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WILD TIMES
2001年1月27日 愛知・名古屋国際会議場
観客動員数:3800人
第1試合 タッグマッチ30分1本勝負

×植松 寿絵

竹内 彩夏
vs
広田 悪良○

ポリス
(8分52秒、ジャックナイフ式エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 決めポース(パクリ)を用意したり、悪良がミニスカポリスの格好で登場したりと、ポリスと悪良の新ユニット“P&A”はノリノリ。ポリスはいざゴングがなればさすがにメロメロかと思いきや、タッグ初体験(…というか、デビュー?2戦目)とは思えない順応性でしっかりと試合に参加し、横浜で見せたラリアットの他にもアトミックドロップ、ショルダーバスターと渋めの技もいくつか披露。
植松&竹内は、誤爆してモメたかと思えば、次の瞬間にはツープラトンを決めたりと、P&Aの脈絡のない連携にペースを掴めず、最後は植松が広田に対してドラゴンの態勢に入る後ろで竹内がポリスの急所を蹴り上げるも、倒れて悶絶するポリスに植松が蹴躓き、すかさず広田がジャックナイフでクルリ。どうやらP&Aのコンセプトはこの“セコ勝ち路線”。空家狙いかぁ。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負

×加藤 園子
vs
山田 敏代○
(5分38秒、エルボーカッターから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 コール前からどっちかが仕掛けてゴング。場外カミカゼ、浴びせ蹴り3発、後頭部ギロチンと加藤がラッシュをかけるも、ラッシュの攻防で山田にかなうはずもなく、クーロンズゲートを防がれるとエルボーカッター3連発で決着。
加藤は……ちょっと厳しい。デビュー1〜2年目なら“その意気や良し”だけど、このキャリアでこの試合はただの無策。最近の加藤の試合からは組み立てとか戦略が全然見えません。途中で見せたエプロンでのスリーパーとかをもっとじっくり使えば面白いと思うのですが…。
第3試合 タッグマッチ30分1本勝負

○シュガー佐藤

永島 千佳世
vs
デビル 雅美

KAORU×
(10分33秒、ライガーボムからエビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 ベルト喪失⇒後楽園での凡戦と、トーンダウンしているように見られがちのシュガー&永島ですが、大阪ではともにデビル、KAORUからフォールを奪ってしっかりとリカバーし、この日もそのデビル&KAORU相手に当たり前のように互角の攻防を展開。
一方のベテラン組もKAORUの機動力&ラフとデビルのうまさが噛み合い、簡単には譲らず。しかし最後は“KAORUキラー”シュガーがロープリバウンド式のランニングライガーをKAORUにズドン!で大阪に続きまたもフォール勝ち。ハードコア・セントーン、脳天机砕き、エクスカリバーを一通り受けきっての完勝は大きいと思います。これでシュガー組はタッグ王座奪回に向け、実績の積みなおし作業に着手。KAORUは機の熟しつつある飛鳥戦に黄信号。
ところで、見る側各々の趣味志向はありますが、1試合目の植松といい、この試合のデビルといい、負けチームが必然性なくしゃべくるシチュエーションは個人的にどうかと。聞いてる側が納得するだけの内容があればアレですが。ホールでシュガーとのシングルが決まっているKAORUがスパンと一言言えばいいだけなのに…。
セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負

○里村 明衣子
vs
ダイナマイト・関西×
(10分00秒、オーバーヘッドキックから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 序盤、重いエルボー、キック、ラリアットを武器に押す関西に対し、里村はポイントでエルボースマッシュなどを繰り出して応戦。関西は強烈なハイキックでダウンを奪うと、スプラッシュマウンテンで勝負をかけるも、里村はこれを2でクリア。里村は続く関西のダイハード狙いを叩き落すと、コーナーからロープを掴んだまま後転してオーバーヘッドをカチ食らわすファインプレー。この一発で流れが変わり、里村はデスバレーで一気に勝負。関西も意地になってこれを3度クリアするも、里村は反撃の隙をまったく与えずにオーバーヘッドを連打で叩き込み、カウント3奪取。終わってみれば里村の完勝、でしょう。
試合後、関西は完敗を認め、出直し宣言。1発の迫力、存在感はまだまだ他の追随を許さないだけに、シビアにコンディションを整えて完全復活して欲しいと思います。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負
 AAAWタッグ選手権試合

○北斗 晶

尾崎 魔弓
vs
長与 千種

ライオネス飛鳥×
(9分38秒、ノーザンライトボムから体固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 名古屋初登場のクラッシュ2000はドル札が舞う中、挑戦者として青コーナーから登場。対する卑弥呼も呪われそうなお札(シールになってる)が舞う中、3本のベルトを携えて登場。序盤、クラッシュはW正拳、マンハッタン、ハイジャックパイルに加え、ダブルのトペまで繰り出すなど、連携全開。しかし卑弥呼は飛鳥の頭にパイプ椅子の集中砲火を浴びせて流血へと追い込み、更に場外ではポリスがちょっかい。気がつくと卑弥呼ペースの乱戦モードになり、飛鳥は浴びせ蹴りやタワーハッカーで反撃するも、その度に尾崎の裏拳が乱れ飛び反撃の糸口を掴めず。最後は鉄板?での一撃からノーザンライトで北斗が飛鳥をピン。長与にほとんど出番を与えず…というか、序盤の連携以外はクラッシュにほとんど試合らしい試合をさせず、10分弱であれよあれよと王座防衛。タイトル戦にふさわしい試合をしない“汚いチャンピオン”は実はGAEA初、だったりします。

 試合後、力の有り余っている長与は同所での再戦をマイクで要求。北斗も承諾したのでこれは実現濃厚。長与はバックステージでも元気一杯で「もう、いいコちゃんのクラッシュはおしまい」的なコメント。確かに長与も飛鳥も実はラフは得意中の得意。次回はダークサイドとも違う、わがままクラッシュ登場?