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ACCESS-G
2000年07月16日 大阪IMPホール
観客動員数:800人
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負

×竹内 彩夏
vs
デビル 雅美○
(3分10秒、ラリアットから体固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 速射ドロップキックの連打でデビルを倒した竹内だが、ヘア投げ狙いは逆に首の力で振りまわされ、“連獅子投げ”のエジキに。最後はデビル独特の雰囲気に押され、ラリアット一発で3カウントを献上。前日のような粘りは発揮できず。
 試合後、竹内がデビルにいい張り手をかますと、デビルは「今度は卑弥呼でやってやろうか」と強烈な張り手を返礼してニヤリ。後ろの女性客からは「こわーい…」
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負
 HHH選手権試合

×広田 さくら
vs
ザ・ブラディー○
(5分44秒、ブラディーEX)
中島リングアナ・試合のポイント
 例によってシャッターが開くと、そこに登場したのは第8代HHH王者・KAORU。しかし、王者になったものの、それ以来、駐禁は取られるわ、財布は落とすわ、鼻にメンチョはできるわと災難続きなことをカメラに向かってボヤきまくり。結局、傍らにあったダストボックスにベルトをポイ捨てし、王座を返上するとそのまま画面からフェードアウト。
 ほどなくして広田が登場。ダストボックスの中から何かを発見し、大声をあげるが、広田が見つけたのはベルトではなく、食べかけのアンパン。うれしそうにアンパンをかじりつつ、更にダストボックスを漁ると、ピンクのブラジャーやら何やら関係のないものが出てくるが、ついにベルトを発見し、再び自らの肩に掛けて勝手に王座返り咲きを宣言(第9代)。すると途端に高飛車になり「やい、加藤直美!」とか言いながらブラディーを挑発。そのまま決め台詞でトークのシメにかかるが「ユーアーノット」までシャウトし、「アイ!」を言おうとした瞬間、絶妙のタイミングでなぜかタライが落下し、広田の頭を直撃。倒れる広田。転がるタライ。ゆっくりとカメラが上方向をあおると、そこにはラダーに乗ったKAORUが!してやったりの表情のまま、KAORUは「ユーアーノットアイ!いっぺん言ってみたかったんだよねェ」
 さて、試合。VTR明けに何の脈絡もなく白鳥のコスプレ(股間に白鳥の首がついてるやつ)で登場した広田は、股間で威嚇し、ローリングあづさで先制。更に場外からリング備品の鉄の棒を取り出すと、うつぶせのブラディーに馬乗りになり、手を押さえて指の間を鉄の棒でトントントン! ギブアップを迫るもすぐにやり返される。しかし、ブラディーのダイビングセントーン狙いは股間の白鳥をピンコ立ちさせ、未然にカット。続けざま沖縄固めで攻めこむも、股間を掴まれ悶絶。最後はEXの前にギブアップし、またまた王座陥落。ブラディーも最初はイヤがっていたが、CEOからのヤジもあり、しぶしぶ第10代王者に。これをもってHHH王座はついに他団体に流出!!…ってことなの?
第3試合 タッグマッチ30分1本勝負

永島 千佳世

×植松 寿絵
vs
ダイナマイト・関西○

KAORU
(8分21秒、スプラッシュマウンテンからエビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 関西&KAORUが初タッグなら、実は植松&永島も初タッグ。密かに注目していましたが、違和感もなく、連係もなく、ソツなしといった感じ。試合は植松とKAORUが激しくやりあいヒートアップ。植松はダブルリストとパンチの波状攻撃でKAORUを追い詰め、エクスカリバーもカウント2でキックアウトしましたが、後一歩で関西にスイッチを許してしまい、最後は関西のスプラッシュマウンテンに轟沈。
セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負

長与 千種

×シュガー佐藤
vs
北斗 晶○

尾崎 魔弓
(9分18秒、首固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 序盤は長与組が仕掛け、尾崎をロープに張りつけるなど逆ヒール殺法で揺さぶり。北斗も最前列の観客のヤジに気をとられ完全に長与組ペース。中盤、尾崎が長与を攻め込みペースを奪うとシュガーと対峙。しかし、永島相手の時ほどはヒートせず。シュガーは北斗相手に強烈なミサイルキックなどで攻めこむも、フォローに入った長与のニールキックが北斗とシュガーの両方にヒット。一瞬、あたふたしたシュガーの隙を見逃さず、北斗は珍しい首固めでカウント3を速攻チョイ取り。
 この辺りの北斗の“ズルうま加減”は面白いところ。シュガーの世代はキャリアが上の選手に力でねじ伏せられることは多々あっても、いなされて負けるケースはほとんどなかったので、この手のパターンに免疫がないんですね。それが証拠に試合後のシュガーは感情のもって行き場がわからず、リング上で視線がオラオラ。それを見た尾崎は「ダラしねぇんだ、バカ」と言い残して去って行きました。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

ライオネス飛鳥

○里村 明衣子
vs
デビル 雅美

山田 敏代×
(9分31秒、デスバレーボムから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 里村にとっては前回の大阪の雪辱のチャンス。気合も十分で、名物となりそうなデビルとの逆水平合戦にも一歩も引かず。逆に飛鳥はこの試合は里村にゲタを預け、一歩引き気味。対するデビル&山田は“東西ロープ同時貼りつけからの往復交互ラリアット”などの連係を披露。
 時間とともに徐々にヒートしてくるメインらしい攻防は、終盤、飛鳥とデビルがあえてコーナーから戦況を見守り、完全に里村と山田のシングルモードに突入。デスバレーからの素早い十字→エルボーカッター→飛びつき十字→リバゴリという激しいラリーの末、リバゴリを潰した里村がオーバーヘッドからデスバレー3連発という怒涛の畳み込みでカウント3を奪取! 待望の第3世代初勝利に場内は拍手喝采。
 完膚なきまでの勝利を収めた里村は大の字の山田にストンピングを浴びせ、デビルに向かって勝利の雄叫び。対するデビルは「面白くなるな」と言い残し、リングを後に。そう、面白くなる。山田が大人ぶらず、巻き返しに躍起になれば面白くなる!