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WIPE OUT
1999年05月23日 大阪・IMPホール
観客動員数:800人
第1試合 シングルマッチ30分1本勝負

○永島千佳世
vs
沼尾マキエ×
(0分40秒、張り手から片エビ固め)
強制欠場に寄り長与不在となった今大会。
沼尾が蹴りの連打からダイビングニーアタックと先制攻撃を仕掛けるも、いずれも当りが不的確。 これをカウント1で返した永島は立ちあがるや、張り手一閃! そのまま片エビに固めてカウント3。 試合タイム40秒ジャスト。
試合後、レフェリーにカウント3を確認する沼尾に対し、セコンドの里村がマジギレし「気持ちで負けてるんだよ!」とリング上で張り手。 何も言えない沼尾は、止めに入ったKAORUに「くやしかったら、言い返せ!」と言われ、ようやく何事か叫びリングを後に。
第2試合 タッグマッチ30分1本勝負

山田敏代

RIE
vs
尾崎魔弓

シュガー佐藤
○山田敏代(13分00秒、リバースゴリースペシャルボム)シュガー佐藤×
RIEが尾崎を過剰に意識していましたが、山田が熱くなりすぎず、うまくフォロー。 試合は一進一退の好勝負となり、終盤、シュガーのライガーボム2連発に山田がフォール負け寸前になるも、RIEのカットでこのピンチを凌ぐと、最後はカカト落とし→リバゴリで山田、会心のカウント3。 尾崎&シュガー組も悪くはなかったと思いますが、山田組のほうが勝利に執着する姿勢が見えました。
第3試合 シングルマッチ30分1本勝負

○三田英津子
vs
広田さくら×
(9分06秒、ブレイジングチョップから片エビ固め)
ここ最近の広田のシングルと比較すると、ローテンションな攻防に終始。 へなストラル合戦やへなーラを巡る攻防(最終的には投げた!)など、いくつか見せ場はありましたが、三田的には広田を丁重に扱った結果、低調になった、みたいな? フィニッシュのブレイジングチョップは“ビシャン!!”ともの凄い衝撃音。説得力十分でした。
セミファイナル タッグマッチ45分1本勝負

KAORU

植松寿絵
vs
尾崎魔弓

下田美馬
×KAORU(12分55秒、裏拳から片エビ固め)尾崎魔弓○
尾崎&下田組はリングを自分たちのカラーに染める能力に関しては卓越してます。 それでも、踏ん張る尾崎を超強引にジャーマンでぶっこ抜いたり、下田に椅子を投げ渡してそこにドロップキックを放ったりと、植松が相手のフィールドの中で必死の主張を見せます。 KAORUも尾崎を後一歩まで追いこむも、最後は逆転負け。 しかしながら、勝敗とは別次元で尾崎&下田にインパクトでも負けた感は否めないです。
メインイベント タッグマッチ60分1本勝負

里村明衣子

加藤園子

広田さくら
vs
ライオネス飛鳥

永島千佳世

中山香里
○里村明衣子(17分16秒、デスバレーボムから片エビ固め)永島千佳世×
試合の軸になったのは里村組の中山の右足への集中砲火。 作戦として徹底していたので、試合に1本筋が通りました。 耐えてキッチリ反撃した中山も復帰戦ながら奮闘していたと思います。
興味深かったのは飛鳥の3人に対するアプローチ。 加藤に対してはいつものヒールモードで挑発し、里村に対してはスパーンとタックルを決めてグラウンドに誘ったかと思えば、広田に対しては“口”で対抗するなど、試合を楽しんでいるようでした。
そんな飛鳥に“私だけを見ろ”といわんばかりに中盤、広田が猛アピール。 ウラ→オモテ→へなハリを立て続けにバチコーンとクリーンヒットさせたり、コーナーに立てかけてあった机を間違えて加藤に倒してしまったりと試合を掻き回します。 加藤もドラゴン、D・ギロチンと狙いを飛鳥選手に定め集中砲火。 髪の毛をよりブルーに染め直した(気づいた?)だけでなく、試合内容でも飛鳥と“ディープな関係”をより深めていきます。 自己主張合戦に終止符を打ったのは里 永島とのハイレベルな切り返しあいの末、飛びつきのコルバタで振りまわされたところを、踏ん張ってそのまま抱え上げ、デスバレーにスイッチしてカウント3! 重力無視・問答無用の驚愕フィニッシュでGAEA組に勝利をもたらしました。
長与不在の異常事態の中、歓声に答え勝ち名乗りを受ける3人。 頼もしい!