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DEEP ENDLESS
2000年11月03日 東京・後楽園ホール
観客動員数:2200人
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負
 HHH選手権試合

○広田 さくら
vs
永島 千佳世×
(7分04秒、上から押さえ込んで体固め)
試合前、第23代王者・加藤から広田が奪回(第24代)、初防衛に成功。
中島リングアナ・試合のポイント
 試合前、スクリーン初登場を果たした第23代HHH王者・加藤だったが、ベシャリの途中に広田にタライを落とされ、あえなく失神。この隙に王座奪回に成功した広田(第24代)は、「ハゲ頭だけにいい音がしたな」とニヤリ。更に今日の対戦相手・永島に対し「お前にはしなやかさが欠けている」と言い放つや「お前の運命はこうだ」と名刺を折り曲げ、風刺ネタにも強いところをアピール。が、「県知事」を「都知事」と言い間違えたのでマイナス1点か。
 入場時、広田は永島のテーマ曲で入場。観客の誰もが今日は永島のコスプレかと思ったが、ながしまはながしまでも、登場したのは川越に続く長嶋監督。広田は背中のNAGASHIMAをアピールし、得意満面。ちなみに今回は、綴りがちゃんとあっていたのでプラス1点か。そしてリングインするやマイクを掴み「実は私は巨人ファンではない!」と、衝撃の告白。やおら巨人のユニフォームを脱ぐと、そこには背中に「OH」と書かれたダイエーのユニフォームが! 更に永島に脱いだ巨人のユニフォームを無理やり着せ、勝手に日本シリーズ第7戦の開催を決定。「ON決戦だ!」と意気込むが、「…もう決着ついてるだろ」と永島に的確なツッコミを入れられションボリ。
 試合はリードを大きく取りすぎた広田がけん制で刺されていきなりタッチアウト。トミーがゴングを要請したため、ホントにこのまま試合終了かと思われたが、なんとか試合続行…というか、やっと開始。広田がローリングあづさで先制するも、その後は出す技出す技ことごとく永島に切り返されて大苦戦。しかし、へなーラとジャーマンの取り合いを絶妙なソシアルダンスで切り返すと、そのままキスを強要し、嫌がる永島に体を浴びせて手四つの態勢で押さえ込んでカウント3奪取。広田はタイトル初防衛成功。永島はこれでvs広田シングル2連敗。
第2試合 タッグマッチ30分1本勝負

×シュガー佐藤

竹内 彩夏
vs
尾崎 魔弓

KAORU○
(11分34秒、ウラカン・ラナ)
中島リングアナ・試合のポイント
 この試合、竹内が狙われるかと思いきや、シュガーがフロントキックとパワーボムだけで尾崎組を蹴散らし、試合は思わぬ接戦に。業を煮やした尾崎組は中盤からポリスを投入。KAORUもシュガーにエクスカリバーを2発繰り出すなど、なりふり構わず勝ちにいくが、竹内が要所で好カット。ついにはポリスの急所を正面から(!)蹴り上げ、尾崎も分断。リング上がシュガーvsKAORUとなったことで場内は俄然シュガーの勝ちムードになったが、最後はパワーボム狙いをウラカンで切り返したKAORUが久々にシュガーから白星。KAORUは尾崎と組むとイイ感じでヒール度数がアップ。竹内はフットスタンプ失敗にもヘクらず最後までテンション維持。ポリスは客席にポリスのコスプレをしたマニアまで登場。
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負
 HHH選手権試合

×広田 さくら
vs
デビル 雅美○
(5分35秒、逆エビ固め)
デビル新王者(第25代)となるも、ベルトを客席に投げ捨て、ベルトを手にした最前列の 観客が新王者(第26代)に。
中島リングアナ・試合のポイント
 防衛成功でHHH王座戦となったこの試合、広田は珍しく自分のコスチュームと自分のテーマで入場。デビルからも「普通だな」と指摘され、さぞかし深い謎かけがあるのかと思いきや、特に何もなし。単に着替える時間がなかった模様。
 試合は5分ちょっとで逆エビ固めに捕らえられ、早々にギブアップの意思表示。しかし、デビルが広田に乗っかったまま伊東レフェリーと駄話を始めてしまったため、しばらく気付いてもらえず、ようやくサブレフェリーのトミーからの指摘で試合終了。これにてデビルは待望の第25代王者となるが、退場時にベルトを放り捨ててしまい、落下地点にいたのはなんと最前列のお客様。お客様、しばし躊躇した挙句、周囲の妙な期待感に押され、ついにベルトを肩に! 規定により新王者(第26代)に認定。どうなる?HHH王座。…っていうか、あのお客様は次の後楽園も来るの?
セミファイナル タッグマッチ時間無制限1本勝負
 AAAWタッグ王座次期挑戦者チーム決定トーナメント1回戦

長与 千種

○里村 明衣子
vs
植松 寿絵×

ザ・ブラディー
(11分08秒、デスバレーボムから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 植松&ブラディーはこの機会を逃すものかと序盤から先制。特にブラディーは早い段階から長与に波状攻撃を仕掛け、ブラディーEXの態勢に入ると会場からは一斉に悲鳴。どうも試合前のトークライブで長与が「あの技だけはイヤ」と語っていたらしい。パートナーの植松も長与の口からよだれが糸をひくほどナックルを叩き込み、こだわりのダブルリストの態勢へ。しかし、長与も腰を落として簡単には決めさせず、投げられても直後に高速低空の本家をお返しするなど、植松の気持ちも汲んだ上でニクい攻防を演出。一方、長与のパートナー・里村は気合入りまくりの植松組とは打って変わって異様な冷静さをキープ。戦局を読み、随所で的確にエルボーやオーバーヘッドを叩き込み余裕の立ち振る舞い。約10分のノンストップの攻防のラストはその里村が植松の回転十字狙いを力で担ぎなおしてそのままデスバレー。長与&里村組が2回戦進出。
メインイベント タッグマッチ時間無制限1本勝負
 AAAWタッグ王座次期挑戦者チーム決定トーナメント1回戦

ライオネス飛鳥

×加藤 園子
vs
ダイナマイト・関西

山田 敏代○
(8分37秒、スピンキックから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 ぶっちゃけた話、飛鳥組が勝つ確率として一番高いのは、いかに加藤が耐えて飛鳥につなぐかで、逆に関西組が勝つにはいかに飛鳥を分断し、加藤を狙うか。その通り、関西組はいきなり飛鳥を分断し、関西が加藤に開始早々スプラッシュを敢行。なんとか飛鳥がカットするも、その後も加藤への攻撃の手は一向に緩まず。ただ、これは関西組の狙い通りでもあると同時に、飛鳥組のパターンであることもまたしかり。耐えてつなぐパターンで何度か飛鳥がチャンスを作るが、最後は加藤がつかまり、山田のエルボーカッター→関西のハイキック→山田のスピンキックの怒涛の一往復攻撃でフォール負け。関西組はエルボーチョンチョンで勝利のポーズ。加藤は終盤思わずドラゴンの態勢に入ってしまったりと、やや迷いありか。