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SUPRISE ATTACK
2001年8月19日 後楽園ホール
観客動員数:1820人
第1試合 GAORA杯トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負

×里村 明衣子
vs
尾崎 魔弓○
(13分34秒、デスバレーを切り返してエビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 1回戦の注目カード、シングル初対決は、10分過ぎにお互いの決め技を返しあった後、デスバレー狙いの里村とそれを切り返す尾崎の攻防に集約。最後は尾崎がうまく丸め込んで2回戦進出。里村は4月の後楽園以来のフォール負け。
第2試合 GAORA杯トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負

×植松 寿絵
vs
山田 敏代○
(9分26秒、羽根折り固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 例によって植松のパンチと山田のキック&エルボーが飛び交うゴツゴツとした攻防は、10分前、ドラゴンをしのいだ山田が突っ込んできた植松を捕らえ、引きずり込むように羽折り固めを決めてギブアップ勝ち。
第3試合 GAORA杯トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負

×アジャ・コング
vs
KAORU○
(10分34秒、ブラインドをついてのパンチから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 ポリスを手足のように操るKAORUと、手足以上の余計な働きまで見せるポリスに対し、アジャは怒り爆発。KAORUを裏拳で吹っ飛ばし、孤立したポリスを追い詰めるも、なんと窮鼠のポリスが毒霧一閃。すぐさまKAORUがアッパーを叩き込み速攻のカウント3。反則ですが、このブラインドプレーは拍手。個人的にはこの日のベストバウト。
第4試合 GAORA杯トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負

○永島 千佳世
vs
ダイナマイト・関西×
(9分30秒、ウラカンラナ)
中島リングアナ・試合のポイント
 関西の重爆ミドル連打、フットスタンプ2連発の前に永島ヘロへロ。スプラッシュを気力で“反動返し”するも、関西もこれを読んで更に反転してエビ固め。再度のスプラッシュの体勢に「ああー…」とあきらめの声が上るも、永島は絶妙のウラカンに切り返してカウント3。敗れた関西はいさぎよく握手し、「優勝せいよ」。
第5試合 GAORA杯トーナメント準決勝 時間無制限1本勝負

×山田 敏代
vs
尾崎 魔弓○
(4分45秒、裏拳から片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 ゴングと同時に半ばヤケクソ気味に山田のキック&カッターと、尾崎の裏拳が乱舞。最後は尾崎が強引に裏拳から固めてカウント3。
第6試合 GAORA杯トーナメント準決勝 時間無制限1本勝負

○永島 千佳世
vs
KAORU×
(8分00秒、エビ固めを切り返してエビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 KAORUはポリスに下がるよう指示し、クリーンファイトの意思表示。「これが見たかったんだ!」の声に応え、永島とフロントキックの我慢合戦&丸め系の技術戦を展開するも、勝負どころで元のダーティスタイルにスイッチ。ところが、毒霧を狙うも口元からわずかに漏れてしまい、見破った永島はニヤリ。一気に劣勢になったKAORUは苦し紛れに噴射するも、永島は待ってましたと机の破片で霧をブロック。最後は永島が大車輪腕十字の体勢から更に体を入れ替えてウラカン→これをKAORUが更にエビに切り返すと→永島は下からコークスクリューシザースの要領で頭を支点に回転、そのままエビに固める絶妙のテクニックでカウント3。
セミファイナル HHH2冠王座決定戦 シングルマッチ30分1本勝負

×広田 さくら
vs
中山 香里○
(5分43秒、ベルトで殴って片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 広田は24時間TVのTシャツを着てスクリーンに登場。研ナオコの心配をしたり、アジャの綱引きを嘆いたりした後、数試合戦って昔の勘を取り戻したのか、中山に対しついにHHH2冠戦を要求(しかし、自分が王者なのに要求したのはなぜか新王者決定戦)。
広田は中山のコスプレ(アラビア風)で登場し、モモをピシャリと叩く低空顔面キックをパクってペースを握ると、更にコマネチつきのブロンコバスターから、ダウンした中山の顔面に上から臀部を押し付けるという殺人フルコースで中山の嗅覚を破壊。しかし、後ろ向きでコーナーに登ったところを叩き落され、運悪く旧HHHベルトの上に落下。この時、ベルトの飾りの2匹の小鳥が背中に刺さるというアクシデントに見舞われ(笑)、予想外の大ダメージ。そのベルトも中山に破壊され、そのベルトも中山に破壊され、肉体はおろか精神をもズタズタにされると、最後は新HHHベルトによる顔面殴打からのフォールという、ある意味前衛的なフィニッシュで敗北。中山、第38代2冠統一王者も当然のように受け取り拒否。
メインイベント GAORA杯トーナメント決勝 時間無制限1本勝負

○尾崎 魔弓
vs
永島 千佳世×
(13分34秒、ウィッチクラフトから片エビ固め)
※尾崎 魔弓優勝
中島リングアナ・試合のポイント
 3試合目とあって、両選手疲労の色は隠せず。特に永島は消耗が激しく、尾崎は序盤、珍しくドラゴンスリーパーを繰り出して永島のスタミナをジワジワと奪う作戦。中盤以降は両選手意地の張り合いとなり、尾崎がフィッシャーマン、永島がテキーラとお互いの得意技を繰り出し、永島は更に通常のフィッシャーマンからスクリュー式のフィッシャーマンで勝負に出るも、尾崎はこれをカウント3ギリギリでキックアウト。更に永島は丸め技の連続で勝負を賭け続けるも、尾崎は温存していた切り札・ウィッチクラフトで永島を捕獲し、カウント3を奪取。優勝賞金100万円と副賞のドリンクをゲット。
表彰式終了後、アジャが登場し一悶着。以下、ダイジェスト。
アジャ:「相変わらずモノが賭かると強いな。そろそろベルトへ挑戦させろよ」
尾崎:「私はチャンピオン様々々々々なんだよ!簡単には挑戦させない。私以外のメンバーで決定戦でもやれ!」
アジャ:「その言葉、待ってたよ(笑)」
ここで里村らも登場し、決定戦に異存なしの姿勢を見せると
尾崎:「いいんだな?たーだし!試合の組み合わせはぜーんぶ私が決めるからな!」

…ということで、シングル王座決定戦に至るカードは選手の合意により、尾崎が編成。
試合後の各選手のコメント
 尾崎「何だよアイツら。ブサイクがガン首揃えて。ジュラシックパークかと思ったよ」
KA「(決定戦は)私も出るよ。出ないとオトコのファンが来ないでしょ?」
アジャ「(カード編成は)任すよ。どーせアイツの頭じゃつまんねーカードだろうけど」
里村「くやしいけど、尾崎にはチャンスをもらった。そろそろやりますよ」