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TOP OF THE WORLD
2000年06月25日 大阪IMPホール
観客動員数:850人
第1試合 タッグマッチ30分1本勝負

永島 千佳世

×竹内 彩夏
vs
植松 寿絵

ザ・ブラディー○
(12分09秒、ブラディーEX)
中島リングアナ・試合のポイント
  竹内がつかまりながらも頑張りを見せ、中々の好勝負。ハイブリッジのタイガーはカットがなければあわや…というところでしたが、最後は植松&ブラディーが徐々にチーム力を発揮し、分断してのブラディーEXでフィニッシュ。 久々に“お行儀”のいいタッグマッチでした。
第2試合 フリーウェポンマッチ 30分1本勝負
 HHH選手権試合

×広田 さくら
vs
KAORU○
(8分24秒、ラダーの下敷きにして体固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 まず前回の訂正ですが、広田の王座防衛は間違いだそうです。やはり公約通り15分決着をつけられなかったことで第5代王者・広田から竹内にベルトが移動し、竹内が一度は第6代王者に君臨。ところが、リング上でベルトのバックル部分をもぎ取って壊すという新王者の暴挙に対し、HHHコミッショナー(広田)が激怒。竹内の王座を剥奪し、再び前王者(広田)が第7代王者となった模様。とまあ、こんないきさつを踏まえて…。
 例によってスクリーンではエレベーターのシャッターが開くと、広田はラダー(ハシゴ)のてっぺんに座り、ベルトを肩に恍惚の表情。そして何かを言おうと立ちあがるが、天井に頭を思いっきり痛打。後ろ向きでスゴスゴとラダーを降り、何とか気を取りなおすと、KAORUに向かって開口一番「おい、カッチン!」…古いよー。更に沖縄で秘密特訓を積んできたことをアピールし、ベロベロに皮の向けた背中を見せて観客に嫌がられる。
 この沖縄特訓(ファンと行ったツアー)によほど手応えがあったのか、広田は今宵もHHH王座防衛戦を勝手に決定。しかも「お前の得意なガングハウスマッチ(正しくはバンクハウスマッチ)でな!!」と“ミス・ハードコア”KAORUに対し、自身満々に宣言するが、しかし、「でな!」のところで勢いよく振り下げた手が、横にあったラダーに思いっきり当たってしまい悶絶。それでもめげずに「有明の悪夢を蘇らせてやる」とか言いながら「ユーアーノットアイ」でシメ。

 入場時、広田は久々にコスプレで登場。今回のネタはポリスwith尾崎。なるほど「有明の悪夢」ね。ちなみに広田がポリスで尾崎がデク人形。ポリス広田はリングに上がるとデク尾崎とディープキスを交わし、館内大喜び。ちなみにこのデク尾崎も凶器として公認されることに。
 試合はKAORUが机の破片、広田がラダーを手にしてスタート。いきなり広田がラダーを首にかけてグルグル旋回するというテリー・ファンクばりの攻撃を見せて先制。一方のKAORUも「ホー」とか言いながらうれしそうにヌンチャクを振りまわしたり、ラダーに乗ったところを下からカンチョーされたり、楽しそう。意外だったのは広田のラダーテク。ラダーの上から旋回式プレスで飛んだり(距離感を間違え自爆)、ラダーのステップからへなハリケーンを決めたり、立てたラダーを挟んでの追いかけっこではうまくKAORUをラダーの内側におびき寄せ、ラダーで挟んでタコ殴りにしたりと、中々のハシゴ者ぶりを発揮。また、沖縄特訓の成果らしき新技・沖縄固め(丸め技)も披露。最後はラダー上での張り手合戦となり、一度はKAORUを裏拳で叩き落したものの、図にのったところをそのままラダーごと倒されて下敷きとなりカウント3。
これにてベルトはKAORUに移動。さて、新王者・KAORUのリアクションは…
「うーん…もらえるんだったら、もらっとく」。これにはどうせ返上だろうとタカを括っていた広田もア然。「重いぞ」「プレッシャーに押し潰されるぞ」などどセコい引き止め工作に出るものの、ホントにKAORUは返さないようで、最後は「じゃあ、上を目指せよ」とシブシブベルトを禅譲。次回、新王者・KAORUがスクリーンに登場!?
セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負

ライオネス飛鳥

×里村 明衣子

シュガー佐藤
vs
デビル 雅美

北斗 晶

山田 敏代○
(11分22秒、タオル投入によるTKO)
中島リングアナ・試合のポイント
 先発は北斗とシュガー。「この裏切り者が!」とか言いながらバチンバチンとチョップを打ち込む北斗を序盤はシュガーがパワーで圧倒。しかし、一度デビルにスイッチされると逆に圧倒され、劣勢に。飛鳥組のタッチワークに特に違和感はなく、中盤には飛鳥が山田をジャイアントスイングでブン回すと、里村が回ってる山田のドテッ腹にドロップキックを打ち込む好連携も。
 終盤、飛鳥組は山田に集中砲火。シュガーのボム、里村のデスバレーが続けざまに決まり、里村が2発目のデスバレーの体勢に入ったところで勝負あったかと思われましたが、ここで山田が里村のデスバレーを切り返して強引に腕固め。里村は耐え続けるも、デビルにカットされていた飛鳥が泡を食って試合を止め、TKO決着。山田が紙一重の意地で勝利し、一方の里村は腕を押さえながらも「ギブアップしてない」と納得がいかず不満気。うーん、このギリギリのラインはプレイヤーにしかわからないから難しいところ。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

長与 千種

×永島 千佳世
vs
ダイナマイト・関西

尾崎 魔弓○
(10分49秒、テキーラサンライズ)
中島リングアナ・試合のポイント
 序盤は長与と関西のド迫力攻防に観客沸きまくり。中盤、関西のスプラッシュを長与が1で返せば、関西も長与のデスバレーを1で返す。そして関西がダイハード狙いの体勢に入ると、長与は両国の時のようにコーナーで耐える!  しかし、ここで永島がコーナーの関西にスルスルっと飛びつき、雪崩のフランケンシュタイナーを決める好フォローを見せると、ここからは永島と尾崎のシングルモードに突入。尾崎を張り倒した(!)永島はフィッシャーマンを2連発。カウント2で返した尾崎が意地になってすぐに立ちあがり、お返しのフィッシャーマンを決めるも、永島はこれを1でキックアウト。足元のおぼつかない状態で尾崎に意地を張りまくる永島の形相はこれまでに見たことのないもの。しかし最後は尾崎がテキーラで振りきってカウント3。試合後、永島の「絶対勝ってやる!」という絶叫に、尾崎は背を向けて「…早くしろ」。校長、格好よすぎ! ちなみに終盤の2人の攻防を長与と関西は“アイコンタクト”して見守ってました。
 やっぱり尾崎はこの闘争の重要なキーウーマン。「実質空洞化」とまで言われたOzアカデミーの存在意義が最も際立つのは、実は今のシチュエーションだったりするのです。そういえば、永島はOzジャンを着て入場してたっけ。