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WAR CRY
2001年2月25日 梅田ステラホール
観客動員数:800人
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負

×永島 千佳世
vs
広田 悪良○
(6分01秒、カニばさみから体固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 広田がロープ⇒コーナー⇒マットとコの字に永島の顔面をこすりつければ、永島は広田のスティンクフェースを尻への噛みつきで脱出。この2人の絡みは独特のリズムと、ひねりが効いてて良いカンジです。
最後はダウンした広田を救うべく“相棒”Pが乱入するも、永島が睨みを効かせるとポリスは広田をピョンと飛び越えスタコラ逃走。しかし、これはP&Aのトリックプレーで、逃げるポリスを追って永島が広田を飛び越えようとすると、死んだフリをしていた広田が絶妙のカニ挟み。そのまま押さえ込んでカウント3。しかし、永島は広田によく負けるなぁ…。
第2試合 タッグマッチ30分1本勝負

里村 明衣子

×竹内 彩夏
vs
北斗 晶

山田 敏代○
(8分40秒、エルボーカッターから体固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 里村相手だと明かに顔色の変わる北斗。今日もリングで顔を合わせるなり強烈な張り手とローのラリー。里村は北斗をコーナーに吊るとストンピング、エルボースマッシュ、オーバーヘッドとつるべ打ち。一方の北斗も里村のデスバレーを押しつぶすや強引にストラングル。
この試合のスパイスになったのは竹内の頑張り。最後はエルボーカッターに沈んだものの、園子の欠場は彼女にとっては大チャンス。
第3試合 タッグマッチ30分1本勝負

ライオネス飛鳥

×植松 寿絵
vs
ダイナマイト・関西

KAORU○
(9分41秒、エクスカリバーから体固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 大阪では異常な支持率を誇るKAORUは(ちょっと低い)声援をバックに飛鳥を挑発。面白くなかったのか、飛鳥の攻めも声援に比例してかなりハード。途中、KAORUが飛鳥に垂直落下を仕掛けて崩れかけるも、馬力で戻してキッチリ決めたのはお見事。これぞプロ。KAORUは机片も攻守に渡って有効に使い、最後は飛鳥のラリアットを机片でブロック⇒返す刀で植松の脳天をブチ抜いて⇒エクスカリバー一閃。関西も随所で好フォロー。試合後、KAORUは「オマエが振り向かないなら、こうやって外堀から埋めてやるよ」…さすが堅実派。
セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負

×シュガー佐藤
vs
デビル 雅美○
(20分10秒、ファイアーバレーから体固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 序盤、静かな立ちあがりから、最初のブチかまし合いは…デビルの勝ち!この攻防で会場の空気が徐々に温まりましたが、その直後、シュガーがフロントキックにいこうとした際、アクシデント的にヒザをヒネって負傷。結果的にはその後、デビルが20分近く一方的に攻め続けてファイアーバレーで勝利。 負傷に気付いて、あえてキッチリとヒザを攻めたデビル。
 すぐ決めずに、20分試合を引っ張ったデビル。
 「(もう1回)やらせてくださいじゃねぇ、やらせろって言って見ろ!」
 デビル雅美の“プロ観”が色濃く出た20分間でした。
 一方のシュガーは負傷自体は痛恨ながら、このシチュエーションは求めて発生するものではないだけに、地力の試された得がたい20分だったと思います。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

長与 千種

○永島 千佳世
vs
尾崎 魔弓

広田 悪良×
(10分29秒、ジャックナイフ式エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 GAEA マット数年振りのメイン登場となる広田。思えば武道館でのデビュー戦後、いつかはこのコもメインイベンターに…などと思っていましたが、よもやこんな変わり果てた姿で登場するとは…。
 そんな悪良はここぞとばかりに長与&永島をスクリーンで罵倒。「やいチブタ!」「スネ夫(永島)とジャイアン(長与)!」「なんだその腹は!(シャレになってないって…)」「お前ら脇役、主役は俺達P&A!」と言いたい放題。リングに上がっても尾崎にO&Aを強要したり、勝手にゲバ棒を持ち出そうとして怒られたりと、ゴング前からやりたい放題。
 試合は悪良を前にして「俺は付き合わない!」と、長与が何とかシビアな攻防に持ち込もうとするも「もうコメディー路線になってんだよ」の一言で思わず「プッ」。その後はあわれスティンクフェース×2のエジキに…。校長もかなりイヤそうな顔をしながら試合に参加。長与組を攻めたてるも、広田のチャチャでもう一つシビアにはなりきれず。クライマックス(?)は両ヒザをついた長与に仕掛けた広田のウラカン・ラナ。当然、高さが足りず、そのままマットに後頭部をゴチン。最後は尾崎に蹴つまずいて倒れた広田に永島がジャックナイフを決めて試合終了。

 そんなメインのリラックスムードを一変させたのが、私服姿のアジャのクラッシュ急襲。2人に再戦を要求するも、ここで北斗が「何言ってんだテメー、4月8日でクラッシュはウチらにやられて終わりなんだよ」とアジャに対し不快感を露に。リング上は不穏な空気に包まれたまま、後楽園に続く――。