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2002年11月24日 大阪・大阪ドームスカイホール
観衆:1,050人(満員)
第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負

永島 千佳世

植松 寿絵
vs
輝 優優

カルロス天野
×永島 千佳世(14分11秒、腕ひしぎ十字固め)カルロス天野○
試合は輝のパワーが突出。強烈なキチンシンクの連発に観客からはどよめきが起きるが、いいとこ取りされそうになると、植松は輝に強烈なナックルや低空キックを叩き込む。
永島と天野は高度なテクニック合戦を展開。永島が改良を加えたコルバタで天野を振り回すが、最後は馬跳びのように永島を飛び越しつつ腕を取る、技ありの十字で天野が一本。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負

○KAORU
vs
広田 さくら×
(8分20秒、オクラホマロール)
地味に謎を呼ぶ“新井”の正体。この日、KAORUにその容疑をかけた広田は、タライをリングに置いて、何か洗ってみろとばかりに挑発。これぞまさに誘い水か…。
しかし、もちろんKAORUがそんなものに反応するはずもなく、付き合ってられるかとばかり机片で殴りかかろうとするが、何故かKAORUは振り上げた机片を絶妙のタイミングで洗ってしまう。…やっぱりこの人が犯人?
中盤、KAORUの机片を奪った広田はそのままトップロープへ登り、下に倒れているKAORUめがけて机を角から落とすという超危険技“垂直落下式・机の角”を公開。KAORUはこれは間一髪かわし、ドキドキの表情。
勢いに乗る広田は二段ロープに飛び乗り、何とライオンサルトの体勢へ。これは誰もが例のごとく広田一流のポーズだと思ったが、次の瞬間、広田の体が見事な弧を描いてリング内へ空中回転!思いっきり飛距離が足りずに自爆に終わるも、館内はしばらくどよめき。最後は丸め込みの鬼と化した広田がクラッチ系を連発するもすぐに息切れし、逆に丸め込まれ敗北。
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負

○長与 千種
vs
尾崎 魔弓×
(8分18秒、垂直落下式ブレーンバスターから片エビ固め)
尾崎はポリス帯同、棒&チェーン持参で入場し、いつもの荒れた展開を予想させるも、ゴング後が鳴ると意外にも真剣な表情でテクニック主体の攻め。更にチャチャを入れたポリスを「出てくんな!」一喝し、KAORUが投げ入れたチェーンも拒否するなど、この日はクリーンファイトの意思表示。数々の抗争を繰り広げて来ただけに、やはり長与戦には特別な思い入れがあるのか…。
更に中盤、またもポリスが勝手にリングインしようとすると、尾崎は伊東レフェリーにポリスのチェックを指示。これを観客は「いいぞ尾崎!」と拍手で支持するも、ポリスが伊東を引きつけると、尾崎の表情が突如急変!
そしていきなりハサミを取り出し、長与の後ろ髪をバッサリ!!更にバリカンまで持ち出し、虎刈りに!!無残にリングを舞う髪の毛に女性ファンからは悲鳴が上がり、一芝居打ったのがピタリとハマった尾崎はしてやったりの表情。しかし、その背後には怖い顔の長与が…。
暴走モードに入った長与は、馬乗りパンチ、ライガーボム、ランニングスリー、裏拳と畳み込み、セコンドの永島がポリス、KAORUをカットする間に垂直落下式ブレーンバスターで一気にフィニッシュ。更に逃げるKAORUをとっ捕まえ、お返しとばかりバリカンで刈ろうとするも、KAORUはポリスを楯にしてスタコラ逃走。そして捕まったポリスは哀れ身代わりバリカン刑に…(場内は大歓声)。
怒りの収まらない長与は忘れていった尾崎のガウンをハサミでビリビリにし、バックステージでも放送禁止用語を連発。 一方のD-FIXはまとわりついた長与の髪の毛がうっとおしいからとマスコミを待たせて優雅にシャワー。必要以上に髪を乾かしつつ、シメの言葉はもちろん「やっぱり(騙された)大阪のファンってバカね」。
セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負

○ダイナマイト・関西
vs
浜田 文子×
(10分50秒、スプラッシュマウンテンからエビ固め)
シングル初対決は、ムーンサルト3連発などで中盤までは文子優勢。しかし終盤、カウンター気味のラリアットで豪快に1回転させられると、最後はスピンキックをキャッチされ、そのまま抱えあげられてのスプラッシュ(この日2発目)で万事休す。
試合後の関西は、疲弊しながらも「まだまだ若いモンには負けんわい」といった表情。
メインイベント タッグマッチ 60分1本勝負

山田 敏代

シュガー佐藤

里村 明衣子
vs
豊田 真奈美

デビル 雅美

アジャ・コング
×里村 明衣子(17分46秒、裏拳〜片エビ固め)アジャ・コング○
豊田への挑戦権を巡り、対立の生まれたシュガーと山田がチームを組んでの6人タッグ戦。2人の間に連携こそなかったものの、特に試合を壊すような乱れはなし。
山田は豊田を意識しまくり、試合権利関係なしに豊田にちょっかいを出すと、もちろん豊田もムキになって応戦。
一方のシュガーは豊田と何度か絡んだものの、特にこれといった主張はなし。
荒れ気味の試合の交通整理役となったのはベテランのデビル。吊り天井で絶妙の“緩”を入れるあたりはベテランの味。
そして終盤は里村とアジャが濃い攻防を展開。最後はアジャが脇腹への攻撃に苦しみながらも、豊田らのフォローを受け、シャイニングウイザードから裏拳で勝利。
試合後、山田とシュガーは里村を真ん中に挟みコメント。掴み合いも言い合いもないものの、いっさい視線は合わせず、冷戦といった印象。次回浜松、2人はタッグで直接対決。興奮気味の山田に対し、多くを語らないシュガーが試合で爆発するか?