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DEEP ENDLESS
2000年10月22日 東京・後楽園ホール
観客動員数:2200人
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負

○植松 寿絵
vs
竹内 彩夏×
(13分15秒、キャプチュードから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 竹内は飛びつきキーロックに持っていくまでシブとく腕攻め1本。植松はちょっとイライラしながらも、ヒザ蹴り等で要所は押さえた試合運び。竹内は10分過ぎからレパートリーを解禁。キック、レッグラリアット、タイガーを繰り出し、ローリングストーンで勝負を賭けるも、最後はキックをキャッチされてキャプチュードでフォール負け。ちゃんとした第1試合にちゃんとした拍手が起こる、最近の一期生と竹内のオープニングは結構好きです。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負
 HHH選手権試合

×広田 さくら
vs
加藤 園子○
(8分23秒、クーロンズゲートから片エビ固め)
加藤 第23代HHH王者
中島リングアナ・試合のポイント
 前回の川越で新王者となった植松は、道場でベルトにじゃれついてくる道場犬・モンタの腰にベルトを巻いてしまい、タイトル規定によりモンタが史上初の王犬に認定(第21代)。そのモンタをトレーニング中(例によってオモリなしのバーベルの上げ下げ)の広田が発見し、激怒して奪い返そうとするも、吠えられた挙句に他の犬にも追い回され退散(モンタの防衛?)。しばらくしてランニング中の竹内がモンタを発見し、「そんな汚いモノ巻いてちゃダメでしょ」と、ベルトを外して隣の大家の軽トラの荷台に放棄。それを見ていた広田は臆面もなく拾って腰に巻くが(第22代)、荷台の上でエラぶってる途中、軽トラが発進してしまい画面からフェードアウト。それをたまたま通りがかった農家のおばさんが不思議そうに見つめてオチ。
 日にちは変わって当日の試合前。あのまま栃木まで連れて行かれ「今帰ってきた」という広田は、タロイモを手土産にインタビュアーの田中氏と日本シリーズ談義。「お前の予想は?」と聞いておきながら田中氏が答えようとすると「お前の意見など、どうでもよいわ!」更に「今週一番の新聞ネタはコレ!」と週刊ファイトの永田選手が広田についてコメントした(なぜ?)記事を取りだし、ちょっぴりうれしそう。「売名行為をするな!」「お前など知らん!」とかいいながら、「ユーアーノットアイ」の最後はしっかり敬礼ポーズ。更に更に今日の対戦相手「ハゲちゃびん」にも言及し、田中氏に「お前も加藤にしてやる」とかいいながら田中氏に10円ハゲのついたヅラをかぶせて満足気にニヤリ。
 と、ここまでがスクリーン。あまりにも前フリが長かったので試合展開の記述はちょっとだけ。浜松以来2度目となる加藤のコスプレ(頭はさっきのヅラ)はしぐさも含め活字では表現不能のそっくりさ。場外に出ればトミーの「広田上がれ」は無視し「加藤上がれ」でサッとリングイン。しかし、あまりにも馬鹿にしすぎたか、最後は必要以上に強烈なクーロンズゲートをお見舞いされ、一発昇天。顔が緩みそうになりながらも一生懸命試合をする加藤には「かわいー」の声。ちなみに園子が第23代王者です。
第3試合 タッグマッチ30分1本勝負

○ライオネス飛鳥

里村 明衣子
vs
ダイナマイト・関西

KAORU×
(10分26秒、LSDIIIから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 うーん…エアポケット。序盤のKAORUのスワンダイブ失敗から今一つ噛み合わせの悪いままに試合進行。そのうち噛み合って来るんだろうなぁと思いながら見ていたら、試合終了。うーん…エアポケット。ちなみにKAORUの試合後のマイクは正規軍時代のキャラに逆戻り。ミス・ハードコアは、負けても“らしく”振舞わなくっちゃ。
セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負

長与 千種

○植松 寿絵
vs
北斗 晶

山田 敏代×
(12分18秒、ドラゴンスープレックスホールド)
中島リングアナ・試合のポイント
 技術うんぬんではなく、こと盛り上がったといえばこの日はこの試合が一番。フラフラと立ちあがった山田めがけて、北斗を雪崩式ブレーンバスターでブン投げてぶつけるという長与のハチャメチャなアシストを受け、植松が山田からドラゴンでピンフォール勝ち。しかしながら、植松にはホント申し訳ないけど、この試合の立役者はポリス。とにかく一挙一投足にいちいち観客がヒート。試合中、エプロンから手を出せば絶叫のような怒号。試合後、長与にガンをつけられて北斗の後ろに隠れれば一斉に「弱虫」コール。リングに上がれと言われれば「俺はレスラーじゃねぇんだ」。しまいには北斗からも「オメェ、もういいから帰れよ」。ポリス……いいカンジだ。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

シュガー佐藤

○永島 千佳世
vs
デビル 雅美

尾崎 魔弓×
(12分12秒、シュガーのエルボーからエビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 シュガー&永島は、前は永島が引っかき回し役でシュガーがポイントゲッターでしたが、今回の試合はシュガーが“一発”で流れを変える役で、ゲッターは永島というカンジ。どっちでもいけるのはタッグチームとしては強み。で、この試合の軸はやっぱり永島と尾崎。永島は尾崎と精神的な駆け引きの出来るトコまで来ています。最後は回転エビを踏ん張った尾崎に、シュガーがエルボーをカチ食らわして、永島がそのままクルリ。 トミーに手を挙げられたシュガーと永島は、当たり前の顔で勝ち名乗り。
 びっくりしたのは試合後。デビルさんがタッグベルト挑戦を表明すると「タダじゃあ挑戦させられねぇなぁ」と、あのシュガーがゆっくりめの口調で嫌味系マイク。「全員でトーナメントやって、勝ったやつが挑戦しろ」は永島の弁。あの2人がこんなこと言うのは珍しいなぁと思っていたら、その疑問はバックステージで明かに。2人はトーナメント優勝チームの挑戦受諾、そしてその試合でのタイトル防衛を条件に、クラッシュとの対戦を要求!…そう来たかぁ。「そろそろいいんじゃないいかと」そう言ってニヤリとした永島の顔は、妙に確信めいてました。 取りあえず、トーナメント開催に関するマスコミ会見は水曜日に決定。そこで参加チーム及び組み合わせ抽選を行う予定です。