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EDGE OF THE HEART
2001年3月25日 新潟フェイズ
観客動員数:650人
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負

○植松 寿絵
vs
竹内 彩夏×
(14分23秒、ドラゴンスープレックスホールド)
中島リングアナ・試合のポイント
 竹内がラッシュをかけようとする度に、植松は要所でヘッドロック、逆エビ、フロントネックロック等の絞め技で勢いをストップ。最後はドラゴンとタイガーの取り合いから植松がフェイントの久々羽折り首固め。これが態勢不十分で崩れると、片羽絞めっぽい絞め技へ移行。竹内、これをなんとかエスケープするも、続くドラゴンは返せずフィニッシュ。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負

○山田 敏代
vs
広田 悪良×
(7分30秒、エルボーカッターから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 カード発表の時から、新潟のお客さんに広田に対する妙な期待感あり(根拠不明)。試合前の生トークも、最前列にいたホロ酔い客の粋なヤジもあり、妙な盛り上がり。しかし、ホロ酔い客には「ヤジるなら噛むな!」と逆ツッコミを入れる広田も、無垢な子供の「山田敏代がんばれー」の声は返せず。ここで一喝して泣かせでもすれば、大ヒールだったのにぃ。試合はタイムの攻防(説明すると長い)など色々あって、最後は笑顔でエルボーカッター(これも説明すると長い)で決着。
第3試合 タッグマッチ30分1本勝負

永島 千佳世

×植松 寿絵
vs
アジャ・コング

KAORU○
(12分09秒、エクスカリバーから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 チームクラッシュとなってからも珍しい永島&植松組は機動力でアジャ組を翻弄。このチームは磨けばかなり面白いと思います。一方のアジャ&KAORU組も序盤を凌ぐと中盤はダブル吊り天井を見せるなど同期連係。こちらは楽しそうに戦っていたのが印象的。終盤、植松の奮闘を永島が各種妙技で好フォローし、植松がアジャ、KAORUをかなりのところまで追い込むも、最後はKAORUの必勝パターン・バッコン机からのエクスカリバーが火を吹き、植松轟沈。
 植松が終盤に見せた変形絞め(文体で山田から取ったヤツ)は大事に使えば、かなりの武器になると思います。重量級に対してはドラゴンより有効なんじゃないかなぁと。
 それから、伊東レフェリーがKAORUの机ムーンサルトからのフォールを認めないのは良しとして、植松のナックルでフォールを認めるのは? KAORUが「机使うな!」と言われて「机じゃねぇ、机の一部だ!」と屁理屈言いたくなる気持ちも…。
セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負

長与 千種

×ザ・ブラディー
vs
北斗 晶

デビル 雅美○
(9分44秒、ファイアーバレーから体固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 ブラディーにとってはGAEA参戦以来、最大のヤマ。しかし、技は出すものの北斗組のペースを崩すまでには至らず、最後は「あらよっと」というカンジでデビルがファイアーバレー一発。同体重相手だと素晴らしい戦いを見せられても、外部の重量級相手になると持ち味が出なくなるのは里村らももがいてきた壁。それでも飛鳥のみならず、長与のブラディーに対する期待値はかなり高いです。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

ライオネス飛鳥

○里村 明衣子
vs
尾崎 魔弓

ダイナマイト・関西×
(10分30秒、スプラッシュを返して首固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 里村の故郷凱旋試合も、とにかく目立ったのは尾崎の存在感。相手の技を受けながらも致命傷となる技はすべて切り返し(飛鳥のボムは背後に着地してスリーパー、里村のデスバレーは後ろに滑り込んでエビ、オーバーヘッドは蹴り足をキャッチして逆片エビ等)、勝負と見るや鬼のような裏拳&掌底。ここ最近の尾崎の充実ぶりは特筆モノです。しかし、勝負を決めたのは里村。ハードな打撃でフラフラとなり、スプラッシュで担がれるも、ルチャのアームホイップのように関西から滑り降りた里村は、そのまま丸め込んでカウント3!  尾崎を挑発するかのような里村のフィニッシュに、いよいよ尾崎vs里村待ったなし、かと思われましたが、ここで今年に入って里村にすでに3敗を喫した関西が、背水のリベンジ戦を要求し、意外な雲行きに。更に控室に戻るとチャンピオン・尾崎が爆弾発言!
 「里村の挑戦は受けない」
 尾崎の言い分を要約すると「あたしゃシングル王座に挑戦するのに足掛け3年待たされてワンチャンスをモノにした。アイツはこの2年で2度挑戦して失敗している。狙ってる奴は他にもいるし、ハナから挑戦資格なんてない。アイツとファン・マスコミがかってに勘違いしてただけ。逃げたと思うならそれでも結構。挑戦者は私が選ぶ。絶対防衛出来る奴を指名するから」 筋の通った理不尽ぶりにマスコミも唖然。ただ、この発言と最近の試合ぶりで漠然と尾崎の王者像が見えてきたことも事実。
 一方、寝耳に水でマスコミに話を振られた里村は、明かに不機嫌な表情で「そんな奴とはこっちから願い下げ」また、関西戦に関しては複雑な表情を浮かべながらも「逃げた奴よりは、向かってくる奴と…」と発言。 6周年を前にそれぞれの感情、交錯しまくり。