投げ入れるという広田の粋な計らいに、空中での汁漏れを懸念した客席からは嫌な悲鳴が。
試合はタライにスネをぶつけて苦しんだものの、最後は新井の両手を“固結び”で結んで丸め込む、クロスアーム式エビ固めで広田の勝利。そして最後に「正体を見せろ!」と広田が新井の頭を取ると、中にはもう一つ新井の頭が…。なんか微妙に素肌にフィットしてて気持ち悪い…。着ぐるみの中身、そしておでん投げの無意味なシュールさ……広田の新路線は、実写版・うすた京介の世界か。
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負

○ダイナマイト・関西
vs
輝 優優×
(11分26秒、スプラッシュマウンテンからエビ固め)
エルボーを軸にしたドッシリとした攻防を制したのは、貫禄のスプラッシュ・マウンテン。関西は文子に続き、輝からもシングルで勝利するなど、最近は好調。一方の輝は敗れはしたものの、関西を担いだままコーナーに登るなど、怪物的なパワーを披露。エルボーの左右連打のバランスといい、試合全体に腰が入っているのが素晴らしいです。
第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負

里村 明衣子

カルロス天野
vs
デビル 雅美

アジャ・コング
×里村 明衣子(13分20秒、裏拳から片エビ固め)アジャ・コング○
里村&天野は久々のタッグながら好連携。一方のデビル&アジャも圧倒的な存在感で試合の主導権を譲らず。終盤は里村とアジャの攻防がヒートアップ。アジャは強烈なシャイニング・ウィザードを叩き込むと、スコーピオ・ライジングをキャッチし、そのままデスバレーでズドン!里村はこれを意地でカウント1で返し、すぐにデスバレーを決めるも、今度はアジャがカウント1でキックアウトし、ダメージで倒れこみながらも強烈な裏拳!最後は里村が天野を踏み台にスコーピオライジングを狙うも、裏拳で空中撃墜され、アジャの勝利。
試合後、デビルがマイクを持ち、タッグベルトへの挑戦をボソっとアピール。「今日答えを出せとは言わない。…でも、まさか……逃げないよね?」
セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負 AAAWシングル王座次期挑戦者決定戦

○山田 敏代
vs
シュガー佐藤×
(16分23秒、クイックゴリースペシャルボム)
序盤、シュガーは山田の足に的を絞り、四の字を軸に試合を構築。最近はパワー一辺倒の攻めだっただけに、山田は出鼻をくじかれたか。中盤からはパワーファイトを解禁し、山田を圧倒。7割がたシュガーが攻め込む展開を、山田はスクリューキックで形勢逆転し、エルボーで勝負。これをクリアしたシュガーは、フイをつき強烈な裏拳!そして、ドスンドスン走り回ってのボディアタックで山田を吹き飛ばし、トドメのライガーボムへ。ところが、山田はこれを切り返し、クイックゴリーで一発逆転勝利。
これにより、豊田への挑戦権は山田が獲得。タイトル戦は1月12日後楽園に決定。負けたシュガーは握手して潔く退場。ギクシャクした攻防の中に、お互いの“負けられない感”が漂う一戦でした。
メインイベント タッグマッチ 60分1本勝負

永島 千佳世

浜田 文子
vs
豊田 真奈美

ライオネス飛鳥
×浜田 文子(24分16秒、ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド)豊田 真奈美○
永島と豊田は横浜以来の遭遇、文子と飛鳥も対峙するのはアルシオンマット以来。中盤までは一進一退の攻防も、終盤はやや噛み合せが悪いままに、豊田がクインビーからのサイクロンで文子をフォール。最後は元全4人で勝ち名乗り。