IRON HEART
1999年11月07日 宮城・宮城県スポーツセンター
観客動員数:1500人
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■ 第1試合 シングルマッチ15分1本勝負 |
○永島千佳世 |
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vs |
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竹内彩夏× |
(4分07秒、ダイビングフットスタンプから片エビ固め)
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竹内はいい意味で新人らしいキャラクターの持ち主。
ドロップキックの打点の高さ以外、まだ目にすべきところはありませんが、“観客が自然に応援してしまう”というのは貴重な武器です。
一方の永島はヒールテイスト20%増しのイイ味ファイト。
実にうまくその竹内の武器を引き出していました。
永島もデビュー当初は“観客が自然に応援してしまう”系のキャラだったんですが。
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■ 第2試合 シングルマッチ30分1本勝負 |
○シュガー佐藤 |
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vs |
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広田さくら× |
(16分27秒、足四の字固め)
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実は大会前、リング上でチャリティーオークションを行ったんですが、これがなんのチャリティーかというと広田のチャリティー。
毎回のコスプレ代を捻出するため、過去に使った偽アジャガウンやスーパーヒールの杖の先についてたドクロ。
各選手提供の愛用品。
果ては控室に落ちていた、某男子大手団体選手着用の使用済みブリーズライトまでを、自らの仕切りでオークションに掛けました。
これが結構な金額になりましたので、次の後楽園あたりのコスプレはちょっと楽しみにしていただければなと…。
で、この日のコスプレ。
広田は心のライバル・尾崎選手のガウンを勝手に着用して登場し、まずはシュガーを精神的にけん制。
試合前のバックステージでシュガーと永島が妙にオラオラと走り回ってたのは、ガウンが紛失していたからか…。
さて試合。
序盤はじっくりめの攻防。
どっしりと逆エビを決められた広田は、せっかくロープ際まで近づきながら「重てぇ…」と余計な一言をつぶやいてしまい、リング中央までひきずり戻され、劣勢の展開。
しかし、肩車されたところを目隠しし、そのままナマケモノノのようにぶらさがってYEBISUを決めたあたりから盛り返し、中盤にはダイビングエルボーを狙って走り出したシュガーを足払いで転倒させるという、いつも自分がやられていることをやり返す余裕ぶり。
しかも転倒したシュガーを必要以上にあざ笑い、精神にダメージを与えることも忘れません。
終盤、ドラスク連発のシュガーに対しては、掟破り(しょっちゅうだけど)の逆ドラスクを狙うも、すべって自分だけ回転。
しかし、めげることなく最近愛用の急所蹴りをお見舞いし、リアクションに困るシュガーにすかさず裏拳を叩きこむという頭脳プレーでダウンを奪取。
更に四の字を仕掛けるも、これがなぜかシュガーには効果ゼロ。掛けられたまま腹筋運動を繰り返し、効いてないぶりをアピールするシュガーに対し、広田は自らひっくり返り、腕立てふせで対抗。
このあたりは無意味な越中イズムか。
が、四の字でひっくり返るということは当然、自分の足が極まってしまうわけで、すぐに悶絶。
仕方なく技を解いて今度はスクワットを繰り返して意地を見せるも、10回を過ぎ、疲れの見えたところをシュガーがヤクザキック。
ここからシュガーがミサイルキック→パワーボム→後頭部ミサイル→雪崩のオクラホマと大技の波状攻撃。
しかし広田はこれらをすべてカウント2でキックアウト!
更に一瞬の隙をついて変な角度のオモテ拳を叩きこみ、大逆転のへなーラへ。
が、ロックした手が滑り、自分だけ後ろに倒れて頭を痛打!
そこを逃さず最後はシュガーが足四の字狙い。
広田は下から急所蹴りを見舞うという最後の抵抗を見せるも、シュガーはお構いなしに技を決めてギブアップ勝ち。
しかし、最前列に座る家族の眼前で、2度も急所を蹴られたシュガーは、精神的ダメージは受けたかもしれない。
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■ 第3試合 シングルマッチ30分1本勝負 |
○長与千種 |
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vs |
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加藤園子× |
(2分05秒、アームロック)
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後楽園の試合での長与の左肩の診断結果は、亜脱臼と靭帯の部分損傷で全治2ケ月。
しかしながら、今大会は本人の意思で出場となりました。
試合は加藤がその左肩を狙い集中砲火。
ラリアットとバックドロップで反撃されたものの、最後はデスバレーで担ぎ上げられたところを上から左肩を極め、そのまま滑り降りるように下からのアームロックにスイッチして1本勝ち。
やっぱり加藤は変わった。
まず以前なら左肩攻め自体に躊躇したと思う。
出てきた以上は攻める、これもプロの選択肢。
試合後の“当たり前顔"での堂々の勝ち名乗りもお見事でした。
一方の長与はサバサバ。無理せずタップしたのは、加藤のこの試合へのアティテュードが確認出来たからでしょう。
二人の関係の見えたいい試合でした。
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■ セミファイナル シングルマッチ45分1本勝負 |
○ライオネス飛鳥 |
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vs |
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里村明衣子× |
(11分44秒、雪崩式ライガーボムからエビ固め)
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結果から書けば、里村の完敗。
いや、本人的には惨敗でしょう。
序盤は静かな展開。
里村が先に後ろを取るも、すぐさま飛鳥選手は上をキープ。
スタンドでも緊張感のある展開が続きます。
試合が動き出したのは飛鳥選手の強烈なラリアットから。
パワフルな攻めで終始、里村を圧倒。
里村のチャンスは2回。
雪崩式バックドロップを受けながらも空中で腕を取って極めた十字と、斜め上から振り下ろす輪廻に近いオーバーヘッドからの、これが飛鳥選手には初めてとなるデスバレー。
しかし飛鳥選手はこれを凌ぎ、超高角度滞空式のライガーボム。
里村はこれをカウント1で返すも、続けざまにもう一発。
更にこれを返すと…待っていたのはGAEAマット初公開のセカンドロープに机を渡しての究極ライガーボム!!
この一発で事実上のKO勝ち。
まさに「出る杭は打つ」の言葉通り、受けてやろうとかいう気の更々ない、冷酷なまでの強さを飛鳥選手が見せました。
里村は10代の最後に手痛い一敗。
最後にひとつ…この試合の後、リング調整の時間を頂いたんですが、この試合でリングを支える十字鉄骨の一部がクの字にひしゃげしまったんです。
そこって、究極ライガーボムの里村の落下地点…。
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■ メインイベント タッグマッチ60分1本勝負 |
KAORU
山田敏代
植松寿絵
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vs |
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北斗晶
尾崎魔弓
RIE
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×山田敏代(12分30秒、エビ固め)RIE○
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この試合のNDSの狙いは山田をヒートさせること。
とにかく、いきり立つ山田を徹底無視して、KAORUに的を絞って攻めます。
最後はNDSに寝返ったRIEが、いきり立つ山田の一瞬の隙をついて金星。
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