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RUMBLING OF THE NEW AGE
2000年01月16日 後楽園ホール
観客動員数:2200人
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負

○長与 千種
vs
KAORU×
(4分41秒、ランニングスリーから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 コール前に奇襲をかけたKAORUは場外机に長与を寝かせて、コーナーから場外へのハードコア・セントーン。更に机の破片で長与の頭をめった打ち。Tシャツを脱ぐ暇さえ与えられなかった長与は、エクスカリバーを凌ぐとパワーボム、パンチ、ラリアット、ランニングスリーと一気に畳み掛けて速攻勝負のカウント3。
  KAORU的にはこの“メインではない試合”を、ある程度長いスパンで考えての「ごあいさつ」と捉えてたみたいですね。バックステージでも薄笑いを浮かべながら「1敗ぐらい、どってことねぇ」みたいな事言ってたみたいだし。
 “こういうスタイルで行く”ではなくて、“こういうスタイルもやる”。そういう意思表示かなと。
第2試合 タッグマッチ30分1本勝負

○山田 敏代

竹内 彩夏
vs
植松 寿絵

広田 さくら×
(8分13秒、片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 広田のコスプレ卒業は「計画的なウソ」と本人は言ってますが、リーグ戦メンバーから外れたりとか、本人的に考えてのことだと思うので…ま、賛否両論だとは思いますが。
 そういうわけで広田は今年もコスプレで登場。年賀状の被り物は、手作りとは思えないほど完成度の高い一品で、この人はホント、大道具係とかでも通用するんじゃないかなと。しかし、この手の全身被り物はコスプレっていうより、仮面ライダーの怪人系だよねぇ。試合はその広田が“いいとこ取り”しまくった上に、敗退。ちょっと、試合を壊しすぎかな。
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負 プレミアムリーグ公式戦

×加藤 園子
vs
シュガー佐藤○
(11分35秒、ライガーボムからエビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 後に行われた里村vs永島を“天才vs天才”とするなら、この試合はいわば“バカvsバカ”の一戦。感情のままに顔やら頭やら背中やらを張り合う、頭突き合う、蹴っ飛ばし合う。鉄柱にしがみつくシュガーを加藤がエプロンからジャーマンで投げ飛ばそうとする。リーグ戦特有の頭脳戦は皆無でしたが、逆に加藤あたりは「リーグ戦だからって迎合してお行儀よくやるつもりはない」(近日発刊のFC会報インタビューより)という主張がああいう形になったのかなと。
 最後はランニングライガーボム→顔に水を吹きかけて→直立静止式のライガーボムと、ちょっぴり嫌味テイストの入ったフィニッシュでシュガーの勝利。
セミファイナル シングルマッチ30分1本勝負 プレミアムリーグ公式戦

×里村 明衣子
vs
永島 千佳世○
(14分49秒、フィッシャーマンズバスターから片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 序盤は2200人が静まり返るグラウンドの攻防。…が5分あたりで里村が左腕を負傷(某誌のリポートではジャーマンを受けた際となっていましたが、本人曰く永島がつなぎで使う顔面砕き(いわゆるXファクター)の受身の際か、受け身をとって起きあがる際に痛めたとのこと)し、肘に応急テーピング。それでも重症を感じさせないファイトを10分以上続けるも、最後は目まぐるしい切り返しの末にフィッシャーマンに轟沈。
 えーと…すいません。負傷以降の展開はメモしてないですが…いい試合でした。ただ、個人的にはこの試合はこんなもんじゃないという思いもあるので、もし両者の決勝での再戦があるならば、ぜひまた見てください。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

ライオネス飛鳥

○アジャ・コング
vs
北斗 晶

尾崎 魔弓×
(10分12秒、裏拳から片エビ固め)
中島リングアナ・試合のポイント
 北斗組はマネージャーとしてサニー・オノオを帯同して入場。いい味を出しまくるサニーと両軍セコンドも交えての大騒乱戦はアジャ選手が尾崎選手に裏拳を決めて完全ピン。
 この試合に関しては説明不要の面白さ。「スポーツライク。正々堂々。だからどうした」とでもいいたげな4人の意地みたいなものを感じましたね。
 それにしても飛鳥&アジャ組のパワーと、それに対する声援の大きさといったら!「返れコール」を自然発生させるノスのヒールぶりといったら!
 頭を空っぽにして楽しめるプロレスでした。