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G-BLOOD
2000年05月20日 大阪IMPホール
観客動員数:850人
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負

○永島 千佳世
vs
竹内 彩夏×
(10分21秒、ジャーマンスープレックスホールド)
中島リングアナ・試合のポイント
 永島、終始余裕の展開で竹内をリード。竹内は過去にフォールを取られたフットスタンプを2で返すなど粘りを見せるも、タイガーを完封され、高角度ジャーマンでフィニッシュ。
 それから試合とは直接関係ないんですが、今後はフリー選手も敬称略にさせて頂きたいと思います。文章の流れが悪くなる時があるので。
第2試合 タッグマッチ30分1本勝負

×シュガー佐藤

広田 さくら
vs
ダイナマイト・関西○

RIE
(8分46秒、スプラッシュマウンテンからエビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 シュガー&広田組ってのはいつ以来でしょうか。多分、広田がOZ入り志願してた頃以来かな。そんな時代の変化にあっても、孤高のHHH王者・広田は相変わらずのマイペース。大阪定番・シャッターから登場してのスクリーントークでは、関西に対し、有明で自分からフォールを奪ったことを高く評価。見返りとしてこのタッグ戦で関西が自分に勝った場合にのみベルトを賭けるという変則タイトル戦をアピールするも、入場時にはベルトを持ってこないという姑息なチャンピオンぶりを発揮。ちなみに有明の試合後、「ユーアーノットアイ」で観客がハモっていいのは「アイ」の部分だけだということを強調したのが功を奏したか、この日は「アイ!」の観客参加率が高く、本人的にはご満悦。
 しかし、そんな広田の世界もゴングまで。シビアな試合で関西の視界に広田が入っているはずもなく、凶器を振り回すRIEを「下がっとれ!」と一喝した関西は、スプラッシュ一発でシュガーをフォールし、厳しめのマイク。シュガーに関しては目先の敗北よりも、有明のラストでハイインパクトを与えたのに、この日の試合でほとんどインパクトがなかったのが残念。取りあえず広田はフォールを取られたのがシュガーだったので、王座初防衛に成功(?)。しかし、そんな事実に気がついていた観客は、ゼロ。
セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負

ライオネス飛鳥

植松 寿絵

×ザ・ブラディー
vs
北斗 晶○

尾崎 魔弓

KAORU
(10分01秒、DQボムからエビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 飛鳥組はもちろん、北斗組も初トリオ。KAORUのニューガウンは卑弥呼のお二人と並んでも違和感なし。
試合は随所で植松&ブラディーが好連係を見せ、飛鳥がそれをフォローするも、好き勝手に戦う恐怖姉さんトリオが終始圧倒。最後は北斗が軽量のブラディーを、真っ逆さまの状態から一度グイーンと吊り上げて落とすDQボムで余裕のフィニッシュ。
 決して悪い試合ではなかったです。決して悪い試合ではなかったんですが…厳しい言い方をしてしまうと、観客の見方も含め、非常に妥当な展開と結末になってしまったなと。植松とブラディーはJWP&Jd'参戦を経た次回後楽園で、それをぶっ壊すような試合ぶりに期待!
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

長与 千種

×里村 明衣子
vs
デビル 雅美○

山田 敏代
(7分30秒、ファイアーバレーから体固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 タッグ戦ながら試合のレイアウトは長与―山田とデビルー里村が別枠で進行。3試合の中では有明を受けての各選手の主張が1番色濃く出た試合でした。最後はデビルにトドメを刺すべくデスバレーを狙った里村を、山田がデビルの木刀でカット。形成逆転したデビルがファイアーバレーを里村に決めてフィニッシュ。その間、山田は木刀を突き出し、長与のカットをけん制(と言っても、長与もカットの意志はあまりなかった模様)。突き出した木刀はあくまでも山田の長与に対する意思表示で、これをもって凶器を使うとか卑弥呼に入るといったレベルのものではないと思います。

 さて、これは個人的に感じていることですが…そもそも世代闘争ってなんでしょう?「私と里村が関わった時点ですでに新しい時代の扉は開いている」 このアジャ選手のコメントは個人的には非常に秀逸だなと。「下が上を超える」とかの次元の低いレベルの話じゃなくて、キャリアの壁を超えてどれだけこの時代に「関係」を築き上げることが出来るか。築きあげられない選手はそこまでだし、築きあげようとしない選手は先はないと。これはクラッシュ2000もコメントしてることですね。アジャー里村が4・4〜9・15〜5・14と連鎖している現実。ことこの2人においてはもうとっくに開きっぱなしですよ。次、仮に里村が勝ったとして、ホントに2人の関係が面白いのはそっからだと思うし、だからこそ、里村はまずは勝ってくれと。クラッシュ2000が開いた大扉の先に、各々があとどれだけの扉を築いていけるのか。それは安易な四文字熟語より、よっぽどシビアで難儀な作業だと思います。