toppage ・・・ database ・・・ 2001年




JUNCTION
2001年5月27日 名古屋千種スポーツセンター
観客動員数:2000人
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負

×広田 さくら
vs
ダイナマイト・関西○
(5分33秒、股割り)
中島リングアナ・試合のポイント
 前回のアジャに続き、地元名古屋で大物・関西を迎え撃った広田。終始笑顔の耐えない関西は、両者の臀部に激しくダメージの蓄積する背中ごしの攻防(説明不能)を制すると、そのまま広田の背中にグイッとのしかかり、股割りのような体勢になった広田はたまらずギブアップ。決まり手はそのまま“股割り”です。
第2試合 タッグマッチ30分1本勝負

ライオネス飛鳥

○里村 明衣子
vs
広田 さくら×

竹内 彩夏
(11分03秒、オーバーヘッドキックから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 珍しい同門プラス一匹狼によるタッグマッチは中盤までは真面目に戦う3人を、一匹狼がいちいち脱力させる展開。しかし、中盤以降は広田が「ここからは真面目にやるぞ」の一言を合図に本当に真面目に戦い出し、極めて真っ当なタッグマッチに。特に里村に対してはシビアに裏拳を叩き込み、デスバレーまで仕掛けようとするなど、明らかに勝ちにいっている様子。ならばと里村も強烈なオーバーヘッドで返礼し、最後はキッチリと広田からカウント3。  うーん…心境を聞いたら多分すっとぼけるとは思いますけど、心底では多少はやりたい部分もあるんじゃないですかね。いや…あんまり深読みしてただの気まぐれだったらくやしいから、やっぱりヘタな推測はやめておこう…。どうあれ数年振りに真面目に戦う広田を見られたこの日のお客さんはラッキーというか。
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負

○山田 敏代
vs
尾崎 魔弓×
(9分09秒、リバースゴリースペシャルボム)
中島リングアナ・試合のポイント
 序盤は尾崎が山田の技をことごとくスカしまくり、「お前なんか相手じゃないよ」とばかり余裕の笑顔。しかし、ひとたび山田の打撃がヒットすると、顔色を変えてムキになり、乱打戦モードにスイッチ。特に終盤の裏拳とエルボーカッターをカウント1で返し続ける攻防は、この世代ならではの意地の張り合い。最後はテキーラを凌いだ山田が、掌底狙いで突っ込んできた尾崎にカウンターのエルボーカッター。これがドンピシャのタイミングで強烈にヒット! 尾崎、なんとかこれを返すも、ならばと山田が久々にリバゴリを解禁し、シングル王者から殊勲の3カウント奪取。
 山田はこの勝利を再浮上のキッカケにしたいところ。ちなみにリバゴリヒットは1年振りぐらいですが、以前のような「何が何でもリバゴリ!」ではなく、今回のような「ここ一番のリバゴリ!」的使い方はスマートで良いと思います。
 なお、王者様の敗戦コメントは永島-KAORU戦参照。
セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負

里村 明衣子

×植松 寿絵
vs
アジャ・コング

ダイナマイト・関西○
(08分33秒、グリーンフォールからエビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 前日の敗戦を挽回すべく気合十分の里村&植松。しかし、この日も気ばかり焦るのか、ややもすれば勝負を急ぎすぎている感あり。アジャ&関西を攻め込んではいるものの、決定的な勝機が見えるところまでは至らず、またも返り討ちに。里村も「新人が挑むような試合をやってしまった」と反省しきり。逆に言えば、アジャ&関西組の安定感はやはり抜群。圧倒的な体格差も含め、チーム・クラッシュにとっては難航不落の存在になりつつあります。アジャのマイクも冴え、2日とも絡んだ植松はさすがにシュン。結果的にアジャ&関西に“イイトコ”をほとんど取らせてもらえませんでした。
メインイベント シングルマッチ60分1本勝負

○永島 千佳世
vs
KAORU×
(15分13秒、エクスカリバーを切り返してからエビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 シングルでのメインは初めてという永島。しかしながらエプロンに立ち、ロープの間から中の相手をうかがう佇まいと表情は、いつの間にかメインイベンターのそれ。一方のKAORUは、ポリスを引き連れエプロンに机片をセッティングすると、ゴング前に奇襲攻撃。
 巧者どうしの戦いは場外・凶器・ポリちょっかいを交えながらも基本的には技術&頭脳戦。最後は永島がうるさいポリスの脳天に机片を浴びせ、フィッシャーマンで勝負を賭けるも、これを凌いだKAORUが逆にバッコン机→ランニング・エクスカリバーの必勝パターン。しかし、永島はエクスカリバーをスルスルと体を入れ替えて丸め込み、逆転の3カウント奪取。ゴングと同時に、ファンが握ったままだった黄色と白の紙テープがリングに舞い込みました。  試合後、KAORUは労をねぎらうポリスに八つ当たりの蹴り。更にバックステージに戻ると敗戦要因として移動日程(前日が夜の大阪で、この日は昼の名古屋)による肉体疲労を主張(みんな一緒なのに…)。同席した尾崎も「タイトル賭かってないから別にいい」「リバゴリは懐かしくて、受身の取り方思い出せなかっただけ」と、例によって素敵コメントを連発。D-FIXのお二方曰く「今までは様子見。まだウチらは何にもしてないから」だ、そうです。