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ACCESS-G
2000年07月15日 アクトシティ浜松
観客動員数:1200人
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負

○長与 千種
vs
竹内 彩夏×
(6分10秒、ランニングスリーから体固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 ゴング前、竹内が長与の背後から奇襲。ジャーマンで投げようとするも、これは不完全。続くタイガー狙いは踏ん張られ、ドロップキックを連発するも、長与のニールキックがカツーンと決まり竹内グロッギー。長与は竹内にゲキを飛ばしながら、一発一発丁寧に確かめるようにラリアット→高速ブレーンバスター→ヘッドバット→ネックチャンスリー→その場飛びニールキック→パワーボム→パイルドライバーと繰り出すも、竹内はこれらをすべて2でブリッジ。最後はうれしそうな顔を見せた長与がランニングスリーでフィニッシュ。去り際には「自分の力で起きろ!」と再度のゲキ。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負

○シュガー佐藤
vs
広田 さくら×
(13分13秒、ライガーボムからエビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 広田的に忘れたいコスプレベスト3に入るであろう今回のネタはリングアナこと俺。しかし、それは絵ヅラ的に俺と言うよりはパンチさんだろう。試合も「出」の掴みそこねを最後まで取り戻せず、広田vsシュガー史上稀に見る凡戦に。見せ場と言えばほっぺたの肉のツマミあいぐらいか。最後はヘッドスプリングの反動でシュガーのまたぐらに頭を突っ込んでしまった広田が、そのままライガーボムで叩きつけられてフィニッシュ。
第3試合 タッグマッチ30分1本勝負

植松 寿絵

×ザ・ブラディー
vs
KAORU

山田 敏代○
(7分47秒、クイックゴリースペシャルボム)
中島リングアナ・試合のポイント
 廻り廻って久々タッグのKAORU&山田は、正規軍時代の優等生ヴィジュアルからキャラ立ちして見事にに一変。面影と言えば中盤で見せたロープに振ってのダブルのミドルキックぐらいか。
 試合は植松組が連係を駆使して攻めこむも、KAORUが要所要所でフロントキックを効果的に決め、相手の攻めを寸断。最後はKAORUのエクスカリバーと山田のクイックリバゴリが同時に決まり、KAORU組の完勝。しかしながら、山田のクイックリバゴリはいつ見ても危険。キャリア組のやろうとしているプロレスに一人だけ逆行していると思います。
セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負

ライオネス飛鳥

×永島 千佳世
vs
北斗 晶

尾崎 魔弓○
(12分38秒、裏拳から片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 前回の大阪に続き、尾崎校長、熱い熱い!「これを待ってたんだ」とばかりに、今回も永島と意地の張り合い。負けじと永島も熱い熱い! 尾崎とのフィッシャーマン合戦に一歩も引かず、裏拳連打も踏ん張って耐える! 更に尾崎のトドメ狙いの裏拳を飛びつき十字で切り返してギブアップ寸前に追いこみ、滞空式のフィッシャーマンを決めると観客のボルテージは急上昇。しかし、なんと尾崎はこれを1でキックアウトし、間髪入れずにノーモーションの裏拳! そのまま強引に片エビで押さえこみ、3カウント奪取。
 尾崎の見せた「なりふり構わぬベテラン」の姿はこれまでの女子プロレスにありそうでなかったコンセプト。試合後の「時間がねぇんだよ」は自身のカウントダウンの示唆ではなく、「温度が下がらないうちにもっと面白くしようぜ」という全員への問いかけに聞こえました。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

長与 千種

×里村 明衣子
vs
デビル 雅美○

ダイナマイト・関西
(9分51秒、レフェリーストップ(胴絞めスリーパー))
中島リングアナ・試合のポイント
 何気にもの凄く新鮮な里村と関西の絡みは関西のダイハード狙いを里村がコーナー上からアイアンクローでカットすれば、負けじと関西もクロー。これを長与が珍しい腕への2段蹴りでカットすると、関西は悶絶。
 終盤は因縁深いデビルと里村が強烈な逆水平合戦。これを里村が制すると客席からはどよめき。更に里村は長与と連発でデスバレーを決め、グロッギー気味に腰の崩れたデビルの髪を鷲づかみにし、何事か挑発。しかし、この挑発で明かに顔色の変わったデビルは、決めのアピールで一瞬背を向けた里村に絡みつき、一気に胴絞めスリーパー! アッという間に絞め落とし、戦慄のレフェリーストップ勝ち。里村は飛鳥の“活”で意識を取り戻したものの、しばらく何が起きたかわからなかった模様。優位に立って一瞬隙を見せた里村と、挑発されながら一瞬のチャンスを逃さなかったデビル。キャリアの差が浮き彫りになった一戦でした。