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IRON HEART
1999年11月13日 埼玉・本川越ペペホール
観客動員数:1200人
第1試合 シングルマッチ15分1本勝負

○植松寿絵
vs
竹内彩夏×
(4分53秒、逆エビ固め)
この日の竹内は逆エビを見せました。 下にいた植松は最初は余裕でしたが、エスケープしようとする度に何度もリング中央へ引きずり戻され、最後はさすがに苦しそう。 最後は新人殺しの逆・逆エビ(出た!)でギブアップ勝ち。
第2試合 シングルマッチ30分1本勝負

○KAORU
vs
中山香里×
(9分46秒、エクスカリバーから体固め)
いい意味で肩の力の抜けていたKAORUは噛みつきを見せるなど、終始余裕のファイト。 最後はパワーボムの体勢から空中で相手の体勢を入れ替えて決める変形のエクスカリバー。 更にもう一発ランニング式を決めてフィニッシュ。
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負

○植松寿絵
vs
広田さくら×
(10分19秒、体固め)
今回のネタは「嵐」の曲にのっての「一人バレーボール日本代表」。 キモの十字架のように物干し竿を背負い、そこに日本代表のユニフォームを着た、人型の等身大人形が並行に5人ぶらさがっていました。 しかもこれが広田の気持ち悪い動きにあわせて操り人形のように同じ動きをするという、大掛かりなシロモノ。ただし動力は不明。
試合はこの物体を背負ったままスタート。 いきなりクロスチョップから6人(?)がかりでフォールするも、トミーが反則とみなしカウントを取らず。 仕方なく物体を脱ぎ捨てた広田はここから通常ファイト。 …かと思いきや、「ニッポンチャチャチャ」コールを要求してから「アターック!」っと植松の後頭部を殴りつけ、そのまま飛びついてYEBISUを決めたり、「スーパーレシーブ!!」と叫んでから、ただのミサイルヒップを決めたりと、むやみに日の丸を背負いたがります。
更に植松のリストを取るや、ロープに飛び乗り初公開の拝み渡り!しかしこれが、2段ロープに足を掛け、トップロープをまたいで歩くというなんとも情けないモノ。 おまけにロープを蹴られ、またぐらをトップロープに打ちつけて悶絶。 その必要以上の痛がり方は得意の“三味線"かと思いきや、後で聞いたら「女でも痛いものは痛いです」とのこと。そういうもんか。 試合は中盤、コーナーに登りダイビングプレスを狙う広田に対し、植松がオチャメにも広田得意のごろごろエスケープをパクって反対コーナー付近に退避。 しかし、手拍子まで要求してしまい引っ込みのつかなくなった広田は無謀にもダイブし、飛距離不足で自爆(当たり前)。 植松はすかさずお返しのダイビングプレスを決め、トドメとばかりもう一発を狙うも、広田は寝た状態のままイソギンチャクのような不思議な踊りを見せ、これを未然にブロック。 …確かに寝たままの状態から手足を上げてブラブラされたら、接地部分がないから飛べない。コロンブス的発想だ。
試合終盤。広田はロープに飛ばすと見せかけて植松を蹴つまづかせ、そのままへなストラルへつなぐニュームーブを披露。これはお見事! 更にバックに回り、ヒザカックンからボディシザース・クレイドルを初公開。 更に更に一人時間差3段裏拳を仕掛けるも、これはすべてブロックされ、待っていたのはグーパンチ! 最後は植松がジャーマンからトドメのダブルリストへ。 広田はこれを反動でうまく丸め込むも、植松は更に反転して広田の上になりカウント3。 しかし、試合途中、コーナーにだらしなく立てかけられた人形に助けを求める広田は、アル・スノーみたいだった…。 あと、植松の髪型が20年前の松田聖子みたいになってた…。
第4試合 タッグマッチ30分1本勝負

ライオネス飛鳥

加藤園子
vs
尾崎魔弓

永島千佳世
×加藤園子(9分11秒、レフリーストップ)永島千佳世○
試合は尾崎組の奇襲でスタート。 尾崎選手は序盤からエンジン全開。 裏拳や最近多用する走りこんでの掌底突きをバチンバチン景気良くヒットさせます。 一方の飛鳥組は流れるような連携で対抗し、流れを掴みかけますが、飛鳥選手自らが立て掛けた机を、控えの永島がいいタイミングで飛鳥選手にぶつけ倒したあたりから形成がNDSに傾き出し、赤パイプ、毒霧、更には北斗選手までが疾風の如く乱入し、木刀殴打。 得意の乱戦モードに持ちこみます。 最後は場外での中山選手の椅子攻撃で負傷した加藤の腕に、腕折りの集中砲火からフットスタンプ3連発を叩きこみ、最後は永島の十字でレフェリーストップ。 加藤はギブアップはしていないと主張しましたが、伸びきった腕を見てレフェリー伊東がこれ以上は危険と判断し、ストップがかかりました(リング下にいたトミーもストップを要請していた)。 個人的に印象に残ったのは抜群のタイミングのカットワークを連発した永島。 そのタイミングで入られちゃあ…と反則なのに納得させてしまうのはすごいことです。
セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負

×長与千種
vs
シュガー佐藤○
(3分24秒、腕ひしぎ十字固め)
シュガーは長与の肩に狙いを絞り、十字(というよりは肩を伸ばした)でショートタイムでのギブアップ勝ち。 長与の肩に関しては無理せずギブアップしたこともあり、悪化もせず、回復の兆しも見えず、といった感じでしょうか。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

山田敏代

里村明衣子
vs
北斗晶

RIE
×里村明衣子(13分31秒、ノーザンライトボムから体固め)北斗晶○
一言で言えばNDS流の乱戦試合。 北斗が山田組、観客、そしてRIEをうまくコントロール。 一方の山田組は、ため込んでの反撃で何度か勝機を掴みます。 中盤、木刀を奪い取った山田に対し、北斗選手もすぐさまスペアの木刀を握るや、リング上は剣劇の睨み合いのように。 しかし山田は木刀を捨て、不適な笑みとともにアップライトに構えます。 意味深な場面でしたが、背後からRIE選手が有刺鉄線竹刀で襲いかかり、再び乱戦へ。 最後は北斗選手が、人を人とも思わないとんでもない角度のノーザンライトボムを決め、里村をピン。 一瞬、客席が凍るほどの急角度の一発でした。 飛鳥選手の究極ライガーといい、トップ選手の里村への攻撃は最近、とみに厳しくなってきています。