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WAR CRY
2001年2月11日 ZEPP SENDAI
観客動員数:600人
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負

×竹内 彩夏
vs
広田 悪良○
(7分21秒、体固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 ポリスを引き連れ、曲&衣裳も名古屋バージョンで登場の悪良。今回はスクリーンがないため、リング上で生トーク。観客に悪態をつき、例によって「俺達P&A」ポーズを決めるも、仙台市民は「だから何?」的リアクション。
 試合は悪良が後輩相手に堂々の小悪党殺法で攻め込むも、竹内もキーロック等で反撃。終盤は割りと真っ当な攻防となり、最後は竹内がタイガーの態勢に入るも、悪良が脇を絞めて逆に竹内の両腕をロック。そのまま同体で前方回転し、腕を取ったまま背中で押しつぶすようにカウント3。
実はこの人、この種の変な丸め込みのバリエーションは多彩で、今回の技もちゃんと相手のフィニッシュの切り返しとして考えられているのが大きなポイント。ただ、ちょっと格好悪い…。
第2試合 タッグマッチ30分1本勝負

○ライオネス飛鳥

シュガー佐藤
vs
北斗 晶

KAORU×
(9分02秒、逆回し蹴りから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 後楽園で飛鳥に挑発的なコメントを出された北斗。そこまで言われてこの人が「ハイそうですか」と黙っている性分のはずがなく、半ば強行復帰。仙台は飛鳥への意地、Ozは尾崎への義理、といったところでしょうか。しかし、コンディション的にはやはり厳しく、KAORUが矢面に立つ展開に。ところが、そのKAORUも何気ない着地の際に肘を負傷し、北斗組は戦力大幅減。最後はタワーハッカー⇒浴びせ蹴りとつないだ飛鳥がKAORUからカウント3。ハンディありとは言え、KAORUは非常に痛い一敗。
セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負

×永島 千佳世
vs
ダイナマイト・関西○
(8分17秒、スプラッシュマウンテンからエビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 ハナからフィッシャーマンは捨て、関西の右腕に焦点を絞ってあの手この手で攻める永島。一点集中でキッチリ試合を構築する術はさすが。…が、残念ながら右腕破壊までは攻めきれず、最後は攻めていた右腕もピーンと伸ばされてのスプラッシュ一発。関西はいい意味で余裕の試合運びを見せ、里村戦敗北で逆にフッ切れた感じ。
 さて、試合後の永島は実にくやしそうな表情。関西の余裕を奪えなかったのもそうだけど、観客の余裕を奪えなかったのがくやしいよなぁ。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

長与 千種

里村 明衣子

×植松 寿絵
vs
尾崎 魔弓○

デビル 雅美

山田 敏代
(11分36秒、スモールパッケージホールド)
中島リングアナ・試合のポイント
 最近やや影の薄い山田が序盤をリードし、キレのいいキックとエルボーで長与を圧倒。久々のメイン登場となる植松も、一見さんを「おおっ!」と言わせるダイビングプレスや、山田の動きを読んでのパンチ&ヒザ、久々に見せるWリストからの変形コブラ絞めなどでここぞとばかりに自己主張。デビルはポイントポイントでこれも久々の連続パワーボムや里村との頭突き合戦などを見せ、ベテランらしい存在感を発揮。
 試合の軸となったのは里村と尾崎の攻防。尾崎はデスバレー狙いの里村をあざ笑うかのように空中三角や丸め込みでブロック。序盤に里村が「秒殺じゃ!」と叫んで放った一発にしても、里村いわく「落とす直前にうまく首を抜かれた」とかでダメージは最小限。更に尾崎はわざと回転足折り固めを仕掛け、ホールのフィニッシュとなった里村の切り返しエビ固めを誘っておきながら「残念でした」とストンピングを入れてニヤリ。このあたりは心理戦。最後も植松を激シブの正調スモールパッケージで丸めて勝利。いわゆる首固めでなく、小包固めなのがニクい。
 アジャに正面突破を仕掛けたかと思えば、植松を意外な技でクルリ。“尾崎沼”は皆が思っているより実はずっと深いのかも。なんか濁ってそうだし…。