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IRON HEART
1999年11月27日 東京・後楽園ホール
観客動員数:2000人
第1試合 シングルマッチ15分1本勝負

○加藤園子
vs
竹内彩夏×
(4分53秒、逆エビ固め)
竹内良かったです! 一期生のデビュー当時のビデオを見る機会があったんですが、切り返しの早さとかは遜色ないぐらい。 カミカゼを返して、ハイキック食らってもすぐ立ちあがった根性はお見事。 最後はコーナーからのコンヒーロで、はぐれブルー・加藤が勝利。
メインイベント ハイスパート600ルール採用・敗者手錠監禁サバイバルシングル6×6 10分1本勝負

○長与千種
vs
アジャ・コング×
(0分50秒、かんぬき固め)

×長与千種
vs
尾崎魔弓○
(1分31秒、三角絞め)

×広田さくら
vs
尾崎魔弓○
(4分33秒、掌底から片エビ固め)

○KAORU
vs
尾崎魔弓×
(4分56秒、変形マヒストラル)

○KAORU
vs
中山香里×
(2分46秒、エクスカリバーから体固め)

×KAORU
vs
北斗晶○
(3分07秒、ノーザンライトボムから体固め)

×植松寿絵
vs
北斗晶○
(0分24秒、ノーザンライトボムから体固め)

×里村明衣子
vs
北斗晶○
(6分06秒、ノーザンライトボムから体固め)

○山田敏代
vs
北斗晶×
(4分59秒、クイックゴリースペシャルボム)

○山田敏代
vs
シュガー佐藤×
(8分01秒、リバースゴリースペシャルボム)

○山田敏代
vs
永島千佳世×
(12分17秒、クイックゴリースペシャルボム)
GAEA史上初・敗者手錠監禁サバイバル戦は、10分1本勝負の6vs6の勝ち抜き戦。負けた選手はリング下で手錠監禁(引き分けは両選手)され、最後まで選手が勝ち残ったチームの勝利。
プロレス界初・後楽園ホール北側にスクリーンを導入したこともあり、本部席もメチャクチャ忙しくてメモ取ってる余裕がなかったので、取りあえずあったことだけ…。

両軍の出場順は、テーマ曲が鳴って初めてわかるスタイル。 ノストラダムスは全員がチームのテーマ曲で統一し、ギリギリまで誰が出るかわからなくする作戦。
両軍先鋒戦、いきなり長与vsアジャに場内どよめき。 お互い左肩に重症(アジャは鎖骨にヒビか入っているらしい)を負っているため、両者が肩を狙っての短期勝負。 腕の取り合いから、長与が意表を突いて相撲でいう「かんぬき」を極め、アジャたまらずタップ。 わずか50秒でまさかの決着。これでアジャが手錠監禁。

NDSの2番手は尾崎。 長与、またも速攻狙いで裏十字を極めるも尾崎はエスケープ。 逆に尾崎も長与の左腕を下から十字に。 長与は極められたままリフトアップ。 しかし、尾崎は三角絞めにスイッチして引きずり込み、長与タップ。

続いてGAEA2番手として場内に流れた曲は…「LIOT」! それが飛鳥選手の曲とわかるや場内は「エッ?まさかまさか…」という雰囲気に。 しかし、出てきたのは黒ビニールのガウンにピンクの机×3(発砲スチロール製)を担いだ、その名もライオネルさくら。 広田は途中「園子、机!」と飛鳥選手になりきり机を要求。しかし、加藤がいるはずもなく、仕方なく手錠拘束された長与が机をイン。 広田は机フットスタンプを敢行するも、発砲スチロールのため、尾崎にとってはむしろクッションに。 勝機なしと悟った広田は、三味線でセコく時間を稼ぎ、あからさまな時間切れドロー狙いに。 が、5分もたずに尾崎が最近愛用する、走りこんでのストレート掌底でフィニッシュ。

GAEA3番手はKAORU。 尾崎の裏拳乱打に苦戦するも、スタンド状態からマヒストラルを決めて勝利。 続いて登場の中山にもエクスカリバーを決めて連取!

NDS4番手はボス格の北斗! スタミナ切れのKAORUにノーザンライトボムを決め、スコアをタイに。 更に5番手でダッシュしてきた植松を、カウンターのノーザンライト1発で24秒葬!すごい!!

GAEA5番手は里村。 入場の際の観客の期待感は今日イチ。 内容はこの試合が文句ナシのベストバウト。 レッグロックで里村が北斗をギブアップ寸前に追い込めば、北斗もエグいSTFで反撃。 ボルテージの高いシーソーゲームは里村がサソリ固めで勝負に。サソリに入る前のタメだけで観客席を沸かせる。 最後はデスバレーとノーザンの仕掛け合いの末、北斗が意地でノーザンライトボムを決め、里村をピン。 宝刀大放出で3人ぶっこ抜き。

GAEAは残り一人。 大将・山田はビジュアル一新でイメチェン! 正統派から一転して、金髪のボサボサ頭に、顔にワンポイントのペイント、コスチュームはミリタリーを基調した短パンとラグトップ。雰囲気としてはFMWのH選手っぽいノリ。 疲れの見えた北斗、そして副将のシュガーをリバゴリで連破し、大将戦決着へ持ち込む。

NDSの大将は永島。 序盤はうまさを駆使して山田を翻弄。 手錠拘束されたNDSの5人も、鎖に絡まりながらリング下から手を出して山田をかく乱。 最後は山田が半ばヤケクソ気味のゴリー狙いから、新兵器のクイックゴリー(リバゴリムーブから、肩車せずに猛虎原爆のフックの状態で決めるバックドロップホールドみたいなカンジ。角度ヤバイ!)を投入して永島をピン。 大逆転の3人抜きで山田が勝ち残り、手錠のカギをゲットしてGAEA軍の勝利。

沸き立つ観客。 久々のハッピーエンド興行かと思いきや…南側客席に2つの影。 なんと試合出場のなかったRIE選手が、竹内を血だるま&有刺鉄線グルグル巻きで拘束! 人質交換とばかりNDSの手錠の鍵を先に外すことを要求し、勝者の山田に解錠させる屈辱行為。 負けたのに先に自由の身となったNDS勢は、腹いせとばかりに6人がかりで竹内をボコにし、逃げるように退散。 ハッピーエンドが一転してお通夜のような雰囲気に…。

最後は竹内の意思表示と観客の後押しもあり、12月の後楽園での山田&竹内vsNDSによるタッグ戦がその場で決定。 流れ的に相手の1人はRIE選手の確率が高いでしょう。

NDSは敗北&手錠拘束も想定し、保険として新人・竹内の襲撃を画策&実行。負けてもヒールとしてのステータスを守りきったという点では、「方法」の良し悪しは別として「方法論」は正解かなという印象。 竹内は…いきなり有刺鉄線でグルグル巻きにされてね…普通引きますよね。 ただ「やる」という意思表示を見せた以上は、一人のレスラーとしての扱いになるわけで。

同じくらいのキャリアの頃、里村はイーグルにクシャクシャにされた。 加藤は半田&長嶋に血だらけにされた。 永島はFMWに乗りこんで猛毒隊とやりあった。 竹内、頑張れ。